お客さんの立場としては、一般的な取引に対する見積り労力は、さほど大変なものではありません。
お客さんは業者に見積りを依頼して待つだけなので、当然と言えば当然の話。リフォームや引越し業について言えば、業者側が「見積りだしても契約取れない」と困っているものです。
ところが、ファクタリングの場合はこれが逆転。お客さんである自社側が「見積りは大変だ…」と感じます。特に手数料や入金スピードにこだわりを持つ場合、適切な業者を見つけるのは容易ではありません。
そこで今回は、見積りに必要な労力やその理由を徹底解説。更に手間をかけずに「格安手数料&スピード取引」を実現するテクニックを解説しようと思います。
ファクタリングで負担となる見積り労力
わたしたちは業者選択を行う際に、いくつかのプロセスを経て契約へと至ります。
ここでは、それぞれのプロセスごとに自社側が費やすことになる労力を、詳しく解説しようと思います。
ファクタリングが成約に至るまでのプロセス
1、ファクタリング業者を検索する
2、検索した業者を絞り込む
3、見積りによる比較検討を行う
4、提示された契約書を精査する
見積りから成約まで労力1:ファクタリング業者を検索する
ファクタリング業者の9割以上は、多くの人が耳にしたことすらない中小企業・零細企業ばかりです。
そのため、ファクタリングの利用を検討する場合、その業者の良し悪しはもちろん、業者の存在自体がわからない状態からスタートを切ることになります。
〇 名前自体がわからない → どんな業者があるのか不明
〇 住所や連絡先がわからない → 自社の近くにはどんな業者が何社存在するか不明
〇 サービス内容がわからない → 2社間or3社間など、取引内容が不明
つまり、はじめてファクタリングを行う場合は、これらの不明点を明らかにするところからはじめなくてはなりません。
もちろん、「ファクタリング」と検索すればいくつかの企業が出てきますが、これらの業者全てをラインナップするには、大変な労力がかかります。
ファクタリングはいわゆる未成熟業界です。ノンバンクのように大手業者が絞られていたり、銀行業のように法人名に「銀行」とついているワケでもありません。
特に割安手数料やスピード入金を期待する場合、「とりあえず〇社に行けばいいや」といった簡単なものではないことを頭に入れておく必要があるでしょう。
見積りから成約まで労力2:検索した業者を絞り込む
検索した業者絞り込む作業も、お客さん側にとって大きな労力です。
「見積り取ればいいじゃない」とお考えの方もいるかと思いますが…前述の通りファクタリング業者は中小企業が大半。
全ての業者に見積り請求するのは現実的ではありません。
ファクタリング業者の質やサービスは、言うまでもなくバラバラです。基本的にはウェブサイトなどを閲覧して気になった企業をリストアップするべきですが…
〇 取引形態 … 2社or3社、リコース無し等
〇 手数料 … だいたいの幅が表記されているか
〇 入金日 … 目標期限に間に合うのか?
などなど、自社の候補となる企業を一つひとつ閲覧してまわらなくてはなりません。
少しでも素早く資金を手にしたい状況にある場合、選別に要する時間と労力は、とても大きな負担です。
見積りから成約まで労力3:相見積りによる比較検討を行う
ウェブサイトから絞り込んだ企業に対して、見積り請求を行う段階です。
ファクタリング業者はサービス内容の差が大きいので、上手に取引をするためには複数社を比較する「相見積り」を行わなくてはなりません。
ただし、相見積りを取るということは、「複数社に連絡・交渉を行う」ことを意味しています。つまり、お得な取引を求めれば求めるほど、かかる労力は莫大なものになるワケです。
通常は見積りが出た段階でいよいよ取引内容の具体的なイメージが膨らむわけですが…
見積りに費やす労力や手間
〇 各種書類を準備し詳細情報を提供する労力
〇 面談や相談を行うための時間や労力
〇 個別に見積りや問合せを要請する労力
このように、見積りは請求するだけでも多くの手間や労力がかかります。
また、忙しいからといって詳細情報を伝えないまま見積りを出してもらった場合、審査時に伝えていなかった情報がマイナスに働き、「見積り価額と契約価額が大きく異なってしまう」といったトラブルも。
相見積りの場合は、1社1社にこうした気を使わなければならず、急ぎの場合はあまり精密な相見積りを行うことができません。
見積りから成約まで労力4:提示された契約書を精査する
どのような契約でも、契約書の内容確認は欠かせません。
見積りは契約書ではないので、見積り保証期間などが設定されておらず変動の可能性があることを明示している場合、「内容に相違点があっても法的には問題ない」ものです。
〇 見積りと契約書の手数料に差があった
〇 償還請求権など予期せぬ特約が盛り込まれていた
〇 掛目など説明を受けていなかった要素が追加された
ファクタリングには償還請求や掛目などのルールが適用されることもあり、こうした説明を受けなかったお客さんが困ってしまうパターンは少なくありません。
有り体に言ってしまうと、安易にサインした方が負けなのです。(こうした手口を使った悪徳ファクタリング業者すら存在します)
必然的に、契約の直前段階で契約書の内容をチェックして、安全性を確認する労力がかかります。
労力いらずの資金調達専門サイトがオススメ!
はじめてファクタリングの利用を検討する場合、資金調達専門サイトが最もオススメの手段です。
これまで解説してきた通り、ファクタリングは業者の検索から選別・相見積りなど様々な労力がかかりますが、資金調達専門サイトの場合は、
〇 検索に費やす労力 … 専門家が選別した多数の優良業者をラインナップ
〇 絞り込みに費やす労力 … 一括見積りだから情報入力は1度きりでOK!
〇 期限に関する不安 … 見積りが出た業者から随時連絡!
〇 見積りに関する労力 … 通常は集めきれない多くの見積りから徹底比較!
〇 契約書に関する不安 … サイト独自基準で厳選した信頼できる業者のみ!
などなど、多くのプロセスにおいてお得な要素が満載。お客さんである自社側は、届いた見積りから順番に精査するだけでOK。
格安手数料&スピード資金調達によるファクタリングの実現を目指す最も手軽な方法です。
コラム:2社間の場合は大手はまず請け負わない
ファクタリングは一部の金融機関も実施している金融商品ですが、2社間ファクタリングは、大手金融機関が手を出すことはまずありません。
つまり、売掛先に知られず資金調達が行える2社間ファクタリングの利用を検討している場合、ほぼ必ずファクタリング専業の業者に依頼することになるでしょう。
大手金融機関が2社間ファクタリングに手を出さない原因は2つ、
1、顧客リスク
2、法的リスク
です。
業者側の視点に立つと、2社間ファクタリングは3社間と異なり、割高な手数料で高い利益率が見込めるビジネスです。
ただし、売掛先に債権譲渡の通知が行える3社間取引と比べて、2社間取引は通知を行うことが出来ません。また入金も一旦お客さんに回収してもらい、それを業者の口座に振り込む形式を取るビジネスです。
当然これらは業者にとって大きなデメリット。お客さんが持ち逃げ・海外逃亡などしてしまっては、事実上回収する見込みが立たず、大きな損失を生み出します。
また、2社間ファクタリングは法的なリスクも内包しています。
2社間ファクタリングの手数料相場は「10%~35%程度」と高額です。ファクタリングは融資のような金銭消費貸借契約ではありませんが、一部では「事実上借金と同じである」という指摘もなされています。
お金の貸し借りに関する利率は「利息制限法」により定められているところ。法的な観点からファクタリングの高額手数料が後日、規制を受けることになる可能性はゼロではありません。