法人クレジットカードとビジネスローンの違いとは?

2018/02/12
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter

企業が資金調達する方法として似通っているものだと思われているものに「法人クレジットカード」と「ビジネスローン」があります。双方ともにノンバンクが主力となっている点は一緒ですが、その内容には大きな違いがあることも事実です。

こちらでは法人クレジットカードとビジネスローンを徹底比較します。違いだけではなく同じ部分についても解説していくので、資金調達を検討している経営者は必見です。

 

目次

法人クレジットカードとビジネスローン比較その1|利用可能額

・法人クレジットカードの利用可能額・・・数十万円から数百万円程度
・ビジネスローンの利用可能額・・・数十万円から数千万円程度

法人クレジットカードの利用可能額についてはそれほど高額に設定されているわけではありません。個人向けクレジットカードの延長線上にあるものなので、高かったとしても数百万円程度の利用しかできないのです。

ビジネスローンもクレジットカードと同様に限度額が数十万円に設定されていることもあります。しかしより高額の貸出にも対応している、といった特徴があります。実際に利用限度額が最大で1,000万円や2,000万円といったものもあるのです。法人クレジットカードで利用限度額が1,000万円を超えるということはまずありません。

会社として少しでも高額の借り入れを行いたい、と考えている方にはビジネスローンをおすすめします。

 

法人クレジットカードとビジネスローン比較その2|年会費

・法人クレジットカードの年会費・・・ほとんどのカードで発生する
・ビジネスローンの年会費・・・基本的に発生しない

年会費については大きな違いがあります。法人クレジットカードについては、個人向けクレジットカードとは大きく異なり年会費が発生することがほとんどとなっているのです。
年会費の発生額についてはカードのグレードによっても大きく異なります。一般カードであれば数千円程度に設定されていることが多くなっています。ゴールドカードになると10,000円から30,000円程度に設定され、プラチナカードになると20,000円から50,000円程度となります。

ビジネスローンに関しては年会費が発生しません。ビジネスローン業者の利益については、基本的に利息がメインとなっているのです、利息についてはローンを利用すれば必ず発生するので、年会費をわざわざ徴収することはありません。
仮に年会費が発生するようなビジネスローンがあるとしたら闇金などの可能性も十分に考えられるので注意しましょう。

【法人クレジットカードの年会費に関する考え方】

法人クレジットカードについては年会費が発生するものと思ってもらって間違いありません。そこで注目すべきが、どのくらいまでの年会費であれば支払えるのか、という部分です。

企業によって法人クレジットカードの年会費として支払える額は異なります。利益が多く出ている会社であれば、20,000円以上の年会費が発生するプラチナカードを狙っても良いでしょう。
しかし資金調達しようと考えている企業は、それほど大きなコストを法人カードにかけられないはずです。なるべく年会費が安く設定されているカードを探して利用する、ということも考えておくべきです。

年会費については社員に発行する追加カードにも発生することになるので、追加カードの年会費がどれくらいになるのかも前もってチェックしておきましょう。ちなみに本カードよりは追加カードのほうが年会費は低く設定されています。

 

法人クレジットカードとビジネスローン比較その3|借入可能回数

・法人クレジットカードの借入可能回数・・・限度額までであれば何度でも利用可能
・ビジネスローンの年会費・・・ローンのタイプによって大きく異なる

法人クレジットカードとローンカードタイプのビジネスローンであれば差はありません。どちらも限度額までは何度も借り入れができる、といった特徴を持っています。元金返済分に関しては利用枠に余裕をもたせることになるので、毎月少しずつ枠が回復していることにもなるのです。

一方でビジネスローンには証書貸付タイプのものも存在しています。証書貸付タイプについては、複数回の借り入れはできません。1回のみの借り入れに対応しているわけです。

ビジネスローンの証書貸付タイプとは、借り入れ1回毎に契約するタイプとなっています。例えば100万円の借り入れ契約をしたら一度に100万円を融資してくれ、あとは返済をして終了となるのです。再度借り入れを行いたい場合には、もう一度審査を受けなければなりません。
「借り入れの自由度」という面では、ビジネスローンの証書貸し付けタイプは劣っているわけです。

【借入可能回数の自由さが問題になることも】

何度でも限度額まで借り入れができるということは、気軽に利用してしまう、といった気持ち的な緩みを発生させてしまう可能性もあります。ちょっとお金が足りなくなっただけでも利用してしまうのです。
継続的に借り入れを行ってしまうようになり、いつまでも借金が減らない、といった状態になりかねません。

継続的に借金をしている、ということは継続的に利息金が発生し続けている、ということでもあります。法人クレジットカードやビジネスローンの金利は低いわけではありません。個人向けローンとほとんど変わらない、というケースもあるほどです。

会社としてもいつまでも負債を抱えているわけにはいきません。借り入れ回数に関してはある程度制限されている方が良い、とする考え方もあることは知っておく必要があります。

 

法人クレジットカードとビジネスローン比較その4|担保・保証人

・法人クレジットカードと担保・保証人・・・・原則不要
・ビジネスローンと担保・保証人・・・原則不要

担保と保証人については、双方ともに不要とされています。土地や建物といった不動産を担保に入れるように要求されることはありません。連帯保証人を用意するように言われることもないわけです。

法人クレジットカードもビジネスローンも、事業者向けのローン(キャッシング)としてはそれほど高額なものではありません。ですからわざわざ担保や保証人が求められるようなことはないわけです。

