見積金額を徹底交渉!値引きを実現するためのテクニック

今回は、ファクタリング業者の見積に対する「金額交渉」をテーマに、解説を進めようとと思います。

ファクタリングは手軽に資金調達を実現する反面、割高な手数料がネックとなる取引です。最終的に受け取る金額を比較すると、「これなら銀行で借りた方がいいかな…」と感じるケースも少なくありません。

そんな時に役立つのが「金額交渉」。効果的な値引き交渉を行い、負担手数料の軽減化にチャレンジしてみましょう。

提示された見積に納得できない部分がある場合、選択肢の1つとして「金額交渉」が挙げられます。効果的な金額交渉を実現するためには、

〇 何を交渉したいのか明確化する
〇 どうして交渉するのかを伝える
〇 あくまで「お願い」する姿勢を崩さない

上記3点を抑えることが重要です。いずれも交渉を円滑に進め、こちらの希望を通すために必要不可欠な要素です。

何を「値引き」したいのか

顧客側が見積交渉を持ち掛ける場合、半分以上は「値引き」に関する案件です。それは取引先であるファクタリング業者も重々理解しています。

時折「値引きは持ち出しにくい…」と遠慮してしまう方が見られますが、ファクタリングが交渉である以上、値引き交渉は避けられません。

まずは連絡の理由を「値引き金額の交渉」と表示した上で、きちんと相手に伝えることを意識すると良いでしょう。

もちろん、具体的に何を交渉したいのかをハッキリさせることも大切です。

〇 ファクタリング手数料
〇 着手金や雑費交渉

ファクタリングは多くの場合は「手数料」が該当しますが、場合によっては着手金や雑費などについて交渉するのも良いでしょう。

小さな取引額の債権を売却する場合は、これらの費用負担も決してバカにはなりません。

交渉する理由を明示する

交渉理由を明示することで、金額値引きの成功率はアップします。言い回しにもよりますが、ただ闇雲に「値引きして」と伝えるよりも、高い効果が期待できるでしょう。

もちろん、値引きを希望する理由は相手を納得させるものでなければいけません。他社の手数料や過去の取引事例を参考にして、

〇 他社や相場手数料と比較して、値引きの必要を訴える
〇 取引債権の安全性を強調し、回収リスクの低さをアピールする
〇 着手金無料化の流れを説明し、無料化を促す

上記のように交渉の理由を具体化することが大切です。

もちろん必ず交渉に応じてくれるワケではありません。しかし、できるだけ安い見積金額を出すためには、避けて通れない道です。

あくまで「お願い」する姿勢を崩さない

見積の金額交渉はあくまで「こちらがお願いする」という形を取りましょう。一度提示された見積りに対して意見を述べる立場にあるため、お願いする形が無難です。

また、文章の内容にも注意を払います。言い回しは常に「検討をお願いする」といったニュアンスを含め、必要な部分はしっかりと言及。

〇 金額交渉を希望する
〇 再検討を促したい部分

上記2点は必ず記載することをオススメします。ビジネス文章はどうしても冷たく無機質な印象を与えてしまうので、表現方法にも気を付けましょう。

文章作成の際の注意点

ここまで解説した要素を中心に、実際に文章を組み立ててみましょう。また、それぞれのチェックポイントを併記します。

例1)要件に具体性を持たせる

〇 前略)大変恐縮ですが、見積金額の値下げを検討をお願いしたく、連絡させていただきました。

× 前略)大変恐縮ですが、見積内容に関して色々な相談がありまして、連絡させていただきました。

〇の事例では「見積金額の値下げ」とハッキリ言及しているのに対して、×の事例では曖昧な表現にとどまっています。

これでは読み手が「どのような要件なのか?」を掴むことが難しく、読み終わった後に最初から2度読み3度読みすることに。値下げを切り出し難い意図も見え隠れし、お世辞にも親切な文章とは言えませんよね。

例2)再検討を促したい部分を表現する

〇 前略)弊社としては貴社に発注したいと考えており、恐れ入りますが〇%の手数料値引を、ご相談させていただけないでしょうか。

× 前略)弊社としては貴社に発注したいと考えており、いくらかの値引きを、ご相談だせていただけないでしょうか。

これも明らかですよね。〇の事例では「手数料を〇%」と提示しているのに対して、×の事例ではただ漠然と値引きをお願いしているに過ぎません。

受け取る側の立場に立って考えてみましょう。値引きを希望している点はどちらの文章でも伝わります。しかしながら、

〇 どれくらいの金額を希望しているのか?
〇 どの部分を値引きして欲しいのか?

×の事例では上記2点が全く見当つきません。値引きを切り出しにくい気持ちは理解できますが、これでは「ただ高いと感じている」と言及しているに等しい文章です。

もちろん、具体的な表現を多用すると取引先企業に、

「この値引きでには応じられない」

と断られてしまう可能性もあります。しかしながら、交渉に前向きな企業の場合は、「指定金額では難しいが、〇%なら…」と代替案を提示するケースもあるでしょう。

交渉はお互いの折り合いがあって初めてまとまるもの。業者側の譲歩に対して、今度はこちらが検討を重ねて見ては如何でしょうか。

例3)値引きの理由について言及する

〇 前略)昨今の情勢の考慮すると、貴社の見積に提示されている「〇〇費」は、現在業界にて廃止の流れにあり…

× 前略)貴社の見積に提示されている「〇〇費」を値引きできないものかと考えており…

見積金額の値引きを交渉する際に、「何故値引きして欲しいのか?」について言及することは欠かせません。逆に交渉を受ける側の立場に立ったとして、「何故値引きして欲しいのか?」はやはり知りたいものですよね。

通常は交渉に応じない企業であっても、納得できる内容であれば、見当してくれるかもしれません。ファクタリングも「人と人」の取引であることに変わりはなく、「説得」を意識したアピールが重要です。

例4)マナーを守った表現を心がける

〇 前略)弊社にて検討いたしましたところ、貴社の見積額は他社よりも若干高額であることが明らかになり…

× 前略)弊社にて相見積もりを取得し、貴社の提示された金額と比較検討したところ、「〇社」の方が〇%ほど低額であることが明らかになり…

先ほど、内容の具体性について言及しましたが、これはマナー違反です。相見積もりを取ることは問題ありませんが、具体的な社名や商品(手数料)を記載することは、少しやりすぎと言わざるを得ません。

相手も業界のプロなので、相場観についてはハッキリ言わずとも伝わります。こちらが「手数料をどのような理由で値引きして欲しいか」を伝えれば、それで十分と言えるでしょう。

ファクタリングで手数料を抑えるには、2社3社と「相見積」を取ることが重要です。基本的には値引き交渉よりも、こちらの方がずっと有用です。

ところが、時には相見積だけでは解決できない問題も生じます。残念ながら、相見積で検討しても、「どうしてもあと1歩気に入らない…」と不満を抱えてしまうケースもあるでしょう。

このように、「サービスも納期も問題ない。唯一手数料だけが気になる…」と言う状況では、新しく見積もり先を探すのも勿体ない話です。

見積価格の「金額交渉」は、そんな状況で役立つテクニック。必ずうまくいくとは限りませんが、相見積と合わせて導入したい手段です。

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