見積もりと違う!?ファクタリング時に買取額が減額する問題

「見積もり通りの金額が調達できない問題」は、ファクタリングを含めた、あらゆる資金調達方法における共通の問題点です。

必要としている金額を調達できなければ、順調になるはずの経営も傾いてしまいます。理想通りとはいかずとも、できるだけ希望額に近付けたいところですよね。

今回は、このファクタリング取引時に見積もりと実際の提示価格が異なる理由をクローズアップ。何故買取額が異なってしまうのかを解説致します。

理由その1:初回取引に上限額が設定されている

多くのファクタリング業者は、実は1回目の取引額に上限を設けています。

「え!サイトには1億円まで対応しているよ?」とお考えの方もいるかもしれませんが…残念ながら、1回目の取引から上限額まで買取る業者は珍しいのが実情です。

無論、この上限額は利用者側にとって不利な問題。大抵は見積もり時に反映されますが、中には売掛先の信用度などを考慮して総合的に判断するため、契約段階になってはじめて通知する業者も存在します。

したがって、買取上限額を1億円と表示している業者でも、「1回目の取引でも買い取り額は維持されるのか?」といった具合にそれとなく聞いておくと良いでしょう。

理由その2:売掛先の信用度が低い

売掛先の信用度が低い場合、当然ファクタリングの買取り額は減額します。

〇 見積もり時には買取可能額を1000万円と表示していたのに、売掛先の信用度を理由に上限額を500万円に設定された。

〇 見積時の手数料は10パーセントだったのに、債権信用度が低く20パーセントに修正されてしまった。

このような問題は非常によくある話です。買取上限額と手数料のどちらをいじるかは業者の方針によりますが、いずれにしても「ファクタリング業者がリスクを嫌っている」ことは明白です。

仮にご自身がファクタリング業者に成り代わっても、やはり「回収に問題のない債権」と「回収できないかもしれない債権」を同額で買い取るのはイヤですよね。

このように考えると、こうした判断は当然と言えるのかもしれません。

理由その3:入金サイクルが長い

同じ信用度の資産でも、入金サイクルの短いものほど業者に好まれます。

満期は60日後といった比較的短い債権の評価は高く、見積もり時に提示された条件がそのまま得られやすいと言えるでしょう。逆に、1年後に満了を迎える長期債権や入金期限が長い売掛金の評価は低く、売掛先の経営状態に問題がなくとも、取引条件が悪くなってしまいます。

こうなってしまう理由は簡単。早期に満期を迎える債権の方が「回収リスクが小さく、事業展開にも有利」だからです。

ファクタリング業者の視点に立つと、早期に債権回収できる方が安全であることは疑いようがありません。

企業の業績は常に好調というワケではありませんから、今は順調に見える企業も、1年後にはどうなっているかわからないからです。

また、ファクタリング業者は取引を行うために「現金」が必要です。早期に回収できる債権の方が利益をあげやすいと同時に、得た資金を次の取引に使うことができます。

資金が無限に沸いて出るものでない以上、こうした違いも当然と言えるでしょう。

まとめ:ファクタリング業者にとって好ましい債権を判断する

見積もりや契約時に期待通りの内容を提示してもらう場合、ファクタリング業者にとって魅力的な売掛金を取引に使用することが大切です。

ファクタリング業者が最も恐れるのは、回収の見込みが立たないこと。自社及び取引先の信用度に加えて、入金サイクルも意識して選択すると良いでしょう。

失敗しないファクタリング債権の選び方
〇 初回の買取上限額を確認する
〇 売掛先の信用度が高いものを取引に使う
〇 入金サイクルは短いものほど好印象

解決策を模索する

実際に取引を行う際には、「全てファクタリング業者の希望通りの債権」を提供できるケースは稀です。

通常は、何らかの不安要素を抱えた債権を「できるだけ高く評価してもらう」ことが、より重要になることはほぼ間違いありません。

そこでここからは、問題のある債権をできるだけ高く評価してもらうために必要な、解決策の例をご紹介します。

解決策:取引実績を作る

ファクタリングも個人向けカードローンと同様に、普段から利用して取引実績を作る対策は有効です。

ファクタリング業者に「この会社の売掛金はほぼ確実に回収できる」と評価してもらえるように、必要な時に足繁く通いましょう。複数会の取引実績があれば、多少売掛先の企業の信用度が低くとも、見積もり通りの買取額が期待できます。

ただし、ファクタリング取引はカードローンのように信用情報機関が関与しないため、「他社の取引実績を共有されない」という欠点が存在します。つまり、A社の取引実績がB社にて情報共有されることは、通常あり得ない話です。

そのため、特定のファクタリング業者との信用を確立する場合は、特定の業者のみと取引を行い続け、個別的な信用を確立するよう心がけましょう。

解決策:複数社に依頼する

複数社を利用した「相見積もり」は問題解決への早道です。

ファクタリング業者が取引で重視するポイントは似たり寄ったりですが…その評価方法や程度は業者によって異なります。

例えば…A社で手数料30パーセントと提示された債権が、B社では20パーセントと評価され、更にC社では10パーセントと評価されるケースも決して珍しくありません。

上記の事例においてA社の見積もりだけを鵜呑みにしていては、会社にとって大きな損失となるでしょう。

もちろん、違いとなるのは手数料だけではありません。買取上限額や入金時期、必要経費などあらゆる面で異なります。

また、取引業者は「相見積もり」であることを知ると、競争意識が働き、条件面で優遇されやすい傾向にあるものです。更に、「高額手数料で儲けようとする悪徳業者」は早々に諦めをつけ、悪徳業者を排除する効果も期待できます。

ファクタリングを効率よく進めるためには、「相見積もり」が欠かせない理由。ご理解いただけたでしょうか。

解決策:資金調達専門サイトを使う

専門サイトの活用は、相見積もりと合わせて導入したいテクニックです。

ファクタリング業者の数は非常が多く、利用者にとっては選別が大変です。あまりに多い業者を調べるのに疲れてしまい、「本当に優良な条件を持つ企業」を見落としてしまうことも。

また、悪徳業者を招き入れてしまい、トラブルに発展するケースも見られます。ファクタリング業者の多くは中小企業であるため、外からでは実情が見え難いという欠点を有しています。

そのため、取引経験を持たない方がファクタリングの利用を検討するときは、多くの業者を網羅した専門サイトの活用が欠かせません。

専門サイトでは、利用者が入力した情報に従い、専門家が厳選した優良企業が競って見積もりを提示。利用者は提示された見積もり条件を見比べるだけで、「理想的な買取上限額や手数料」に大きく近付くことができるからです。

専門サイトを利用することで得られるメリット

〇 相見積もりを前提とした優良企業が競って見積もりを提示。
〇 専門家が悪徳業者を徹底排除。トラブルリスクを大きく低減。
〇 業者探しや連絡の手間を大きく削減。ストレスフリーな取引を実現。

最小の手間で最良の成果を得たいという方には、「専門サイト×相見積もり」が欠かせません。相乗効果で簡単かつ手軽に、理想的な資金調達を実現できます。

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