相見積もりの比較ポイントを徹底詳説!理想的手数料を引き出す

資金調達アイミツの基礎知識

当コラムでは、相見積もりの必要性を繰り返し訴えてきました。

ファクタリングは業者ごとの費用差が大きく、比較検討を行う事でよりお得な見積もりを得られるからです。

ところが、資金調達に慣れない方の中には、相見積もりの取り方や比較すべきポイントをご存知ない方も多いのではないでしょうか。(あるいは、相見積もりそのものがわからない方もいるでしょう)

そこで今回は、相見積もりのルールやメリットなどを概説し、これからファクタリングをご検討の方のお役に立てればと思います。

相見積もりによる比較とは?

相見積もりとは、複数の取引先から見積もりを請求して、より有利な条件を求めて比較検討することです。

ある商品を購入する際に2社が候補に挙がった場合に、まず両社に「いくらくらいで取引できますか?」と問合せ、安い方を選択する様子をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

取引に不慣れで相場がわからない方でも、複数の企業を比較検討することで、お得な取引条件を引き出せるメリットを有しています。

相見積もりの比較で得られるメリット

相見積もりの比較で得られるメリットは、非常に多岐に渡ります。

割安手数料での取引が期待できるだけでなく、入金期日や取引方法についても希望通りの見積もりを得やすいところがポイント。

1社だけでは契約するか否かの判断しかできませんが、相見積もりなら「希望の条件と契約」が可能です。

また、相見積もりであることを業者に伝えて競争心を煽ったり、不当な割高業者を排除する働きも有しています。

つまり、相見積もりは費用負担を軽減すると同時に、安心した取引の実現へと寄与するテクニック。これからファクタリングをご検討の方には、特に注目して欲しい部分です。

相見積もりの比較で得られるメリット
〇 割安な手数料を選べる
〇 希望に近い入金期日を選べる
〇 不当な条件の悪徳業者を排除できる
〇 業者同士を競わせることができる など

相見積もりの比較によるデメリット

資金調達は時間的な猶予が無いケースも多く、複数の業者とのやり取りが負担となるケースも少なくありません。

また、中小企業に好まれやすい2社間ファクタリングは、主に中小企業が引き受けており、業者を探すだけでも一苦労。

これらの業者は銀行ほど長い実績を有しておらず、見積もりを取るべき会社の絞り込みが大変なところも欠点です。

相見積もりを検討する場合はこれらのデメリットを頭に入れ、時間や労力とのバランスを考慮しましょう。

相見積もりの比較によるデメリット
〇 複数社とのやり取りが負担になる
〇 中小企業を多く絞り込むのが大変
〇 上手に比較しなければあまり意味がない

デメリットは解決可能!

実はこれらのデメリットは、いずれも「資金調達専門サイト」で解決可能です。

資金調達専門サイトでは、資金調達の専門家が利用者の入力情報に従い、適切な業者とのコネクションを繋いでいます。

そのため、利用者側はご自身で業者を探すことなく、多くの企業と出会うことが可能です。

また、それらの業者を相見積もりによるスクリーニングにかけることで、手間や労力をかけることなく、理想的な業者選定が行えるところもポイント。

時間と手間を省力化しつつ、相見積もりによる比較検討を進めるコツです。

相見積もりの比較すべきポイント

相見積もりによる比較を行う際は、自社にとってよりお得な条件を選ぶべきです。

実際に比較すべき項目は多岐にわたりますが、特に重要なポイントは以下の5点。順番に解説しますので、まずは確認してみましょう。

〇 手数料の金額
〇 諸経費の金額
〇 入金期日
〇 特約の有無
〇 担当者の接遇

手数料の比較

手数料額は、最も重視すべき比較ポイントです。

先ほど触れた通り、ファクタリング手数料は業者によって差があるので、見積もり内容次第で最終的に手にする金額がまるで違ってきます。

基本的には割安であればあるほど好ましいですが、悪徳業者には注意が必要です。

諸経費の金額

ファクタリングには様々な費用負担がかかります。

特に債権譲渡登記では、司法書士への依頼料や各種証明書代など様々な項目の支払いを求められるため、見積書に記載している業者ほど丁寧です。

なお、司法書士依頼料は業者が提携している事務所により異なります。5万円のところがあれば10万円のところもあるので、見比べておくと良いでしょう。

入金期日

資金調達において「いつ入金されるか?」は、手数料と同じくらい大切です。

比較時は資金を必要とする間に合うのかを、必ず確認しましょう。万が一間に合わなければ、どれほど魅力的な手数料でも意味がありませんよね。

書類にサインしてからでは遅いので、チェックしておきましょう。

特約の有無

ファクタリングは、償還請求権と掛目と呼ばれる2種類の特約が存在します。

償還請求権は通称リコースと呼ばれ、売却した債権の回収見込みが立たなくなった際に、自社が契約の範囲でカバーする特約です。

掛目は債権の一部だけを買取り、業者側がリスク管理を行うというもの。

償還請求権は自社にとってメリットの薄い特約なので、他の条件が同じであれば償還請求権なしのものを選ぶべきです。

担当者の接遇

担当者の言動や行動も、相見積もりの比較対象です。

行動や言動から信頼を置けないと感じた場合、その業者と長く付き合い続けるのは難しいもの。

ファクタリングは継続取引を行うほど有利な条件が期待できるので、見積もり書だけでは判断できない時など、長く付き合いたいと感じた方を選択すべきです。

相見積もりの比較交渉テクニック

相見積もりの比較には、いくつかの交渉テクニックが存在します。

ただ見積もりを求めて検討するより、ずっと精度が高くお得な情報を引き出せるので、是非とも活用すべきです。

相見積もりの比較交渉テクニックの代表例
〇 相見積もりを取ると業者に伝える
〇 前提条件を統一する

相見積もりを取ると業者に伝える

相見積もりを取る際に、担当者に比較検討を行うことを伝えましょう。

これはマナーとしての側面もありますが、担当者の視点では「比べられる」と危機感を感じるため、こちらから交渉を行わずとも有利な条件が引き出せます。

更にデキる担当者と当たった場合、他社のみならず社内においても、自社の代わりに希望条件の交渉を頑張ってくれます。

「相見積もりを取りたいので…」は、正に魔法の一言。

たった一言で、得られる見積もりの内容がまるで違ってくるかもしれませんよ。

前提条件を統一する

見積もりは決まった書式が存在せず、こちらが条件を伝えなければ各社思い思いのスタンスで提出します。

価格や手数料・特約に至るまで全て明記してくれるなら問題ありませんが、

〇 諸経費は追加料金として発生します
〇 償還請求権の付与を前提としたお見積りです
〇 審査結果が最高ランクだった場合の前提です

などなど、様々な条件を付けて表面上の金額だけをお安くした見積もりも。これでは外観上の費用が同額でも、実際のところどの会社がお得なのかわかりませんよね。

そのため、見積もりを取る時は必ず「前提条件」の統一がオススメです。

債権の額や希望入金日などを伝えるだけでなく、「償還請求権ナシで取引を進めた場合」など、できるだけ前提条件を揃えましょう。

見積もり内容は後々変動することもありますが、統一した条件であればその変動幅は比較的小さなものに抑えることが可能です。

READ  相見積時に気を付けたいビジネスマナー!円満契約の秘訣3選

融資に必要なポイントは?達成できることで融資を受けやすく

融資

融資は、色々なポイントで審査を受けることになります。審査を行っている状況によって、落とされたり通過できたりと違いが出てきます。融資のポイントは、金融機関によっても異なっていますが、同じような部分を審査している可能性もありますので、判断材料をしっかり理解して融資を受けやすくしましょう。

融資は安定性と成長性を確認している

融資のために行っていることは、成長性が確保されていることです。これから会社が成長して、更に売上を増やしてくれるだろうと思えば、ほぼ返済されるものと判断しています。増資による判断でも同じように考えていますが、成長性がしっかりと残されていて、かなりの利益を出せるようにしているようなら、問題なく融資を受けられるようになります。

もう1つのポイントとして、安定性が確保されていることも重要になります。安定性は、会社を問題なく経営できる状況になり、返済が行われやすいと判断されているのです。安定していることは、金融機関によってかなり重要なポイントとされていますので、安定性を確保していると融資を受けやすくなります。

この2つがとにかく重要になっていて、1つでも失われていると審査に落とされてしまいます。融資を受けたいと思っている時に、しっかりと項目をチェックして考えていくことが重要だと思ってください。場合によっては、融資がしっかりと受けられないことで、資金繰りの問題だって起きてしまいます。

考え方によってポイントも変わる

ファクタリングや金融機関の融資、更には消費者金融に投資家の提供など、色々な方法によって融資を受けることが可能になっています。ただ、考え方は違っていますので、どのような考えを持っていて、要求されている項目を満たせているのかチェックしていくことになるでしょう。

変わっていくポイントを抑えられないと、審査を通過できなかったり融資を断られてしまいます。方法が制限されていくと、会社の存続は厳しい状況になってしまうので、出来る限りいいイメージを持ってもらい、融資を受けられるようにします。

ポイントを抑えられているかどうかは、かなり重要な部分と思ってください。求められていることをしっかり満たしつつ、会社の信頼性を全面に発揮できるようなら、融資を受けられます。その一方で、考え方を理解できないままお願いしていることで、大きな問題が出てしまう恐れもあります。しっかりと考えをまとめておきましょう。

金融機関を活用する際のポイント

金融機関を活用して融資を受けたい時のポイントはいくつかありますが、特に気をつけておきたいのが以下の2つです。

ポイント1:経営の安定感を示す

決算の書類などを活用することで、金融機関は情報の整理を行うことができます。最終的に経営が安定しているような状況で、売掛金が不良債権に陥っていないと判断できるようなら、融資を行ってくれます。不良債権や赤字が多くなっていること、更には債務を抱えて資金繰りも厳しいような状況と判断されるようなら、経営の安定感はないと考えられて、融資を受けられません。

ポイント2:用途の説明をしっかり行う

融資を行うためには、事業を説明していく形になり、用途についても明確に示すことになります。用途を説明できない場合は、本来受けられる可能性を持っていた融資を受けられなくなり、かなり苦労することとなります。用途は明確にしつつ、どの事業に利用されることになるか説明してください。内容次第では、融資を受けられる可能性がアップします。

ファクタリングを活用する際のポイント

一方でファクタリングを活用する際のポイントは、金融機関と少し異なる視点が採用されています。ファクタリング独自のポインをしっかり抑えて対応しましょう。

ポイント1:売掛金の回収が可能なのか

これは借りたいと思っている会社の状況ではなく、売掛金の契約をしている別の会社が対象となります。本来払ってくれる会社が健全に経営されていて、安定して売掛金を支払ってくれるようなら、ファクタリングの審査は通過できるのです。ただ、支払いが滞納しているなどの問題や、経営自体が悪化しているなどの理由で、明らかに怪しいような状況と見られれば審査に落とされてしまいます。

売掛金の回収が最優先の問題と考えても良いでしょう。安定している売掛金を提供できないことには、ファクタリングは利用できません。

ポイント2:売掛金の債権譲渡が可能なのか

売掛金については、ファクタリングの会社に債権譲渡を行っていく形になりますが、できない売掛金だと対処できません。譲っても問題がないことを示さないことには、ファクタリングでは融資を受けられないのです。

ファクタリングは、売掛金の債権を受け取る代わりに、その金額に相当するものを提供している会社です。債権譲渡ができないような契約を行っていた場合は、債権を受け取れないのでファクタリングに活用できず、審査を通過できません。

ポイント3:契約する会社の安定性

契約している会社、つまりお金を提供する会社の安定性も求められています。売掛金の支払いが滞納されている場合、契約した会社が代わりに支払う契約を採用していますが、契約を変更した時に支払いができないと、ファクタリングは大きな損失を計上してしまいます。

会社の安定性がなければ、ファクタリングは契約が厳しくなってしまいます。融資判断のために、安定性も求められていると思ってください。安定性のない状況は、赤字などの金額が多くなっていることを示しており、倒産しそうなイメージが付いてしまうと厳しくなってしまいます。

ファクタリングのほうが若干ポイントは多い

金融機関の場合は、ポイント自体は少ないですし、その1つ1つがかなり厳しい傾向にあります。厳しい審査を行って、最終的に信頼できると判断されない限り、融資を受けられない設定にしています。かなり厳しい審査を受けることになった場合は、辛いと感じるところも多くなってしまうでしょう。

一方で、ファクタリングはポイントが多くなっています。色々なポイントをチェックして、安定してサービスを展開して、ファクタリングの契約を完了できるのか考えています。ただ、審査の項目は厳しく見ていないところもありますので、全てが厳しく見られてしまい、審査を通過できないなどの問題は起こりづらいのです。

審査を通過したいなら、ファクタリングを使ったほうが良いでしょう。安定感を持っていて、売掛金が譲渡できる形になっているなら、審査を通過できる傾向があります。契約している会社の動向にも左右されますが、安定していることがわかっていれば問題はありません。

融資のポイントを知らないことは大失敗になる

どのような方法を使っても、融資のポイントを知らないまま契約していると大きな失敗となります。とにかく成長性を持っていること、安定性を持っていることの2つは重要で、その上で融資を受ける方法によって違いが出てくると思ってください。若干ですが、ファクタリングは契約しやすい傾向もあります。

大失敗を起こしてしまうと、資金繰りの悪化が避けられません。会社のイメージダウンにもつながってしまうことですので、安定して融資を受けられるように考えましょう。書類でしっかり説明することも大事ですが、口頭によって説明する機会が用意されます。話をしている時に、担当者に安心できるイメージを持たせておけば、融資は近いです。

READ  相見積時に気を付けたいビジネスマナー!円満契約の秘訣3選

コメント

タイトルとURLをコピーしました