つなぎ融資に適しているのはビジネスローン?その理由とその他の方法を解説!

2019/12/16
Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter

一時的に資金が必要となったとき、つなぎ融資を活用して資金調達を検討することもあるでしょう。ただ、つなぎ融資にビジネスローンを用いることはできるのか、そもそも用途として使い方は合っているのかなどよくわからないという場合もあるかもしれません。

 

そこで、つなぎ融資とはそもそも何のために必要な借り入れなのか、どのような融資がむいているのかなど、ビジネスローンの特徴も含めてご説明します。

 

つなぎ融資とは?

つなぎ融資と耳にしても、何のために必要な借り入れなのかよくわからないという場合もあるでしょう。

 

たとえば個人が十問住宅を建築する場合、工事を着工したときには着工金、上棟の際には中間金、竣工には竣工金など、家が完成するまで複数回に分けてその費用を支払うことになります。

 

特に着工と上棟のタイミングでは、工事にかかる費用の3割程度負担することになるので、銀行から住宅ローンによる借り入れで資金を調達することを予定していても、家が完成するまでローンは利用できず先に支払う必要のある資金は自己負担しなければなりません。

 

このような場合につなぎ融資を利用することで、実際に住宅が完成され住宅ローンの融資が実行されるまでの資金に充てることができます。

 

家が完成されるまでの間はつなぎ融資の利息のみを返済し、完成後に住宅が引き渡され住宅ローンが実行されたとき、住宅ローンからの資金でつなぎ融資を完済させ、後は住宅ローンの返済だけを行う形です。

 

事業資金が不足している場合でも、同様に一時的に必要な資金を立て替えてもらう借り入れがつなぎ融資です。

 

資金繰りのために一時的に借り入れが可能となる融資のことで、ブリッジローンとも呼ばれています。資金調達による資金の目途は立っているけれど、入金される前に一時的に資金不足に陥ったという場合など、その橋渡しの存在として利用される借り入れといえるでしょう。

 

事業資金でつなぎ融資が利用されるケースとは?

では実際に、資金調達による資金の目途は立っているけれど、一時的に資金が不足してしまうのでつなぎ融資による資金が必要になるときとはどのような状況なのか把握しておきましょう。

 

大口の取引を受注することになったとき

大口の注文が入ったり、売上が向上したことでさらに販売数を増やすことになった場合には、商品を生産するための原材料を大量に仕入れることとなり、そのコストがかかります。

 

それだけでなく、生産を行う人員を増やしたり、外注を依頼するなど、人件費も多く発生することとなるでしょう。ただ、これらにかかった費用はすべて、商品が売れた後の代金が入金されるまでに支払うことになります。

 

商取引では商品を販売したと同時に現金を受け取るのではなく、後日まとめて請求した後に決められた期日にその代金が入金されます。商品を納品後は売上として計上され、売掛金として保有しておくこととなりますが、事前に決められる期日は早くて1か月先や2か月先となるため、通常の取引でもその間の資金繰りは悪化しがちです。

 

そこに大口の注文などによる大量の仕入れが必要となることで、さらに入金よりも先に支払いに充てる支払いが増えてしまうことになってしまいます。

 

大量に仕入れた原材料が商品となり、販売されて売上が計上され、その代金が入金されるのはさらに数か月後になるため、当然、その期間までの資金繰りは悪化し資金不足に陥りやすくなるので、入金されるまでの間においてつなぎ融資による資金調達のニーズが高まるということです。

 

銀行融資による資金調達までのつなぎとして

設備投資や事業拡大などで、まとまった資金が必要というときには銀行や政府系金融機関などから融資を受けることを検討することがほとんどでしょう。

 

ただ、銀行や政府系金融機関は多額の資金調達を可能としますが、実際に融資が実行されるまで一定時間がかかります。早くても3週間や1か月、時間がかかる場合には数か月という場合もあるので、その間に先に発生する支払いを済ませておく必要があるという場合でも、つなぎ融資を活用して資金調達することが必要になるといえるでしょう。

 

つなぎ融資にビジネスローンを用いることは得策?

