資金調達の見積種類って?主要3種の違いを徹底解説!

見積書には商談の進行状況に応じた、いくつかの種類が存在します。それぞれの役割が違うので、資金調達を検討するときはそれらを活用することが大切です。

そこでは今回は、主な交渉で使われる主要3種の見積種類をご紹介。各見積の性質を把握して、よりお得な交渉へと繋げましょう!

見積書の種類その1:超概算見積書

超概算見積書は情報が不足している初期段階で作る見積書です。

顧客の情報を収集する前に作成する見積書なので、あまり精度は高くありません。価格変動は±50パーセント前後といったところでしょうか。

正式な見積書と比べて2倍以上価格が違ったというケースも耳にします。

「そんな見積書もらって意味あるの?」

当然の疑問です。実際、ウェブサイトである程度情報を伝えることができるファクタリングでは、超概算見積書を用いない企業も少なくありません。

超概算見積書のメリット:発行スピードが迅速!

超概算見積書は、ウェブサイトに書いてある手数料条件などを、そのまま見積もりに書き写したようなものです。

そのため、正式な見積書と比べて価格面がアテになりませんが…

「この金融商品なら、〇パーセント~▲パーセントくらいかな~」

と、テンプレートに従い気軽に算出するので、その日のうちに見積が出てきます。その会社の情報を知るにはピッタリなので、積極的に求めてみるのも良いでしょう。

ちなみに、多くの企業では超概算見積書で手数料を取ることはありません。

個別に取引債権などを精査した見積書ではないので、費用や手間も大してかからないというワケです。

見積書の種類その2:概算見積書

概算見積書は、顧客の持ち込んだ債権額や希望する取引形態などを換算して、ある程度具体的な内容を発行する見積書です。

書式は企業によって異なりますが、手数料や諸経費も具体性を帯びた額であり、

「うちはこれくらいで買い取りたい」

と言う「業者側の意思表示」でもあります。そのファクタリング業者が「高いのかorやすいのか」は、この概算見積書を中心に判断することになります。

もちろん、概算見積書は契約書ではありません。言われるがまま成すがままにせず、納得がいかなければ交渉や質問を行うこともOKです。

なお、この段階になると、業者側も通常は取引債権について調べています。

〇 取引債権のどんなところを見て、この手数料金額に設定したのか?
〇 必要な諸経費が広告と違うけど、どうして変動したのか?

などなど、疑問に感じた部分はドンドン質問を行い、納得できるまで交渉を進めましょう。

概算見積書のメリット:相見積もりに使える!

複数の業者を比べる相見積もりには、通常この「概算見積書」が使われます。

「数日で発行」できる点や「個別債権を審査」している点は、バランスが良く相見積もりにはピッタリ。一括見積サービスで提供される見積もりも、その大半は概算見積書です。

ですが、概算見積書も所詮は「概算」。超概算見積書ではないにせよ、「-25%~+50%」程度の価格変動は生じます。

そのため、

「正式な見積書だけ出してもらって、あとは個別交渉すれば?」

とお考えになる方もいるでしょう。これも当然の疑問です。

ところが、そう話はうまくいきません。

実はここから「正式な金額」を引き出そうと交渉すると、結構時間がかかります。

「確定見積書」を発行するには相応の時間が必要です。必要書類等も業者ごとに用意しなくてはなりません。時間が無限にある場合はともかく、納期の短い資金調達では致命的。

更にファクタリング取引は交渉を挟むことも、忘れてはなりません。1社ならともかく、多くの企業の条件を比較する「相見積もり」の段階で、

〇 手数料を〇パーセントにしてほしい
〇 納期をもっと縮めて欲しい

と交渉を進めていると、1週間や2週間はあっという間に過ぎ去ってしまうでしょう。気が付くと、もう納期ギリギリという状況も十分に考えられます。

結論としては、やはり「業者側の意思」が透けて見える「概算見積書」が適切です。

見積書の種類その3:確定見積書

確定見積書は、文字通り個別的交渉を含めた結果を反映する、最終的な見積書です。

ファクタリングは主に「手数料」や「諸経費」、「売買形態」などを記載して、必要に応じて価格修正を行います。

確定見積書は契約直前に発行するものなので、かなり精度が高い点が特徴です。金額の誤差としては、「-10%~+5%」といったところでしょうか。

基本的に契約書への反映を考えて提出する見積もりなので、

「確定見積書と契約書の金額がまるで違う!」

といったケースはほとんどありません。基本的には記載情報を信頼しましょう。

確定見積書のメリット:概算見積書と比較する

確定見積書は契約前のコスト確認といった色合いが強く、契約書にそのまま反映されることを前提としています。

この段階の業者は、取引先やその信頼性も調べています。

そのため、他の種類の見積書のように、容易に価格変更されることは無く、最終価額が提示されていると見ても構いません。

概算見積書など他の種類の見積書と見比べて、

〇 自身の交渉・要求した条件が反映されているだろうか?
〇 金額変動があった部分に対して適切な説明は行われているか?
〇 自社に不利な特約を付されていいないだろうか?

などを確認すると良いでしょう。反映されていない場合は都度指摘を行い説明を求め、見積もりの修正を要求します。

繰り返しになりますが、確定見積書は精度が高いものでなければいけません。中には確定見積書が契約書ではないことをいいことに、

「確定見積書と大きく金額差のある契約書」

をしれっと提出する悪徳業者も見られます。資金調達に限りませんが、見積書や契約書は絶対に鵜呑みにしてはいけません。

「どうして、このような内容なのか?」

を常に疑問に持ち、納得のいく説明を求める姿勢が重要です。

相見積もりなら一括サイトがオススメ!

見積書の比較や交渉が苦手な方は、一括見積サイトによる「相見積もり」がオススメです。必要情報をサイトに送信するだけで、「自動で相見積もり作ってくれる」ので、苦手な交渉を無理に行う必要はありません。

更に一括見積サイトの企業は「最初から他社との競争を覚悟している」ため、交渉するまでもなく「はじめから優良条件を提示する」可能性が高いのです。

当然、成約に繋げるために、見積書を提出するスピード感も違います。

「高い手数料では取引したくない!できるだけ安くしたい」
「交渉が苦手で困っている。最初から理想的価額を引き出したい」
「1社ごとに連絡をする時間がない。あっという間に比較したい」

このようなご要望をお持ちの方には、一括見積サイトの利用が断然オススメ。スムーズかつ快適な、理想的条件での取引効果が期待できます。

今回は、ファクタリングで使われる見積書を3種類ほど紹介しました。いずれも契約段階に応じて使い分けられるので、それぞれの性質を把握することが大切です。

基本的には、「超概算見積書 → 概算見積書 → 確定見積書」といった流れで取引交渉が進みます。

ファクタリングの場合は、概算見積書で相見積もりの選定を行い、確定見積書で要求した部分が反映されているかをチェックしましょう。

もちろん、「あれ…おかしいな」と感じた場合は要質問。契約書にサインをする段階であれこれ戸惑いを見せるより、ずっと落ち着いた交渉が可能です。

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