一般的に、リフォームや引越しなどの見積を取る時は、「最低2社」の相見積と言われています。「業界のプロvs一般人」という構図に立ち向かうには、プロである業者同士を競わせるのが最良の1手だからです。
特にこうした相見積は、手数料幅の大きい「2社間ファクタリング」で活きるでしょう。今回は、そのあたりについて深く考え、最良の条件を引き出すポイントをご紹介しようと思います。
2社間を比較検討する「相見積」は、リフォーム工事や引越し業者などの選定に頻繁に使われる手法です。
異なる業者に相見積を取ることを伝え、出てきた見積りを比較検討。希望する条件に近いものを採用するという仕組です。コストを安く抑えるためには、最も有効な手段の1つだと言えるでしょう。
ファクタリングで2社間比較を行うべき3つの理由
実はファクタリングは、2社間以上の相見積が最も有効な取引です。ファクタリング取引の「性質や傾向」を掘り下げると、いずれもご理解いただけるかと思います。
ファクタリング取引の性質
〇 取扱い商品が「現金」
〇 手数料幅が非常に大きい
〇 2社間ファクタリングは中小企業が中心
相見積の欠点は「品質」が見えないこと
見積の大きな欠点は、「価格や納期しか見えない」こと。仕事の質やサービスなど「目に見えない部分」を見積から判断するのは難しいと言えるでしょう。
例えば、リフォーム業者が扱う「工事技術・使用素材」や、引越し業者が扱う「取扱いの丁寧さ・サービスの良し悪し」は、目で見て確認することができません。
相見積を見て「安いから…」と決めてばかりでは、仕事の仕上がりが悪く痛い目を見ることもあるでしょう。
取扱い商品が「現金」である
ところが、ファクタリング取引で商品に該当するものは「現金」しかありません。
1万円札1枚を以てしても、新札だろうが折れていようが、「1万円は1万円」。リフォーム業者のように「仕事の質」まで推し量る必要がないのです。
商品を購入しておつりを受け取る時に、「なんだこの1000円札は!汚いぞ!」と怒る方はごく稀ですよね。お金に限っては「商品の質」が問われません。
となると当然、「手数料や納期」など目に見える部分が活きてきます。2社の見積を見比べて、安い方を選択するだけで十中八九は正解です。
正直なところ、これだけでもファクタリングで2社間見積を行うには十分な理由です。
手数料幅が非常に大きい
これまでも繰り返し触れて来た部分ですが、ファクタリング取引こと「2社間ファクタリング」においては、手数料幅が非常に大きい点が特徴です。
一般的な相場は「10%~35%」程度と言われていますが、取扱い債権の質や業者の方針によっては、それ以上・あるいはそれ以下であるケースも少なくありません。
ファクタリング業者が債権の評価を行う際は、
〇 取引対象の債権額面
〇 債権の満期日
〇 取引先企業の経営状態
〇 2社間or3社間
〇 現金の入金時期
など多様な要素により決定します。また、2社間ファクタリングではファクタリング業者は顧客を介したスライド入金で債権回収を行うため、「顧客による持ち逃げリスク」も危険です。
評価項目が多く見積額に差が出やすい
このような事情を勘案すると、ファクタリング業者の間で手数料差が生じてしまうことは、やむを得ない部分だと言えるでしょう。債権額面を重視する企業や、回収リスクを最重要視する企業など、経営方針もまちまちです。
無論、顧客側であるわたしたちは、通常「安い手数料」のファクタリング業者を希望します。その意味で、買取債権に対する評価項目が多いファクタリングは、2社以上の相見積もりを取得する価値の高い取引です。
例えば、「額面は小さいが安全性の高い債権」を売却する場合、
〇 債権額面を重視するAファクタリング会社
〇 回収リスクを重視するBファクタリング会社
では、B社の方が有利な条件を引き出しやすいはずです。
更に言えば、通常顧客側は、こうした評価項目は見積を取るまで知ることができず、提示された見積額で初めてその実態を知ることが可能です。
相見積を通じて「ファクタリング会社がその債権をどう見ているか」を知ることで、最良の条件を引き出すことができるでしょう。
大手金融機関も手掛ける3社間ファクタリング
既にご存知の方も多いかと思いますが、ファクタリング取引は「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類が存在します。
両者の違いは債務者である取引先企業を巻き込むか否かにあり、基本的には3社間ファクタリングの方が低リスクな商品です。
そのため、3社間ファクタリングは銀行などの金融機関も多くが取り扱っており、顧客側も企業の看板を信頼して取引を持ち掛けることができます。銀行のような規模の大きな組織は情報量も多く、事前に評判や情報を集めやすいところもメリットです。
2社間ファクタリングの中小企業ばかり!
ところが、2社間ファクタリングの場合は話が違います。
2社間ファクタリングは取引先企業に債権の移譲を伝達しないため、回収リスクが大きく大手金融機関はあまり手を出しません。
そのため、2社間ファクタリングを扱っている企業の大半は、名前も形も見た事がないような中小企業・零細企業ばかり。
〇 手数料は高いのか?安いのか?
〇 取扱い債権の最低・最高額面はいくらか?
〇 評判や情報は?悪徳業者ではないのか?
このように、取引を行うために必要な情報を集めにくく、1社の見積を取るだけでは素人が十分な判断を下すことはできません。
2社間ファクタリング2社以上の要見積!
取引条件はもちろん、企業情報や評判を集めることすら大変な中小ファクタリング業者に対しては、やはり相見積が最大の武器として働きます。
相見積は基本的に2社間比較ですが、2社間ファクタリングの場合は「3社あるいはそれ以上」の比較検討も重要です。
2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比べて圧倒的に手数料幅が広く、業者の運営方針もまちまち。業者によって「必要な手数料が2倍以上違う」ことも十分に考えられるでしょう。
こうした状況下では、やはり相見積が欠かせません。手間はかかりますが、大切な資金をより多く残すためにも、複数社の比較検討を重ねることが重要です。
それでも時間がない!と言う方へ
ファクタリング業者の一括見積サイトをオススメしています。取引債権の概要を入力するだけで多くの見積が得られるので、ファクタリング業者を探す手間も、各社を訪問して見積を請求する時間もかかりません。
〇 急いで資金が必要!でも時間がない…
〇 そもそもファクタリング業者ってどこがあるの?
〇 何社も訪問するほどスケジュールに空きがない
一括見積サイトなら、このようなお悩みも一発解決。取引に前向きな意思を持っている業者だけが選別され、円滑な交渉とスムーズな成約が期待できます。
最近は見積もり手数料を無料としている企業も多く、どれだけ比較してもコストや負担がほとんどかかりません。
〇 手数料を安くしたい!
〇 スピード成約を目指したい!
〇 安心できる業者と出会いたい!
一括見積サイトがオススメです。大切な時間を業者探しや見積請求に費やすのは止めにして、一括見積サイトで理想的な取引成立を目指してみては如何でしょうか。
ファクタリングは取扱い商品が現金である性質上、相見積と非常に相性の良い取引です。手数料や掛目査定などを比較検討するだけで、自ずと優良業者が見つかります。
ただし、2社間ファクタリングの場合、多くの業者が中小企業。情報や評判を集めていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
貴重な時間を節約するためにも、一括見積サイトを利用して、理想的な取引業者を探してみては如何でしょうか。