担保や保証人を求めるということは業者側にとっても負担になります。担保や保証人に対する審査を行わなければならないからです。特にビジネスローンの中には最短当日融資を行っている例もあります。仮に担保や保証人を求めてしまうようなことになると、ビジネスローンのメリットである「スピード審査・スピード融資」ができなくなってしまうのです。

 

法人クレジットカードとビジネスローン比較その5|実質年率(金利)

・法人クレジットカードの実質年率(金利)・・・10%から15%程度
・ビジネスローンの実質年率(金利)・・・5%から18%程度

双方ともに金利につては高く設定されることが多いです。しかしカードの種類やビジネスローンの種類によっても金利が大きく変化してくる、といった特徴もあります。

法人クレジットカードについては、中には好条件で貸し出してくれるところもあります。10%を切ることもあるのですが、リボ払いで利用した場合には実質年率で15%前後を請求されてしまうので注意してください。個人向けクレジットカードと実質年率についてはほとんど大きな変化がないのが実情なのです。

ビジネスローンの実質年率は業者ごとに金利が大きく変化してきます。ノンバンクであると金利が高く設定されることが多いので注意しなければなりません。一方で銀行が行っているビジネスローンになると実質年率が5%を切ることもあり、好条件で借り入れができることもあります。
ただし好条件のローンであると、それだけ審査難易度が高くなるので注意しなければなりません。

 

法人クレジットカードとビジネスローン比較その6|審査難易度

・法人クレジットカードの審査難易度・・・カードのグレードによって差がある
・ビジネスローンの審査難易度・・・貸付条件によって差がある

審査難易度に関しては単純に比較することは出来ません。状況によっても審査難易度が大きく異なってくるからです。

法人カードの審査難易度ですが、まず注目すべきはカードのグレードです。例えば一般カードであれば、それほど審査難易度が高いということはありません。比較的気軽に申し込める、といった特徴があるわけです。一方でゴールドカードやプラチナカードといった上級カードになると状況が変化してきます。審査難易度が急に高くなるので、企業によっては断られてしまいます。

※カードのグレードによってカードのサービス内容が大きく変化します。たとえば利用可能枠が大きくなったり、保険サービスの補償額が高く設定されたりするわけです。

さらに法人クレジットカードについてはもう一点、審査難易度に影響を与えてくるものがあります。それは国際ブランドです。クレジットカードにはJCBやVISA、そしてマスターカードにアメックス(アメリカン・エキスプレス)、ダイナースといったものがあるのです。実はそれらのブランドにもグレードがあります。
JCB・VISA・マスターカードであればグレードがそれほど高くはないので、審査は厳しいわけではありません。一方でアメリカン・エキスプレスとダイナースに関しては、ブランドとしてのグレードが極めて高い、といった特徴を持っています。審査難易度が急に高くなるので気をつけてください。

ビジネスローンですが、審査に大きな影響を与えるのが借入額です。希望借入額を高く申し込むと、それだけ審査難易度を高めてしまうことになります。
たとえば50万円の借り入れであれば、業者としてはそれほどリスクが高いわけではありません。気軽に貸し出してくれる可能性もあるわけです。一方で1,000万円や2,000万円の貸し出しともなると、貸し倒れてしまえば業者としては大ダメージを被るわけです。1,000万円や2,000万円を貸し出しても平気な企業であるかをしっかりと確認してから判断をします。
もう一点審査に関わってくるのがビジネスローンをおこなう業者の違いです。ビジネスローンは大きく分けると2つのタイプの業者が行っています。ノンバンクと銀行です。ノンバンクに関しては、審査はそれほど厳しくはありません。しかし銀行は審査難易度が高く設定されています。
銀行は比較的高額のビジネスローンを取り扱っています。さらに実質年率も低めに設定されているのです。好条件のビジネスローンとなっているので、銀行は審査難易度が高く設定されています。

 

法人クレジットカードとビジネスローン比較その7|返済方式

・法人クレジットカードの返済方式・・・残高スライドリボルビング返済が多い
・ビジネスローンの返済方式・・・元金均等返済、元利均等返済が多い

返済方式に関しては若干の違いがあります。業者によっても採用しているものが異なるので、必ずしも違うとは言い切れませんが全体を見ると「若干異なっている」といった表現が適切なのです。

法人クレジットカードの場合は、一般的な個人向けのクレジットカードと同様に残高スライドリボルビング返済が多くなっています。残高スライドリボルビング返済とは、残高に応じて返済額が変動していく返済方式です。ローン残高が高額の場合には高い返済額が設定され、返済が進みローン残高が低くなれば毎月の返済額が低くなっていきます。
ローン残高が低いと月々の返済額が数千円に設定されることもあり、比較的負担感がない、といった特徴があります。一方で返済額が低いことによって、完済までかなり時間がかかってしまうのです。返済期間が長くなればなるほど、金利が膨らんでいきます。
残高スライドリボルビング方式で借り入れる時は、返済期間に注意しなければなりません。

ビジネスローンの場合は、元金均等返済、元利均等返済が採用されていることが多くなっています。
元利均等返済ですが毎月の元金返済額は一定です。そこに金利がプラスされます。最初は借金元金が多いので、支払い額も高額になります。しかし返済が進むと元金が少なくなり、結果的に支払い額が抑えられるわけです。
元利均等返済ですが、こちらはかなりわかりやすいです。月々の返済額が一定なのです。毎月の返済額が50,000円なら、ずっと50,000円を返済していき最後に端数を支払って終了です。返済額が一定なので、「返済計画が立てやすい」といったメリットがあります。

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter