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事業成功のために押さえておきたい、資金繰りのやり方3選

資金繰り2017/12/23

事業を進めていくにあたって必要なものと言えば、資金。最初のうちに十分な資金がないと事業開始に悪影響が及び、また途中で枯渇しても大いに困ることになります。そのようなリスクを避けるためにも、計画的な資金の運用を常に心がけ、数字に強い経営者である必要があります。そこでいわゆる「資金繰り」のノウハウが重要になってくるのです。

しかし、資金繰りの重要性を頭では理解していても、実際に動かすのに苦労している事業者の方が少なくありません。今回はご自身の事業をできるだけ長く順調に存続させるための、資金繰りにおいて押さえていきたいポイントを3つお伝えしていきます。事業にとって資金はなくてもならないものです。ぜひ今回の記事を参考に、ご自身の経営計画にお役立てください。

1. 初期投資を抑えるのは、資金繰りの基本

資金繰りの重要性を理解していても、多くの方、特に初心者の事業者は何から始めたらいいのかわからずに迷うことが多いでしょう。そんななかでどのような初心者でもマスターできるものが、初期投資への意識付けです。スタートダッシュ、または経営困難な事業者にとって、初期投資を抑えるのは資金繰りの基本だとも言えます。

不必要なものに費用をかけない

事業初心者によくありがちなミスは、初期投資に費用をかけすぎることです。事業を始める際に必要なものと不必要なものの区別ができずに、何でも買いそろえてしまうケースが非常に多いです。しかし、始めの段階でそろえるものは必要最低限のもので構いません。一度リストを作り直し、これからの事業展開に必要なものだけを揃えるようにしましょう。無駄な出資を避けるだけでも、途中で資金を枯渇させるリスクを大幅に軽減できます。

最初から見栄えをよくする必要はない

次に、事業初心者に多いミスとして、「最初のうちから外見に費用をかけすぎてしまう」というものがあります。確かに事業を始めることは気持ちが上向きに向いていることもあり、店舗であれば外装や内装、オフィス、インターネット関連事業であればホームページのデザインなどに多くの費用を投入し、少しでも立派に見せたくなる心理が働きます。また、そのような事業初心者の心理に付け込んで高額なサービスの提供を持ちかけてくる業者も少なくないことでしょう。

しかし、言い方が悪くなりますが、特に最初のうちは「身の丈に合わない出資はできるだけ避けるべき」です。外見的な見栄えは顧客や取引先にとって不快にならない程度で十分であり、それほど費用をかける必要はありません。せいぜいわかりやすく見やすい程度であればいいのです。事業の売り上げや収益が安定して費用対効果が見込めるようになってから、徐々に設備投資を増やしていくといいでしょう。そのころにはある程度の経営センスや数字への知識がついているので、そこで改革を考えるほうが得策です。

何が起こるかわからないからこそ、初期投資を控える

実際に、事業を進めていくうえでは何が起こるか想像が難しく、当初の計画が狂う可能性は十分に考えられます。例えば業績不振や従業員の退職、天災や事故など、事業計画を混乱させる要因は数えきれないほどあります。そのため、これらのリスクを踏まえたうえで地道な資金繰りができていないと、後で資金の枯渇を招くことになります。

初期投資に費用をかけすぎるのは初心者ならではのミスです。だからこそ最初のうちは気を引き締め、まずは経営を基盤に乗せることを優先にしていきましょう。

2.3カ月先までの資金の状況を確認しておく

事業者にとってもっとも重要な課題は、「いかに数字に強くなれるか」です。数字に弱いとご自身の事業を黒字化させることは難しいので、多少難しくても努力して知識をつけるべきです。特に資金状況の長期的な展望は、事業者であればぜひ身につけておきたいポイントです。

予想しておくとするべき行動が見えてくる

例えば3カ月先まで、ご自身の資金繰りがどのような状態になっているかを予測してみましょう。売り上げの予測や取引先からの入金と仕入れ値の支払いタイミングなどを想定したうえで、事業資金や運転資金の状態を細かくチェックしていきます。難解なうえに煩雑な作業が必要となりますが、事業の将来性を細かく予想しておくことは非常に重要です。

しばらく先の資金状況が把握できていると、とるべき行動が明らかになっていきます。途中で資金の枯渇が考えられる場合には融資や出資など、また「つなぎ融資」などの打開策が有効になります。しかしこれらの手段、特に融資には返済義務が発生するため、計画性をもって取り組むことが必要です。また、融資を受ける際には審査があり、ある程度の期間を要することもあります。そのため、突然資金が枯渇して困ることがないように、必ず数か月先、最低でも3か月先の資金状況や経営状況を確認しておきましょう。

「資金繰り表」を作成して状況確認する

成功している事業者の多くは「資金繰り表」を作成し、その都度経営状況や資金状況を確認しています。資金繰り表を作成することにより、「資金不足の可能性」「売掛金の回収・買掛金の支払い状況」「借入金の調達・返済状況」「設備投資」などを定期的に把握できるので、思わぬタイミングでの資金不足を防げるうえに基盤の整った事業展開に役立てることができます。

ご自身の事業をさらに実現性が高いものにするためにも、ぜひこの資金繰り表を有効活用してみましょう。ご自身で作製するのはもちろん、インターネットからテンプレートをダウンロードして活用も可能です。また、最初は形式を守って使い、慣れてきたらご自分の事業に合わせてカスタマイズさせていくと便利です。

問題なく事業展開をしていくには事業者の意識が必要です。ぜひ資金繰りへの意識を高め、ご自身の事業を軌道に乗せていきましょう。

3.プロのサポートを得ながらより確実な資金繰りを

数字に強くなることも、資金繰り表を作成することも、特に事業初心者にとっては決して容易なことではありません。これからの事業展開において必要であるとは理解できていても、はじめのうちは慣れずに苦労する方も少なくないでしょう。

このような場合には、プロからのサポートを得ながら学んでいくことをおすすめします。自分だけで勉強しているとどうしても自己流になり、誤った資金繰りを展開しかねないので、不安であれば専門家の見解を参考にしましょう。特に税理士からのサポートは大いに役立ちます。

資金繰りを理解している税理士を選ぶ

実際に、税理士の担当範囲は財務会計や帳簿への記入、定期的な経営状況の確認となります。資金繰りや管理会計はあくまでも事業者が社内でおこなうものであることから、ある程度は事業者のみで解決しなければならない部分もあります。

しかし、資金繰りについて相談に乗ってもらうことはもちろん可能なので、何か困ることがあれば積極的な活用をおすすめします。資金繰りのほかにも経営状況や融資、事業計画書作成のアドバイスも受けられるので、税理士への相談は非常に役立ちます。経営者への担当実績が多く、資金繰りについても知識と経験に長けている税理士を選びましょう。

事業初心者が経営における「数字」を学ぶのは、並大抵のことではありません。自己流で努力して挫折するよりは、プロのサポートを得たほうがはるかに効率的です。また、セミナーや講座などが開催されていたら積極的に参加してみてもいいでしょう。

事業における資金繰りは、事業者にとってもっとも重要なポイントの一つです。ぜひ日ごろから数字へのセンスを養い、事業を無事に軌道に乗せていきましょう。プロの意見やサポートを活かしつつ、順調な経営マインドを育てていくのが得策です。

 

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