先にお金を振り込ませようとする融資詐欺の手口や対応の手法とは?

資金繰りに困り果て、何とかして運転資金を調達しなければならないという立場につけこむように、融資するとみせかけ保証金や紹介料などを振り込ませ、実際には融資は行わない融資詐欺をご存知でしょうか。

ヤミ金業者の場合、法定利息を超えた暴利を請求しますが、金銭の貸し付けは行うので違う形でお金に困った方を騙そうとする手法です。振り込め詐欺の一種であり、融資するように装ってお金をだまし取ろうとします。

もし融資詐欺に出会ってしまっても絶対に請求された名目のお金は振り込んではいけませんが、騙されないためにもどのような対応を行ってくるのか確認しておきましょう。

 

甘い言葉でお金に困った方を誘惑しようとする

融資詐欺では、「誰でも簡単に○万円まで融資可能!」「審査不要で即日融資!」などといった甘い言葉で誘惑してきます。

さらにダイレクトメールの内容としては、通常の融資額よりも金額が大きく、しかも低金利で、収入や職業などの条件がまったくないことが特徴です。

すぐにでも資金を準備しなければならないけれど、どうやって資金を調達すればよいか頭を抱えて悩んでいる方が目に留まりやすいような様々なうたい文句で騙そうとします。

メールやチラシなどに、このようなありもしない都合のよい条件ばかり並べている場合には、まず怪しいと疑うようにしましょう。

 

他社の登録番号やロゴを不正使用

相手を騙すためには手段を選ばないため、実在している貸金業者の登録番号を勝手に使ったり、ロゴを不正使用することで、関連した金融業者だと思わせようとします。

 

利用者が安心したら様々な名目でお金を請求

利用者が安心したところで、融資詐欺の場合は先にお金を振り込ませようとします。その名目は、保証金、登録料、仲介料などで、あくまでも利用者の信用力を高めるために必要な資金であることをアピールしてくるようです。

たとえば、信用が不足しているため保証会社を付ける必要があると語り、そのためには保証金が必要なので指定の口座へ振り込むように要求されます。

 

紹介していなくても紹介料を請求してくるケース

また、融資を断った後に、関連の金融業者を紹介する名目紹介料を請求してくるケースもあります。紹介されるのは誰もが耳にしたことのあるような大手消費者金融などで、実際には大手消費者金融の社名を伝えるだけで、特に招待状を受け取れるわけでも口利きしている担当者を紹介してくれるわけでもありません。

もし大手消費者金融から借り入れができた場合には、紹介したから融資を受けることができたといって紹介料を請求してきます。

 

信用実績を作るお手伝い?ありとあらゆる手口

さらに、これまでローンやカードの利用履歴がなく、融資が受けられないことを利用して、信用実績を作るという名目で融資を行おうとする詐欺もあるようです。

1~2万円など少額の貸し付けに対してその倍額を返済させるという形で、次々に貸し付け金額と返済額が大きくなっていくパターンです。

「しっかりとした信用実績がないため融資ができないので、まずは実績を作るためのサポートをする」など、もっともらしいことをいって融資を行おうとします。

しかし金融業者では、信用実績を作るための融資を行うことはありませんので騙されないように注意しましょう。

 

もし詐欺に遭ってしまった場合の対応

先に述べた融資詐欺や、信用実績を作るための貸し付けを行おうとする詐欺などに遭った場合、気づいた時点でなるべく早く警察に通報し、弁護士や国民生活センターに相談するようにしてください。

もし融資詐欺の被害に遭ってしまうと、振り込んだお金を取り戻すことは難しくなるため、騙されないように心がけることが大切です。そもそもお金を借りために、融資を受ける前に保証金を請求されることはありません

怪しいと思ったら、メールやチラシなどに記載のあるオフィスの所在に本当に実在しているのか、インターネットなどで確認してみましょう。架空の所在地である場合や、レンタルオフィスの場所がそのまま記載されている場合もあります。

さらに、貸金業者として事業を営む場合、国や都道府県に届出を行って登録番号を取得しているはずです。他社の登録番号を勝手に使用している場合もあるので、金融庁の公式サイト登録貸金業者情報検索入力ページから、その番号が正しいのか、そもそも登録されている貸金業者なのか確認するようにしてください。

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