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ノンバンクって何?資金調達で知っておきたい基礎知識

ノンバンク2018/01/15

企業の運転資金を確保したい!こんな時に役に立つ存在として注目されるのがノンバンク企業です。ノンバンク企業は利用する前にいくつか注意しなければいけません。ノンバンク企業というのは銀行とは全く違う存在で、利用する側がしっかりと応対しなければいけません。ノンバンクを通じた資金調達についてみなさんにご紹介いたします。

 

1ノンバンク企業ってそもそも何?

ノンバンク企業というのは銀行のような資金融資業務を行なっているものの、銀行業を行うための認可を得た企業ではなく、貸金業法の規制を受けながら資金の融資業務を行なっている金融業の一種です。

ノンバンクと言われるものの中にはいわゆる消費者金融や事業者金融、信販会社やクレジット会社など様々な企業形態があることが知られていて、このほかにも住宅ローンを専門にした不動産金融専門会社やリース会社などの多くのノンバンク企業が知られています。

ノンバンク企業は銀行と異なり、総量規制という規制を受けることが定められていて、ノンバンクは年収の3分の1を超える融資を行うことができません。また、ノンバンクは銀行よりも審査が緩いことが一般的なのですが、その分金利が高く設定されている事が多いので注意が必要です。

銀行よりも審査が緩い分、融資を得られるまでの期間が非常に短く、金額次第では即日に審査と融資を受ける事ができるので銀行よりは緊急性のある場合に活躍する企業の一つと考える事ができるでしょう。

一般に事業を続けている人が経営の運転資金や事業目的に融資を受ける場合にはビジネスローンを通じてローンを組む必要があり担保や保証人の設定が必要になる事があります。ノンバンクを利用する時にも保証人が不要というわけではないので、しっかりと気をつけて考えるようにしましょう。

 

2ノンバンク利用のメリットとデメリット

ノンバンク企業の利用を考える時にはそのメリットとデメリットをしっかりと理解しなければいけません。メリットばかりに気を取られてデメリットへの注目を忘れてしまうとその分支払いが滞ってしまったり、返済計画で経営が圧迫されてしまうこともあるので気をつけて利用するようにしましょう。

ノンバンク企業のメリット

・審査が比較的緩い
ノンバンク企業のメリットの一つとしてよく取り上げられるのが審査の基準です。ノンバンク企業は銀行よりも審査の基準が厳しくなく、銀行で融資を受けていたり、経営が赤字になっていたとしても融資を受けられる可能性があります。銀行の貸付基準は非常に厳しいものがあり、経営の安定性や企業が保有している資金、経営計画やキャッシュフローなどの企業状態を示す諸表を提出して審査を受ける場合があり、注意しておかなければいけません。

このような審査の基準があまり厳しくないノンバンクは経営者にとって非常に強い見方に映ることでしょう。しかし、ここで注意したいのが審査が緩くても全てのケースにおいて融資を受ける事ができるというわけではないと言う点です。

ノンバンクの利用をすると考える場合にはほとんどの場合、緊急で資金が必要になったり、銀行での融資を受ける事ができないような経営状態になっている事が大半です。経営状態が悪い場合に融資を受けるのはいっときのキャッシュを増やし、その後の辺塞のためにキャッシュの減少を受け入れると言う事です。繋ぎ資金として融資を受ける必要がある気持ちはわかりますが、ノンバンクの利用を行なった後にはしっかりと経営状態の改善を目指すようにしておきましょう。
・金利の見直しを受けられる

銀行の融資の金利では金利の見直しというのはあまり行われるものではないのですがの、ノンバンクは手数料や金利の見直しが定期的に行われ、金利の見直しによって当初よりも利率の低い金利で融資を受ける事ができる場合があります。銀行よりも市況に合わせて金利が変化していくので、企業にとって負担の少ない形で融資を受けられるというメリットがあります。

しかし、一般的に銀行の金利に比べてノンバンクの金利はやや割高になっている事があり、金利が銀行を下回るケースはあまり多くはありません。しかし、一部のノンバンクは銀行よりも金利が低く設定されている事があり、資金調達の候補として常にいくつかのノンバンクの情報を把握しておくと企業経営に役立ちます。日常的な資金調達にノンバンクの融資を頼るのはあまり優れた判断ということはできないのですが、緊急用の候補としてノンバンクを候補にあげておくのはつなぎ資金の確保や急に多額の資金を必要とした時の利用候補として検討しておくといいでしょう。

・即日融資も可能

ノンバンクの一番の魅力は何と言っても審査の短さでしょう。銀行の審査は非常に時間がかかり、審査に通らなければ融資を受ける事ができません。このため、ノンバンクのように審査の基準があまり高くなく、審査ごすぐに支払いが得られる融資先は緊急で資金が必要になる場合に非常に役立ちます。

経営上緊急に資金が必要になる場合も避けられないものではなく、資金が緊急で必要になった場合にはやはり迅速な資金確保ができるノンバンクは非常に強い見方でしょう。

 

3ノンバンク企業以外の資金調達手段を知ろう

ノンバンクの利用は資金の調達に非常に役立つものですが、残念ながらノンバンク企業を頻繁に利用していると資金繰が悪化してしまいます。ノンバンク企業の利用を考える前に知っておきたい資金調達の方法をご紹介します。

・ファクタリング

ノンバンク企業の利用を考える前に一度は試しておきたいのがファクタリング企業の利用です。ファクタリングというのは売掛債権の売却を行う事でその売掛け金の支払いを得る方法で、早いものでは即日審査・即日の支払いを受ける事ができるケースがあります。ファクタリング企業は日本に数多くあり、メールで申し込みができたり、電話やファックスを通じて売掛け金の引き受けを依頼する事ができます。

ファクタリング企業を選ぶ時にはまず手数料と審査期間と売掛け金の引き受け可能金額について調べておくといいでしょう。売掛け金の金額に対して手数料がかかるので、実際に支払いを受ける金額は手数料の分だけ差し引かれた金額になるので、手数料は非常に重要な着眼点です。また、審査の期間も最短で即日審査が可能なものから、最短で3日ほど審査に時間がかかるものまで非常に幅があり、審査期間が長い場合には緊急の資金調達にはあまり適していないでしょう。

ファクタリング企業は売掛け金の引き受け可能額が定まっている場合があるので、売掛金を引き受けてもらえるファクタリング企業をいくつか常に調べておくと経営上のトラブルを回避する上で役立ちます。また、医療費用などの売掛け金の回収などの特殊な売掛け金の引き受けは全ての企業で行われているわけではありません。売掛け金の回収は資金調達の基本です。帳簿では黒字でも気がつくと資金が不足しているというのは経営上気をつけなければ頻繁に起ってしまいます。

ノンバンクの利用の前にファクタリング企業の利用を検討して見ましょう。

 

・手形の割引
ファクタリングと似ているのは手形の割引です。手形というのは支払いをすることを契約した書面と考えるとわかりやすく、他の再建に比べて高額な取引に利用したり、法的な補償を明確にする時に利用するものです。

手形を持っている場合には手形に記載された金額の分だけ支払いを受ける事ができるのですが、残念ながら手形の支払い期限まで支払いを得る事ができません。このような場合に利用されるのが手形の割引です。手形の割引は手形を銀行などに売却することを指す言葉で、最近では手形の引き受けを専門に行なっている企業の増えているため、ファクタリングと同様に手形の売買によって資金の確保をする事ができます。手形の割引を専門にしている業者では当日審査を行い、即日の支払いを得る事ができるケースもあるので、手形の割引を考える場合には一度検討してみるといいでしょう。

・企業内部の資産の売却
資金確保を行う時にもう一つ考えたいのが資金確保のための資産の売却です。企業で保有している資産を売却する事で資金の確保ができるので、売掛け金や手形以外の方法として検討してみるといいでしょう。

 

・ベンチャーキャピタル

ファクタリング以外にも資金確保に役立つ手段としてベンチャーキャピタル企業の投資を受けるという方法があります。これは緊急の資金確保に役立つ方法ではありませんが、長期的な目線に立ち、しっかりと資金の確保を行いたい時に活躍する方法で非常に役立ちます。

ベンチャーキャピタルというのは企業に対して投資を行い、企業を成長させ利益を受け取る企業のことで、企業経営を安定化させる上で頼りになる存在です。ベンチャーキャピタル企業を利用するということは経営にもベンチャーキャピタルの意向が反映されたり、様々な点でベンチャーキャピタル企業の指示を受ける事があるので経営の自由度が低下するというデメリットがあります。しかし、ベンチャーキャピタル企業と提携することで企業規模が拡大したり、安定的に企業経営ができるようになるので、ベンチャーキャピタル企業の利用を考えるというのは悪い選択肢ではありません。

ベンチャーキャピタルの利用を考える場合にはベンチャーキャピタル企業と相談を進め、条件の合意などを経て投資を受けることになるので、ある程度時間がかかります。投資の条件に納得がいかない場合には議論を詰めていく必要があるので、納得のいく経営を続けられるように納得のいくベンチャーキャピタル企業探しをしましょう。

ノンバンクの利用は借金につながる資金確保手段なので、どうしても頻繁には利用できません。ノンバンクの利用を考える前にとるべき手段をしっかりと検討し、適切なタイミングで資金調達ができるように心がけておきましょう。

 

4ノンバンクの利用をする時に

売掛け金の回収や手形の割引、資産売却などの手段を行ってもまだ資金が不足していたり、銀行からの融資が受けられない場合や緊急で資金が必要になる場合にはノンバンクの利用を通じて資金を受け取ることになります。まず、ノンバンクを通じて資金の確保を検討する時には必要資金の分類をしっかりと確認しなければいけません。

緊急で資金が必要なものはどれなのか、経営を続けるために必要な最低限確保しなければならない資金と、ある程度確保まで余裕を持てる資金をしっかりと分類しておくとそれだけで資金の最適分配ができるようになります。資金の最適分配をするためには必要資金の序列をきっちりと決め、会社内で共有しておくことが重要です。

また、ノンバンクは全ての金額を賄う事ができるほどの大量の資金の確保をする事ができません。一過性の繋ぎ資金の確保やわずかな資金不足を埋めるためにノンバンクの利用をする程度ならノンバンクでも十分に資金確保ができるのですが、ノンバンク企業だけに依存して資金確保を検討するのはそもそも無理があります。

このような経営の非効率や経営の問題点を解消するためにも、ノンバンクの融資を受ける自体に陥る前にしっかりと経営コンサルタントとの提携を通じて経営状態の改善や経営方針の是正を行っておくといいでしょう。経営コンサルタントの中には企業との提携に強い経営コンサルタントや、運営状態の是正や企業の融資の方針是正に強い経営コンサルタントなど様々なタイプの経営コンサルタントがあります。経営の方針を決めるためにはやはり専門家の意見を聞く事が重要で、ノンバンク以外の資金調達の方法やベンチャーキャピタルとの提携など多くの点でサポートを受ける事ができます。

経営者はあまり専門家に相談することはないかもしれませんが、経営については経営の専門家に相談すると客観的で有益な意見を得る事ができます。ノンバンク企業の利用をする前にしっかりと経営状態の是正を固めておきましょう。

 

5ノンバンクの資金調達まとめ

ノンバンク企業の利用は緊急の資金不足を解消する非常に役立つ手段です。しかし、ノンバンク企業の利用というのはあくまでも緊急の資金不足を補うためのもので、あまり頻繁な利用をすべきものであはりません。ノンバンク企業以外の資金調達手段をしっかりと活用し、健全な経営を目指していきましょう。

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