相見積もりの一般的な比較方法とは?効果的に見積もりを取得するために
ステップ1:候補企業をリストアップ
相見積もりを取得するタイミングはビジネスにおいて様々ですが、たとえば資金調達を検討している場合には複数のファクタリング会社からどの業者に依頼するか選ぶことを目的として見積もりを取得します。
どのファクタリング会社から見積もりを取得し比較したいのか、複数社をリストアップしてみましょう。
ファクタリングは近年、中小企業に注目されるようになった資金調達の方法なので、継続して取引や付き合いを行う銀行のように得意先のファクタリング会社がある企業は少ないでしょう。
今後頼れるファクタリング会社を見つめるためにも、「資金調達専門サイト」や「ランキングサイト」などをうまく活用し、自社ニーズに対応してもらえるファクタリング会社を複数ピックアップします。
この段階ではまだ業者ごとを比較するのではないため、利用における詳しい条件や詳細などは知る必要はありません。気になった部分のみをリストアップしておくとよいでしょう。
ステップ2:サイトの選別を行う
リストアップしたファクタリング会社の公式ウェブサイトなどを閲覧し、比較・検討を行っていきます。
中には悪徳な業者なども存在するので、本当に公式ウェブサイトに掲載されている内容が正しいのか、所在地などに営業所や本社が存在するかグーグルマップなどで確認しておくと安心です。
基本的な会社の概要、これまでの実績や対応しているサービスなどを確認し、自社が求めるニーズに合致しているか確認しておきます。
リストアップしたファクタリング会社が数十社あったとしても、すべての業者から見積もりを取得すると大変な手間がかかります。
そこで見積もりを取得し、比較した後で実際に取引したいと感じられる業者を3社程度に絞るようにしましょう。
3社程度に絞るとき、公式ウェブサイト上で選別する具体的な方法としては、
- 手数料(目安となる相場は2社間10~20%・3社間1~5%)
- 現金化までのスピード(最短現金化まで何日かかるか)
- 取引要件(個人事業主の場合には法人のみの対応となっていないか)
- 会社概要(所在地や電話番号・代表者名・取引主要銀行など詳細な内容が掲載されているか)
手数料などは実際に見積もりを取得してみなければ明確にわからない部分もありますが、相場とかけはなれた手数料が提示されている場合は危険です。
また、会社概要については正規のファクタリング会社であれば掲載されているはずです。まだ十分に周知されていないファクタリングという資金調達の方法に不安感を示す経営者も少なくないため、信頼できるファクタリング会社ほどより詳細な情報を記載しています。
悪徳業者になるほど会社概要などは記載を避ける傾向が高いですし、あまりに相場とかけ離れた手数料を掲載している場合には利用顧客を誘い込もうとするヤミ金業者などの手口である可能性もありますので注意してください。
ステップ3:業者とコンタクトを取る
実際に見積もりを取得する際には、業者と直接コンタクトを取ったときに条件を伝え、金額などを提示してもらうことがほとんどです。
その際、必ず他社にも見積もりを依頼している相見積もりであることを伝えることがマナーといえます。
中には相見積もりはお断りという業者もあるようなので、気軽に相見積もりに応じてくれる信頼できるファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
ファクタリングで売却することになるのは保有する売掛金ですので、金額が大きな場合も少なくありません。
そのためほとんどの業者は相見積もりで比較されることも前提としているはずなので、他社と比較されても選んでもらえるような買取条件を提示しようと考えることでしょう。
優良な条件を引き出すための方法の1つといえますが、平等に比較するためにはどの業者にも同じ条件で見積もりを請求することが大切です。見積り条件を統一しなければ正しい比較につながらず、十分な資金調達につながりにくくなってしまうこともあります。
そしていつまでに見積もりを提示してほしいのか、期限も事前に伝えておくとよりスムーズな相見積もり取得につながります。
見積もりを依頼したのに、提示してもらえるまで時間がかかりすぎる業者の場合には現金化までもスムーズに手続きが完了しない可能性があります。
そもそも依頼したはずの見積もりがいつ提示されるのかわからない状態が続くと、急な資金ニーズに対応できなくなってしまいますので必ず期日も伝えておくようにしましょう。
ステップ4:条件面を比較する
複数の業過から見積もりを提示してもらったら、いよいよファクタリング会社ごとの見積もり内容を確認し比較・検討します。相場に合った内容になっているかチェックしましょう。
ファクタリングは売掛金の売買による取引なので、たとえば家のリフォームや建築などハウスメーカーから見積もりを取得するときのような成果物の品質の差はありません。
そのためファクタリングの相見積もりで比較する場合には、提示された内容からもっともよいと考えられる条件を選ぶことが基本となります。
その条件を確認したとき、見積もりの中に「手数料等」「費用など」といったあいまいな名目で発生する費用を記載してくるケースは要注意です。
料金の内訳が明確にされていないと、契約段階になって追加費用を請求されることもありますし、そもそも何のための費用かわからないまま支払わなければならなくなります。
さらに本来であればファクタリングはノンリコース契約といって、利用後に売掛先企業が倒産してもその責任を負わない契約になっているものですが、リコースありなど不利な条件を提示されることもあります。
内容を把握していないまま契約してしまうと、業者とのトラブルにつながりかねませんので必ず確認しておくようにしましょう。
なお基本的なことですが、業者に依頼して提示された見積もりには記名・押印がされているかもチェックしておいてください。
資金調達の見積もり・比較は専門サイトの活用を
複数の業者から見積もりを取得する相見積もり。はじめて相見積もりを取得する方や不慣れな方にとっては、時間がかかってしまったりスムーズに手続きできなかったり、急いでお金が必要なのに…と大きな悩みの種になる可能性もあります。
時間がなく焦るあまり、悪徳な業者と契約してしまうことにもつながりかねませんので、資金調達専門サイトで一括見積もりを請求すると安心です。
専門サイトで相見積もりを取得した後は
資金調達の専門サイトで相見積もりを取得する場合、すでに多数のファクタリング会社がそのサイトに登録されている状態なので自らが業者をピックアップする手間はかかりません。
応募フォームなどで資金調達において希望する条件を必要項目に従って入力するなど相談すれば、資金調達の専門家が数多く存在するファクタリング会社からもっとも合う業者を独自で選定してくれます。
優良で評判のよいファクタリング会社から選んでもらえるので、悪徳業者に騙され相場とかけ離れた費用を請求される心配もありません。
提示された相見積もりの中から、気に入った業者だけを選別すればよいだけなので非常に簡単です。
相見積もりを取得する際にかかる負担や時間を軽減すると同時に、厳選された優良企業による効果的な見積もり比較をサポートしてくれるのが資金調達専門サイトです。
手間をかけることなく円滑な見積・取引が実現するため、ファクタリングに慣れていない方こそい利用を検討してはいかがでしょう。