資金調達する前には収支計画を綿密に立てておくことが重要!

企業経営において資金を調達することが必要になったときには、収入と支出の関係などを将来的に予測する収支計画を事前に立てておくことが必要です。

仮に銀行融資などで資金調達しようとする場合、融資を受けた分の返済原資をどのようにねん出するのか、計画を立てずに借金だけ増えればますます資金難に陥る可能性があります。

そこで、資金調達する前にどのように収支計画を立てていけばよいのか、その方法をご説明します。

 

スタートアップ資金を調達するときに必要な計画とは?

たとえば開業するにあたりスタートアップ資金を調達しようと考えている場合、独立前後の必要資金を割り出すのなら支出分の基礎となる金額は算出できているはずです。

そこから年数を経過するごとに、それぞれの支出項目がどのように変化していくか予測し、その予測に伴いどのくらいの収入が必要か計画していきます。

しかしどのくらいの収入になるのかを予測することは簡単なことではありません。収入部分の予測や計画には、販売する商品や提供するサービスの価格を決めることが必要となりますが、そのためには価格相場を実地や資料などで調査することが必要です。

具体的な収入の計画の立て方

価格を調査結果よりも安く設定するのか、高めに設定したほうがよいのか様々な角度から検討していくことになります。

収入を予測する一般的な方法としては、まず仕入れ原価や必要経費を考慮しながら採算の取れるラインとなる価格を割り出します。その上で、市場動向や立地の条件などを加味しながら売上を予測するという方法です。

ただ、先に価格帯を想定しておき、その価格帯に合った商品を選んだり仕入れ方法や販売形態を決めたりというやり方も考えられます。

 

どのように資金繰りするか決めておくことも必要

販売するときの価格などを設定したら、次に収支の整合性を確認し計画に反映させる数字を決めることになります。

このとき、重要なのは何で資金繰りするかです。手元に流入するお金と流出するお金の流れをスムーズにすることが必要ですが、企業経営で得られる収入は毎月同じ金額が常に入り続けるわけではありません

さらに入金される時期もバラバラのため、まだ売上代金が売掛金のまま回収できず残っているのに、支払いが多く発生して資金繰りが厳しい状態になることもあるのです。

一時的な資金不足に陥ったとき、どのように切り抜けるのか、事業活動を停滞させないための資金をどのように調達するのか事前に計画しておくことがとても重要になります。

資金調達する方法として融資を受けるのか、それとも出資など他の方法を考えるのか、資金が必要になったときのタイミングや使途に応じた方法を選ぶことが大切といえるでしょう。

 

収支計画は起業のタイミングだけではダメ

スタートアップのときの収支計画はとても大切ですが、そのときだけでなく数年先まで計画しておくことが必要です。

実際にやってみなければわからないと考える経営者もいることでしょう。しかし、3年後までに売上をいくらにするのか決めるだけでもそれまでの道筋を立てることはできるはずです。

しっかり実績を出さなければ資金調達に融資を利用したくてもできません。また、事業の目標を設定することで事業を続ける上でのモチベーションにもつながります。

 

調達する金額は最小限に抑えるべきか

独立・開業すればたくさんの資金が必要なので、事前に多く融資などで資金調達しておいたほうが安心と考えてしまいがちです。

確かに手元に多く資金が残っていると安心ですが、金銭感覚が失われ本来なら必要のないものまで購入してしまう可能性もあります。

そのためスタートアップのために資金調達する金額は、何度か減額できないか見直しましょう。

調達する資金が不足してしまうのも問題ですが、無理のない範囲に調達する金額を抑えることで、実際に事業を始めてから資金繰りに悩まされることはなくなります。

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