企業として資金が必要になった時に利用を考えるのがビジネス系の融資です。いわゆるビジネスローンと呼ばれるものですが、銀行やノンバンクが実施しています。
ビジネス系の融資を受けたいと考えている経営者は多いと思いますが、そもそも融資にはどのような役割があるのでしょうか?本当にあなたの会社にとって必要なものなのでしょうか?
こちらではビジネス系の融資の役割を一つずつ解説していきます。
融資について「より深く知りたい」という方は必見です。
目次
ビジネス系融資の役割その1|気軽な融資を提供してくれる
・ATMで借り入れできる可能性あり
すべてのビジネスローンが対応しているわけではありませんが、特に消費者金融系のビジネスローンについてはATMでの貸し出しにも対応してくれているのです。たとえば出先のコンビニからビジネス系の融資が受けられる、といったこともあるのです。
専用のローンカードも発行されるので、そのローンカードをATMに挿入することで取引開始となります。要は一般的な個人向けのカードローンを利用しているのと同じような感覚でビジネス系の融資が受けられるわけです。
・複数回の借り入れも可能
企業の融資というと、1回ごとの借り入れについて契約を結ばなければならない、といった印象が強いのではありませんか?
ビジネス系の融資の中には限度額の範囲内であれば何度でも繰り返し利用できる、というものも存在しているのです。
元金返済分に関しては、再び枠に余裕ができることになるので半永久的に利用し続けられる、といったケースも珍しくありません。
複数回の借り入れが可能、という部分も個人向けのカードローンと同じような機能ですよね。
ビジネス系融資の役割その2|事業資金としての利用が可能
・事業性融資となっている
一般的な個人向け融資に関しては事業資金としては利用できません。生計費のみの利用が認められているのです。使いみちに関しては「原則自由」としている個人向けカードローンがほとんどですが、実際には会社の資金としての利用は禁止しているわけです。
一方でビジネス系融資は、事業性資金として利用して問題ありません。そもそも事業性資金向けの融資となっているわけです。
会社の運転資金として利用してもOKです。設備投資の費用として利用しても構いません。社員の給与の支払いに利用してもよいのです。
ビジネス系融資の役割その3|審査・融資スピードが早い
・審査スピードについて
ビジネス系融資にも様々なタイプがありますが、特に消費者金融系などを筆頭としたノンバンク系は極めて早いスピードで審査結果を出してくれます。申し込みをした当日中に審査結果を示してくれることも珍しくありません。
審査スピードが早い、ということは大きなメリットにもつながります。そもそも融資を受けなければならない、といった状態ではかなりの焦りを感じているはずです。「借り入れできなければ倒産かもしれない・・・」といった気持ちになっていることもあるでしょう。そんな状態で1週間も2週間も待たされるのは嫌ですよね。
ビジネス系融資であれば、審査結果が早ければ当日。遅くても3日程度で出てくるので、借り入れできるのか出来ないのか、ということでそわそわし続けることはありません。
・融資スピードについて
ビジネス系の融資については、審査結果が出たらすぐに借り入れできるケースが多くなっています。中には最短即日タイプしているところもあるのです。遅かったとしても1週間程度で融資を行ってくれる事が多いので、早く資金難を解消したい、といった気持ちにも寄り添ってくれます。
ちなみに利用にカードが必要な場合には、無人契約機でカードを受け取るように設定する事でカードによる最短即日融資も可能になります。無人契約機がない場合には、初回の融資は振り込みで対応してもらいましょう。
2回目以降の利用については、申し込みから数日でカードが郵送されてくるはずなのでそちらを利用してATMなどから借り入れを実施すればよいわけです。
ビジネス系融資の役割その4|借入額が年収に縛られない
・総量規制に関係なく借り入れができる
個人向けのカードローンですが、消費者金融や信販系となると総量規制が関わってきてしまいます。総量規制とは「年収の3分の1を超える借り入れはできない」とするものです。多重債務する方が増え、結果的に債務整理をする人が多くなってしまったので設けられた規制なのです。
一方で年収の3分の1以下までしか借り入れができない、ということですでに借り入れがある方にとっては大きなハードルが出来てしまったわけです。新たな借入ができなくて困っている方も少なくありません。
ビジネス系の融資は消費者金融や信販系も実施しています。しかしビジネス系は総量規制の対象外となっているわけです。会社経営者の方がすでに年収の3分の1の借り入れを行っている、といった状態であったとしても利用できるのです。
ちなみに会社だけではなく、個人事業者に対するビジネス系のローンに関しても総量規制は対象外となっています。
ビジネス系融資の役割その5|担保も保証人も不要である
・不動産などの担保を求められない
・連帯保証人を求められない
ビジネス系の融資の多くは不動産などの担保を求めてきません。さらに連帯保証人を求めてくることもないのです。ビジネスローンに関しては「気軽に利用できる」との特徴があるわけです。仮に担保が必要であったり保証人が必要であったり、といった状態になってしまえばビジネス系のローンのメリットが失われることになってしまいます。
担保と保証人は、融資スピードにも大きく関わってきます。仮に担保や保証人が必要になってしまえば、それらの確認のための時間も必要になってきます。審査結果が出るまでに時間がかかってしまい、融資まで2週間や3週間以上かかってしまうことにもなりかねません。
・場合によっては担保・保証人が要求されることも
会社の経営に問題があると判断された場合には、担保と保証人が求められることもあります。とくに赤字決済が続いている、という会社は要注意です。赤字決済が続いている、ということは返済能力に疑問符がついているのと同じことです。
債務超過であるとか、赤字決済が2期続いているとか、税金を滞納している、といった会社であれば、前もって担保や保証人については考えておいたほうが良いでしょう。
ビジネス系融資の役割その5|審査難易度が低い
・間口が広いビジネス系ローン
公的融資であるとか、銀行の企業向けの専門的な融資に関しては審査が極めて厳しくなっています。審査が厳しい理由としては、有利な条件で借り入れができる、というものがあります。低金利であったり、高額の融資が受けられたりするわけです。
一方でビジネス系融資に関しては、金利は少し高めとなっています。利用限度額も数百万円から2,000万円程度までとされているケースが多いのです。条件としてはそれほど有利ではないからこそ、審査難易度は高くありません。業者側の負うリスクが少ないから、といった見方もできるでしょう。
創業間もない企業に対する貸し出しが行われることもあります。赤字決算の企業に対して貸し出すこともあるのです。
公的融資であるとか銀行の専門的な企業融資の審査に落ちてしまった経験がある方は、ビジネス系のローンの利用を前向きに検討しましょう。
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