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【2018年版】ノンバンクの動向~今後の企業融資の行方とは~

ノンバンク2018/06/26

多くの企業が頼りとしているのはノンバンクです。
ノンバンクは銀行とは異なり、比較的気軽に融資を受けられます。そもそも審査難易度が低めに設定されている、といった特徴があるわけです。そのかわりに金利が高めに設定されていたり、貸し出し額が低く抑えられていたり、といったデメリットがあります。

ノンバンクはずっと同じ状況が続いているわけではありません。少しずつ変化をしているのです。企業の経営者にとって、今後ノンバンクはどうなっていくのかは、非常に重要となります。今後の融資を模索する上で動向をしっかりと把握しておかなければなりません。もしも融資が難しいとなると、他の資金調達先を考える必要も出てくるでしょう。

こちらではノンバンクの現状、さらには今後の動向について予想していきます。

 

ノンバンクの現状とは~過払いの支払額が減少傾向に~

・過払い金の請求が時効を迎えつつある

実は2010年代に入り、ノンバンクは冬の時代を迎えました。その理由は「貸金業法の改正」です。
ノンバンクは貸金業法を守らなければならないわけですが、実は利息を定める法律は2つあります。「出資法」と「利息制限法」です。

出資法と利息制限法は利息を定めているものの、上限利息が異なっているのです。実はこれがグレーゾーン金利なるものを生み出す原因となってきました。

・出資法の上限金利・・・年29.2%
・利息制限法の上限金利・・・年20.0%

あなたがノンバンクの経営者であれば、どちらの法律を採用するでしょうか。経営のことを考えればもちろん出資法を選択しますよね。実はノンバンクのほとんどが出資法を採用して貸し出しを行っていたのです。

しかし貸金業法が改正され、2010年に施行されました。いわゆるグレーゾーン金利が撤廃されることになったのです。それだけではありません。過去にさかのぼって利息制限法の上限を超える金利の支払い分については返さなければなりません。過払い金の返還をノンバンクはしなければならなくなったのです。

ここからノンバンクは試練の時代を迎えます。ノンバンク全体で、年間で数千億円の過払い金の返還が行われることになるのです。法律で決まっていることなので、ノンバンクは過払い金の返還を要求されたら応じなければなりません。訴訟されれば負けてしまいます。よって企業として守りに入るようになります。

ノンバンクの経営を圧迫するものとして貸倒れがあります。貸倒れてしまえば、貸したお金が帰ってきません。損失を計上することになってしまうのです。ですから確実に返済してくれる企業にしか貸し出しを行わなくなりました。借り入れが難しい時代になっていたわけです。

しかし過払い金の返還は時効が近づきつつあります。取引を完了してから10年を超えると時効が成立し、ノンバンクは支払い義務から開放されるわけです。

実際に2015年以降に関しては、過払い金の返還は少なくなっています。ノンバンクの経営も安定してくる時期に入ったのです。

・今後は貸し出しに力を入れる可能性が高い

ノンバンクとしては過払い金の返還請求がなくなり、経営を圧迫するものが一つ減りました。反転攻勢をかける時期に入ってきたのです。

よって今後については、貸し出しに力を入れる可能性が高い、と考えられます。

貸倒れについてはもちろん避けたいとは思っているのですが、一定の貸倒れ率については対応できると踏んで、赤字決算が続いているような企業に対する貸し出しも行う可能性が高くなるでしょう。

要は借り入れしやすい時代がやってくるのです。

 

業者が乱立状態!今後は競争が激化する可能性大!

・なぜ業者が乱立しているのか?

理由は前述した過払い金の請求があります。
ノンバンクにとって過払い金の請求はあまりに大きな負担となりました。過払い金の返還ができなくなり、結果として破綻してしまうノンバンクが続出してしまったのです。
例えばアットローンは貸金業法改正前に極めて有名なノンバンクの一つでした。しかし貸金業の法改正後にプロミスに吸収合併されてしまっています。
三和ファイナンスも貸金業法改正前は有名なノンバンクでした。しかし貸金業法改正後の2011年に倒産しているのです。有名な大手が倒産したこともあり、様々な業者が参入してきました。

現在では多数の中小のノンバンクも存在しています。知名度が低いところも合わせると数え切れないほどあるのです。

・乱立した結果どうなるのか?

現在も起こっていることですが、激しい競争が行われ金利などに変化が現れると考えられます。
多くの利用者が気にしているのが金利です。金利が低ければ低いほど有利になるからです。

業者の数が多くなれば、より金利を引き下げて競争に勝とうとする業者が出てきます。よって今後は金利などが徐々に下がっていく、と考えられるわけです。

ノンバンクの貸出金利は高いことでも有名ですが、今後はもう少し下がると予測されています。事業者向けのローンではありませんが、個人向けであれば実際に「初回1ヶ月金利ゼロキャンペーン」などをおこなっているところも増えてきています。そのような状況が事業者向けローンにも波及してくると考えられるわけです。

ただし、いずれは淘汰されて競争もなくなります。落ち着く時が来るでしょう。その時には、金利についてはもとに戻ると考えられます。金利競争については一過性なものになるはずです。

 

融資スピードが早くなる可能性が高い!

・スコアリングシステムが企業向け融資にも波及してくる可能性あり

個人向けローンに関しては、基本的にスコアリングシステムを採用してます。属性情報などを点数化し、その点数が一定以上になると審査が先に進み一定以下であると審査落ちになります。審査がシステム化されることで、時間短縮となり即日融資ができるようになっているのです。

事業者向けのローンはまだまだ即日対応は少ないですが、徐々に審査時間が短縮される傾向にあります。今後のノンバンクの動向として注視していきたいのが、スコアリングシステムの完全導入です。企業向けの融資であったとしてもスコアリングシステムが導入されて、即日融資が当たり前になる時代が来る可能性が高いのです。

サービスを高めよう、といったノンバンクの動向もあります。そもそも利用者の要望の一つに「なるべく早く融資を受けたい」というものがあります。
企業としては資金がショートしてしまえば破綻してしまいます。ショートが目前に迫っているのであれば、少しでも審査が早く終るところを利用しよう、となるわけです。

審査スピードが早い業者が選ばれやすくなります。ノンバンクも勝ち抜いていかなければならいません。今後は多くのノンバンクが即日審査に対応するようになる、と予測できるわけです。

・消費者金融系の事業者向けローンはすぐにでも導入される可能性が高い

ほぼ導入している、と言っても良い業者も少なくありません。
そもそも大手の消費者金融は個人向けのローンだけではなく事業者向けのローンも実施しています。すでに個人向けローンでスコアリング審査のノウハウがあるので、事業者向けにも導入しやすいわけです。そして個人事業主向けのローンに関してはすでに導入が始まっています。実際に個人事業主に対しては最短即日融資を実施しているところも出始めています。

今後は個人事業主だけではなく法人に対しても最短即日融資が当たり前になるでしょう

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