資金繰りに必要な資金をつなぎ融資でまかないたいときの注意点

つなぎ融資とは、事業を営む上で短期的な資金繰りに必要となる資金を調達することです。

健全な経営を目指すための必要経費や運転資金として、一時的に不足する資金を補うための融資を受けることは必要なことといえるでしょう。

日本では約7割の企業が、何らかの融資を利用していますが、このつなぎ融資もその1つといえます。

そこで、資金繰りを上手く回すためにつなぎ融資を利用するときには、何に注意しておけばよいのかご説明します。

 

つなぎ融資に銀行融資を利用することは適切なのか

つなぎ融資をどこから借り入れるのか考えたとき、すぐに思いつく金融機関といえば民間の銀行が挙げられるでしょう。

やはり金利が低く返済期間が長期で設定できることが魅力といえます。融資を利用しても返済負担を抑えることができるので、つなぎ融資としても利用できれば…と希望する経営者は少なくないはずです。

しかし、融資を受けるためには必ず審査に通過しなければなりません。銀行からいくら借り入れを行いたくても、審査という高いハードルを越えることができなければ、融資が実行されることはないでしょう。

低金利の金融機関からの融資を希望するのなら、その分、審査のハードルは上がるということです。

中小企業では銀行融資の審査に通らないことが多くみられますし、準備する必要のある書類も複雑です。仮に審査が通り借り入れが可能になったとしても、融資実行まで時間がかかり過ぎる点が問題となります。

 

本来、つなぎ融資なら貸し付けてもらいやすいはず

つなぎ融資を利用する理由は、商品やサービスを販売・提供したものの、その代金回収までの期間が長く、一時的に資金に不足が生じているからです。

将来的に売上代金が入金されることがわかっていれば、お金を融資する金融機関なども比較的資金を貸し付けしやすいはずです。

このような理由のつなぎ融資ではなく、会社経営が赤字ですでに他の金融機関などから融資を受けているといった状況では、本当にお金を貸して大丈夫なのだろうかと懸念される可能性が高くなります。

ただ、創業したばかりで初期投資が発生したタイミングや、設備投資を行ったタイミングなどで、一時的に赤字が生じている場合であれば、将来的に黒字となる可能性が見込まれると判断されることでつなぎ融資を利用できる可能性は高まります。

 

一時的なつなぎ融資ならビジネスローンでも問題はない

つなぎ融資は、銀行融資だけに頼る必要はありません。同じ銀行で利用できる貸し付けにも、ビジネスローンという事業者向けの融資もあります。

ビジネスローンは銀行だけでなく、ノンバンクなどでも利用できますが、どちらも銀行融資より金利は高めであり、同じビジネスローンでもノンバンクで利用するとさらに金利は上がります。

しかし、一時的な資金不足を補うために借り入れを行うのがつなぎ融資ですので、売上代金などの入金があったときにすぐ返済ができれば、金利負担もそれほど大きくなくて済みます。

ノンバンクのビジネスローンの場合、即日融資も可能とする金融業者もありますので、急に資金が必要になったという場面でも対応が可能となるでしょう。

 

借り入れを増やすことに抵抗があるのなら

つなぎ融資でも借金を増やすことには代わりありません。一時的でもやはり借り入れは避けたいという場合には、売掛金を現金化するファクタリングを検討してみましょう。

ファクタリングとは、自社が保有している売掛債権(売掛金)を、ファクタリング専門業者に売却して現金化するサービスのことです。

つなぎ資金を調達する方法としても適しているのは、借り入れではないため後に返済負担が生じないことです。

また、もともと入金される予定のお金を先に現金として入手できることも利用しやすい理由でしょう。ただ、ファクタリングを利用するときには手数料が発生しますので、高額な手数料を請求されないためにも、優良なファクタリング専門業者に依頼するようにしてください。

複数社から相見積もりを取得し、どこのファクタリング専門業者の手数料が安いか、サービスに見合う手数料設定になっているか確認の上、利用する業者を選ぶようにしましょう。

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