見積もりが果たすべき目的や役割とは?資金調達のコツ!

資金調達において、見積もりは欠かせない書類です。

資金調達は手数料(あるいは利息)・納期の条件がとても重要で、これらの条件が自社の目的や目標に沿ったものでなくてはいけません。

見積書はこの点において、取引する金融業者がこちらの目的に叶えてくれるか明らかにする、重要な判断材料です。

今回は、そんな見積書の目的や、よりお得に取引するために必要な「相見積もり」の重要性を解説しようと思います。

実質的な支払い項目を明らかにする

ファクタリングで見積もり書を取る目的は、「双方の認識差」を埋めるためです。

見積もり書は「この取引にどれくらいの費用がかかるのか?」を明示して、両者の認識差により生じた溝を埋める役割を果たしています。

作為・不作為にかかわらず、資金調達は双方の認識に差が生じるとまとまりません。

そこで今回は、下記に双方の認識差を埋めるために必要な、見積もりが持つ目的効果を列挙しました。

いずれも自社の資金調達に影響を与えるものばかりなので、十分に注意して検討を行うことをオススメします。

・広告のまやかしを取り除く
・必要なコストを明らかにする
・条件変更に伴うコスト差が把握する

広告のまやかしを取り除く

ファクタリング業者も商売なので、広告は魅力的なものを作成します。

特にこの業界の広告は、手数料の安さ・スピード感、ハードルの低さをアピールしたものが多く、時に顧客に対して誤解を与えかねないものも存在します。

実際、ファクタリングのサイトを閲覧すると

「最安手数料1.5%!業界屈指の低水準手数料!」
「即日成約の実績多数!ご契約後即入金!」
「経営が苦しくてもご心配なく!柔軟性重視の会社です」

などの宣伝文句がズラリ。思わずつられてしまいかねない、魅力的なキャッチフレーズばかりです。

もちろん、これらの広告は集客を目的としたもので、原則としてあらゆる取引に適用できるものではありません。

実際には「3社間取引のみ」、「手数料以外のコストは割高」、「医療債権に限る」などの厳しい条件が定められており、申し込み後にガッカリというパターンが大半でしょう。

見積もり書を取る目的は、これら広告のまやかしを取り払い、実質的にご自身が負担することになる手数料を明らかにします。

何気なく取っている見積もりですが、見積もりが無い状況を想像すると、少し恐ろしいですよね。

必要なコストを明らかにする

ファクタリングは、手数料以外に複数の諸経費が発生します。

特に債権登記に関わる手数料負担は大きく、手続きを委託する司法書士報酬だけでも数万円以上の負担が必要です。少額取引の場合、「他社と比較して手数料は安くても、司法書士報酬がそのコストメリットを埋めてしまった」という事例も見られます。

安さを求めて契約したのに、実質的なコストメリットが得られなければ、その契約は理想的とは言えませんよね。

条件変更に伴うコスト差が把握する

ファクタリングは、1つのサービスが安いからと他のサービスまで安いとは言えません。

例えば、3社間ファクタリングが安い業者でも、2社間ファクタリングは割高というケースもあるでしょう。

また、償還請求権や掛目・継続取引による割引など、当初想定していなかった付加要素による値引き・割引の恩恵にも差があるため、商品説明を受けているうちに当初予定していた取引とは、内容が異なるを行うケースもしばしば見られます。

この場合、見積もりによる比較検討がとても意味を発揮します。

同じ会社の見積もりでも、異なるサービス内容で支払うコストがどれほど違うか。見積もりはサービス比較という目的において、とても大きな効果を発揮します。

相見積もりで徹底比較!

ファクタリングで見積もりを取る本当の意義は、「相見積もり」にあります。

冒頭にてファクタリングで見積もりを取る目的について、「認識差を埋めるため」と示しましたが、これは1社のみを検討するだけで得られるものではありません。

見積もりを通じて複数の業者を比較することで、「他社と比べて高いのか?」、「他社と比べて信頼できるのか?」など、より多くの条件・検討効果を呼び込みます。

その意味で、相見積もりは積極的に実践すべきであり、数あるサービスの中から「適切なものを選んだ」と実感するための術でもあります。

相見積もりを取る目的
・価格面を比較する
・競争が値引き効果を生む
・良質な業者を見極める

価格面を比較する

当然ですが、ファクタリングの手数料は業者により異なります。

しかし、広告やウェブサイトの条件だけで比較していては、本当の割安価格は得られないことは、既に述べたところです。

そのため、業者同士を実質的な条件面で比較する場合、「見積もり」で比べるのがセオリーだと言えるでしょう。

見積もりは自社が取引する債権に対しての「評価」を表記するため、そこにあるのは実質的な取引額。

お得な取引条件を目的とするなら、相見積もりによる比較は欠かせません。

競争が値引き効果を生む

見積もりを取る時に「相見積もりを取りたい」と伝えることは、とても重要なポイントです。

ファクタリング業者も成約を掴めなければ売り上げには繋がらないため、他社に負けない見積もりを提示しようと試みます。

お客さんを条件面で逃してしまっていては、企業の運営は困難だからです。

無論、競争と言っても片目では利益を見ていなければならず、値引きにもある程度の限界はあるでしょう。

また、最終的には横並びに近い形になることもしばしばあります。

しかしながら、最終的に提示された金額は、競争心によって生み出された「ギリギリ」のライン。

相見積もり前提で作られた見積書は、条件的には希望に近い形になっているものと考えられます。

良質な業者を見極める

ファクタリング業者の中には、悪徳業者や割高業者も存在します。

これらの多くのは価格面に自信を持っておらず、「相見積もり」となると急に腰砕け状態になるものです。

理由も無く相見積もりを断る場合は、何らかの理由があるものと考えられます。

また、見積もり書には様々な勘定項目が記載されます。他社の見積もりと比較した際に、

・「〇〇費」「××金」など他社にない勘定項目が追加されている
・非課税のハズのファクタリングに消費税が課税されている

など、違和感のある項目が見られた場合は要注意。1社だけでは気付きにくいものですが、相見積もりの場合は違和感が浮かび上がります。

手数料を割安に設定する反面、様々な名目表で元を取ろうとする業者の可能性もあるので、必ず質問するよう心がけましょう。

このように、ファクタリングにおける相見積もりは、「良質な業者を見極める」判断材料を目的としても有効です。

誰しも他社と比較する

誰しも、商品・サービスを購入するときに内容の検討を行います。

・この商品はどれくらいかかるのか?
・この商品の条件は適切なのか?
・他社の製品と比べてどうなのか?

例えば、スーパーの野菜1つ手に取っても、無意識のうちに様々な考察を行っているもの。判断の基準は様々ですが、納得や妥協が出せなければ決して購入はしません。

これは、ファクタリングも同様です。

取引の際はまず見積もりを見て、正確な条件を把握しましょう。次に複数企業との比較検討を行い、価格や条件を比べて、自社にとって好ましいものを選択することが肝要です。

双方納得の上で取引が実現すれば、見積もりが持つ目的はほぼ100%果たされたと言えます。

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