こんな業者は要注意!見積もりの上乗せに対応せよ!
見積もりの上乗せに対する警戒感が高まっています。
運送会社のヤマト運輸は2018年8月31日、同社子会社「ヤマトコンビニエンス」が法人顧客相手に悪意の料金の上乗せをしていたと推認される事実を明らかにしました。
その手口は荷物をより重量があるものとして見積もり、上乗せ請求するというもの。被害を受けた法人の中には10倍相当の請求を受けた業者もあり、不審の声が上がっています。
今回のヤマト事件は、運送業者に限った話ではありません。ファクタリングにおいても例外ではなく、過大請求となる見積もりは警戒すべき事案です。
そこで今回は、「警戒すべき見積もり」や「注意すべき業者」をご紹介。過大請求や違法貸付を回避する、警戒すべきポイントをご案内しようと思います。
警戒すべき見積もりとは?
上乗せ請求が懸念される見積もりは、その多くが警戒すべき「サイン」を出しています。注意深く観察し、迂闊にサインしないよう注意しましょう。
ここでは、特に警戒すべき見積もりの代表例をご紹介します。
警戒すべき見積もりの代表例
「一式」を多様する見積もり
高すぎると感じた見積もり
安すぎると感じた見積もり
値引きを書いている見積もり
直前の変更を求めてくる見積もり
「一式」を多様する見積もり
見積もり記載欄に、「〇〇一式」を多様している見積もりです。
ファクタリングは手数料の他に、債権保全や司法書士に費やす費用など、様々な支払項目が存在します。
本来の見積もりはこれらの費用を明らかにし、顧客に対して最終的な費用を納得してもらう役割を持つものです。
ところが「一式」を多用し、曖昧な見積もりだけで押し通す業者は、これらの責務を放棄しています。
「費用一式〇〇円也」と書かれた見積もりを手渡されて、納得することができるでしょうか。多くの方は疑念を感じることかと思います。
無論こうした見積もりに対しては、キチンとした説明を求めるべきです。
特に手数料や債権保全に係る費用は無視できないほど大きく、要警戒。
「一式」表現はごまかしが効きやすい表現です。例えば、自社対応しているのに「専門家報酬」などを上乗せ請求しているかもしれません。
ただし状況によっては「一式」と表記せざるを得ないケースもあり、安易は判断は禁物です。特にごく初期段階の大まかな概算見積もりしか出せず、「一式」を使わざるを得ない状況もあるでしょう。
「一式」と書かれたからと疑うのではなく、「一式に対する説明」について判断を下すことをオススメします。
高すぎると感じた見積もり
高すぎると感じた見積もりは、避けて通りましょう。
もちろん費用の判断は、相場を知らなくては下せません。ファクタリングに慣れない方が相場を正確に把握するのは困難なので、まずは最低限の知識を身に着けることをオススメします。
また相見積もりを取り、他社と比較検討するのも1つの手です。
ファクタリングにも相場があるため、通常は他社と比べて極端な金額差が生じることはありません。通常は±10%程度の差で収まります。
(もちろん±10%も大きな数字。その意味で相見積もりを取るメリットはあります)
仮に±10%以上の金額差が生じた場合、それは相場よりも大幅に上乗せ請求した結果かもしれません。
安すぎると感じた見積もり
安すぎると感じた見積もりにも、警戒が必要です。
特に多いのが契約書を交わす段階になって、「別途費用」を請求するパターン。極端に見積もりが安い場合は、別途料金を請求する可能性も考えられます。
「債権登記を進めるために司法書士費用が必要になった」
「ウチでは見積もりとは別に着手金をいただくことになっている」
せっかく相見積もりをとっても、別途このような請求が行われてはかないません。明らかに安すぎると感じた場合は、費用に対してより詳しい説明を求めた方が良いでしょう。
値引きを書いている見積もり
「手数料50% → 手数料35%」
頼まれもしないのに値引きされている見積もりは、演出の可能性があります。
上記のケースは本来の手数料が相場と比べて高額過ぎます。値引きされても、決して安いとは言える額ではありません。
また、こうした会社の中には「今決めてくれたらこの価格でやりますよ!」と契約を急がせる会社も見られます。値引き額を提示しておいて、カモを釣り上げようという魂胆です。
ファクタリングは会社の将来を左右する、大事な資金調達です。
勢いに飲まれて安易に決めず、他社の見積もりと冷静に見比べを行いましょう。「冷静で腰を据えた判断」こそ、上乗せ見積もりに惑わされない秘訣です。
直前の変更を求めてくる見積もり
直前になって契約変更を求める会社は、当然注意すべきです。
「事情が変わって〇〇パーセントなら契約できる」
「ファクタリングは難しくなったが、担保に入れてお金を借りないか?」
このような言い分に応じていると、最終的なコストは増えるばかり。
特に後者の場合はファクタリングではなく金銭貸借となるため、許可を受けた業者でなければ違法です。
また費用の上乗せを求める業者も、料金の上乗せを狙っていることは明白です。あまり信用を置くことができず、できれば他社を検討することをオススメします。
被害を受けないためにはどうすべき?
見積もりの上乗せは、常に「相手との知識差」を利用しています。
そのため顧客側が取るべき対策は、この知識差を埋めること。信頼できる割安業者とコネクションを持ち、自社にとってメリットある取引を目指すべきです。
適切な知識を身に着けること
他社との相見積もりを利用すること
一括見積サイトを利用すること
適切な知識を身に着けること
ファクタリングには取引形態・内容ごとに相場があります。
通常の契約は相場から逸脱することは少なく、基本的な目安として検討することが可能です。また、ウェブサイトで自社の料金相場を紹介しているファクタリング会社も少なくありません。
これらの情報を収集し、必要な知識を身に着けることをオススメします。
他社との相見積もりを利用すること
相見積もりは、複数の業者の見積もりを比較する手法です。
自社との取引額を具体的に比較するため、契約前に具体的な費用を算出することができます。見積もりには明細が記載されているため、どの費用がとれくらいかかるのか、業者同士の優劣をハッキリさせることも可能です。
また、相見積もりは交渉の材料としても役立ちます。
ある業者に対して譲歩を求める場合に、他社の見積もりを使わない手はありません。他社と比較して高い部分を指摘して、自社が希望する条件に近付けます。
一括見積サイトを利用すること
一括見積サイトは、一度に多くのファクタリング会社から見積もりを取れるサービスです。
通常の相見積もりの場合、自社で業者を探し・選別しなくてはなりません。
しかし一括見積サイトの場合は、1度の入力で複数の業者とコンタクトを持てるので、業者の検索や選別を省力化できる利点を持っています。
また見積もりサイトに登録しているファクタリング会社は、いずれも金融の専門家が源泉した企業ばかり。
悪徳業者は排除されているため、安心して取引を進めることも可能です。
料金の上乗せや過大請求を気にする心配が少なく、はじめてファクタリングを行う方には大人気。特にオススメしたいサービスの1つです。