企業が資金調達を必要とする時期はいつ?適したタイミングとは
起業してこれから事業を始めるときだけでなく、事業を開始した後もどのように資金調達すればよいか考え続けなければなりません。
資金調達が必要になるタイミングは、企業が今どのような時期にあるのかにより異なります。会社の現状によって必要な資金の金額も異なりますし、いつ資金調達しなければならないか時期も異なります。
そこで、資金調達をする時期になったとき、どのようなタイミングなら資金の調達がスムーズに進むのかご説明します。
起業する時期に頼りたい方法
スタートアップ企業はまだ事業の実績を積んでおらず、銀行との取引も少ないため銀行融資で資金調達することは容易ではありません。
しかしベンチャーキャピタルに将来性があると見込まれれば、スタートアップ企業でも資金調達が可能です。
ベンチャーキャピタルとは?
ベンチャーキャピタルとは、株式上場前の企業に対し投資を行う投資会社のことです。出資してくれる代わりに株式などを受け取り、投資した企業が株式上場した時期に株式を売却して売却益を得ることを目的としています。
そのためベンチャーキャピタルは将来的に受け取る利益を最大化させようと、目的を達成しやすい時期にある会社に対して投資を行うことになります。
資金調達が必要だからベンチャーキャピタルに話を持ち掛けても、成長が見込まれると判断されなければ出資してもらえないと理解しておくべきです。
ただベンチャーキャピタルから資金調達する方法なら、返済不要の資金を獲得することになるので返済負担に追われることはありません。
どの成長段階かによって資金調達の必要性は異なる
創業したばかりの時期は、まだ売上が十分でなく初期投資の負担で赤字が続くこともあります。そのため、どのような方法で資金調達するのか考えなければなりません。
本来なら自己資金の範囲で堅実な経営を…と想定していたものの、資金調達が必要になることはめずらしいことではないのです。
企業の成長段階は、創業期・成長期・安定期などの時期に分けることができます。現在どの時期にいるのかによって抱える課題は異なりますが、いずれの時期でも資金調達が必要であることに悩みを抱えていることが多いようです。
成長時期による資金ニーズの違い
まず創業期には、売上が十分でない時期のため運転資金が必要となり、成長初期は売上が計上されているものの営業利益がまだ黒字になっていない時期なので資金が不足することもあります。
これらの時期を乗り越えて安定期になれば、営業利益を黒字にできるでしょう。安定期になれば事業拡大や設備投資を検討することなり、前向きな理由での資金調達が必要となります。
どの時期でも資金調達は会社経営のテーマとして常に念頭に置いておくことが必要です。
もし銀行融資で資金を調達するならいつがよい?
仮に銀行融資で資金調達を希望する場合、3月・9月・12月は多くの会社が期末を迎える時期であることから積極的に貸し付けを行おうとする傾向が見られます。
融資可能とする金額も、通常より多めの額に設定してもらえることもあるなど資金調達しやすい時期といえるでしょう。
決算時期が集中するタイミングでなくても、決算内容が黒字に転換したときや売上が増え事業が良好であると判断されたときにも資金調達しやすくなります。
会社が資金調達する時期のまとめ
会社が事業を続ける上で欠かせないものが資金です。人の体でいえば血液は不足しないことが大切ですし、血流もスムーズに流れていることが必要になります。
会社経営における血液はお金であり、不足したり資金の流れが悪くなったりすることは好ましい状態とはいえません。
お金の流れを止めてしまわないように、どの時期に何によって資金調達するのか常に意識するようにしましょう。