ファクタリングの見積後にコストを増額される5つの原因

ファクタリングは申し込み後に見積を出してもらい、審査や交渉を通じて最終価格を決定します。

もちろん、見積時に提示された価格がそのまま支払われれば、まったく問題はありません。しかし、現実には何らかの要因により、手数料の増額を求められるケースも。

当然、担当コンサルタントに理由を尋ねるべきですが、「説明が曖昧でわかりにくい」と感じる方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、ファクタリングの見積後にコストを増額される5つの原因をご紹介。「事前に売掛金の金額を伝えていたのに、どうしてコストが増額するのか?」について解説しようと思います。

コスト増額の原因1:売掛先の経営状態が悪い

ファクタリング業者にとって手数料額は「リスク」を考慮した金額です。

ファクタリング業者はお客さんから債権を買い取る時に、常にリスクを意識しています。2社間ファクタリングが3社間ファクタリングと比べて割高である理由も、リスク要因に差があるからです。

ファクタリング業者は通常、お客さんから申し込まれた売掛金の属性について、詳しい審査を行います。

☆ ファクタリング業者がチェックするポイントの代表例
〇 売掛先の経営状態は大丈夫なのか?
〇 自社の経営状態は大丈夫なのか?
〇 売掛先の業種や事業内容はどのようなものか?
〇 差し押さえなどのリスクはないのか?
〇 売掛金の金額や支払予定日が申込内容と相違ないか?

この他にも、業者の経営方針により様々なチェックポイントからリスク度を算出し、収益を勘案して最終的な手数料を導きます。

ご自身がファクタリング業を営んでいると仮定した場合、経営状態が悪く倒産寸前であるベンチャー企業に対する売掛金と、良好な経営状態を保ち続けた老舗企業に対する売掛金を、同じものと評価する方は少ないものと考えます。

ファクタリングの手数料は取引形態や売掛額に依存するものではなく、これらの事情を総合的に考えた結果の答えです。

コスト増額の要因2:自社の信用度が低い

ファクタリングはあくまで売掛金の買取であり、ファクタリング業者の懐に入る金の出所は、自社ではなく売掛先です。

そのため、ファクタリングは銀行やノンバンクの審査と比べて、自社の経営状態をうるさく問題視することはしません。

しかし、だからと言って自社の信用度が全く問われないかと言うと、そうでもないのがファクタリングの難しいところです。

ファクタリング業者の視点に立つと、お客さんである自社側は以下のリスク要因を内包しています。

〇 売掛金を持ち逃げしてしまう可能性
〇 売掛金を二重に譲渡している可能性
〇 売掛金の転売を行っている可能性

もちろん、上記の様な振る舞いを行う企業と見なされれば、ファクタリング業者は取引を停止します。

しかし、基本的にこうした振る舞いは経営状態の悪い企業に多い傾向を考慮すると、実際に行う可能性は低くとも、手数料の増額という形で反映する業者も少なくありません。

なお、見積後の増額要因が自社リスクにある場合、担当コンサルタントによってはハッキリと説明しないケースも。曖昧な回答が続く場合は、「自社が危険視されているな」と裏読みしても良いかもしれません。

コスト増額の要因3:面談時の心証が悪い

見積後の面談がマイナス要因に働くケースもあります。

ファクタリングが成立させるには、結局のところ「相互の信頼」が欠かせません。

お互いの信頼関係を築く場である「面談」において、経営者としての資質や常識に欠ける人物とみなされた場合は致命的。

〇 約束の時間に無断で遅刻してしまった
〇 服装が身だしなみがTPOに反している
〇 立ち振る舞いや言動に問題がある

皆さんはこのようなお客さんが来た時に、信頼して売掛金を買い取りたいとお考えでしょうか? やはり多くの方は、取引を見送るか手数料の増額を検討されるかと思います。

このように、面談時の心証は意外なほど大事です。

面談時の心証は何も難しいものを求めているワケでなく、基本的な立ち振る舞いができていれば大きな問題はありません。

ちょっとした配慮で対応できることばかりなので、常に謙虚さを意識するように注意しましょう。

ここで躓いてしまうと、どれほど売掛金の内容が良くとも、取引の成否や見積額の増額が行われるかもしれません。

コスト増額の要因4:悪徳業者の可能性

ファクタリングは便利でスピーディーな資金調達を可能にする一方、闇金業者の温床という側面も有しています。

闇金業者は取締りの厳しさから経営方針を変えつつあり、ファクタリングを隠れ蓑に営業を続けているケースも。

彼らの手口は非常に悪質という他無く、最初は理想的なほどの好条件を提示しつつ、様々な手口で手数料や諸経費の増額を請求します。

☆ 悪徳業者の代表的な手口
〇 見積書の記載額より増額した契約書を提示。説明も無くサインを求める。
〇 最終1社に絞り込んだと見ると、「急に事情が変わった」と増額を要求する。
〇 担保や保証人が無ければ費用を増額するしかないなどと、不当な要求を行う。

彼らは取引相手を騙すかのような手口を用いるばかりか、相手の足元を見て断れない段階になってから増額を要求します。

こうした業者との取引は可能な限り断るべきですが、深みにハマってしまうと期限的な問題から他の業者を打診する余裕が無く、断れないこともあるでしょう。

基本的には取引の初期段階でこうした業者を見分けるべきです。

コラム:特に悪質!融資にすり替える業者に要注意

ファクタリングと説明しつつ実際には融資を勧める手法は、悪徳業者の中でも特に悪辣な手口です。

彼らは口ではファクタリングと言いつつ、

〇 今回のお取引では融資の方が好ましい
〇 契約成立のためには担保か保証人が必要だ

と口々に好き勝手を述べ、顧客を融資の方向へと引き込みます。

ファクタリングは債権の買取であり、金銭貸借契約ではありません。そのため、「担保や保証人の供出」は基本的におかしいと考えるべき要求です。

最近は手口や取引方法が多様化しており一概に言えない部分もありますが、「担保や保証人の供出」を求められた場合は、注意して取引を精査することをオススメします。

悪徳業者を避けて割安な見積を得るためには?

悪徳業者を避けつつ、割安かつ信頼できる見積を手にする。ファクタリングを賢く利用するには、こうしたスタンスを目標に動くべきです。

ところが、ファクタリングは経験のない方には難しく、中でも特に「業者の探し方や選び方」に苦慮するケースを多く耳にします。

☆ 探し方や選び方のお悩み代表例
〇 どの業者が信用できるかわからない
〇 高く買ってくれる業者を探したい
〇 そもそも業者を見つける方法が不明

ファクタリング業者は多くが中小企業である上に、情報発信を積極的に行っていない隠れた優良企業も少なくないため、

ファクタリングに詳しい資金調達専門サイト

のご利用をオススメします。

資金調達専門サイトは資金調達の知識に明るいだけでなく、取引経験の浅さをカバーするサービスを充実提供。

〇 情報入力から初回相談までをワンストップで提供
〇 独自基準とノウハウによる悪徳業者の排除
〇 相見積もりを前提とした競争力の強い優良業者

上記の点を中心にお客さんの目線に立ち、多くのメリットを内包した優良業者との取引を実現をサポートします。

資金調達専門サイトは、取引経験の浅いお客さんにとっては非常に魅力的なパートナーです。

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