つなぎ融資は一時的な借り入れであり、ずっと継続して借り続けるわけではありません。必要とする支払いに充てる資金をできるかぎり早く調達できることが必要ですが、その点、ビジネスローンは即日融資も可能とするためつなぎ融資として向いているといえるでしょう。

 

急な大口の注文で商品の生産を増やすことになれば、原材料のメーカーや下請け業者などにすぐ発注をかけることが必要となります。

 

そして設備資金や事業拡大のための銀行融資が実行されるという場合でも、その間に発生する支払いに充てる資金が必要ですが、いずれもビジネスローンであれば対応可能です。

 

そもそもビジネスローンとは?

ビジネスローンとは、個人事業主から中小企業などのニーズに特化したローン商品で、運転資金やつなぎ資金として利用することが可能です。

 

ビジネスローンの種類は大きく分けると2種類あり、1つはローンカードを利用して限度額の範囲内で出し入れを自由とするローンカード型、そしてもう1つが必要な金額を借りた後で返済するだけという事業融資型です。

 

借り入れ可能とする金額は、初回の申し込みで500万円、最大でも1千万円とすることが多く、担保や保証人も不要で融資を受けることが可能となります。

 

なお、法人の場合には原則、代表者の連帯保証が必要となることが多いのでその点は理解しておきましょう。

 

最短即日融資が可能である理由

ビジネスローンの特徴は融資が実行されるまでの早さです。早ければ即日融資、遅くても3営業日以内には資金の借り入れが可能となるのは、銀行融資と比べたときに審査が甘いという点が理由として挙げられるでしょう。

 

そもそもビジネスローンとは、銀行融資などの審査では通りにくい個人事業主や中小企業を対象として作られた金融商品であるため、審査のハードルは低めに設定されています。

 

ただ、一般的な銀行融資よりも審査のハードルが低い分、金利は高めに設定されています。

 

金利は高めに設定されていますが、あくまでも一時的なつなぎ資金として利用するのなら、借入期間も短いことから負担する利息も少なくてすみます。

 

そして担保や保証人が必要という場合には、担保価値の高い資産を持っていなかったり、保証人を準備できなければやはり融資を受けることはできません。

 

しかしビジネスローンは担保を差し入れることは必要ではありませんし、保証人も準備する必要がなく、法人の場合でも代表者自身が連帯保証すればよいので、第三者に頼んで保証人になってもらう必要はありません。

 

ビジネスローンをつなぎ融資として利用するデメリットにも注意

ビジネスローンは、最短即日融資が可能となり、審査のハードルも低く、担保や保証人は必要ありません。

 

メリットばかりと思うかもしれませんが、金利が高く設定されているだけに繰り返し利用すると資金繰りを圧迫しやすい状況を作ってしまいます。

 

先にのべたように、ローンカード型のビジネスローンであれば、設定された融資枠の範囲内であれば、何度でも繰り返し借り入れや返済が可能となります。

 

さらにコンビニや銀行のATMを利用することで、24時間365日、いつでも好きなときに借り入れや返済ができる状態となるのです。

 

それのどこがデメリット?と思うかもしれませんが、確かに必要なときにいつでも借り入れが可能となるのは、急な資金ニーズにも対応できるので大きなメリットといえます。

 

ただその反面、その手軽さから借り入れと返済を繰り返し、いつまでたっても完済に至らないケースもあるようです。

 

そもそもビジネスローンは金利が高い金融商品のため、長期的な利用には適しておらず、あくまでもつなぎ資金として融資を受ける前提で利用するべきです。

 

その点を理解した上でビジネスローンを利用するのなら、ローンカード型ではなく事業融資型のビジネスローンに申し込むべきといえますし、ローンカード型を選ぶのなら本当に一時的な資金に充てるだけの借り入れと決めて利用するようにしましょう。

 

ビジネスローン以外でもつなぎ資金を準備する方法はある?

ビジネスローンはメリットもあればデメリットもある資金調達の方法です。便利さゆえについ借り過ぎてしまい、完済できず繰り返し利用することになっては資金繰り悪化の大きな要因となる可能性があります。

 

ただ、一時的な資金ニーズに対応できる方法はビジネスローンによるつなぎ融資以外にもありますので、それぞれの特徴などを把握した上で合わせて検討してみましょう。

 

不動産担保ローンでつなぎ融資

 

不動産担保ローンとは不動産を担保に差し入れることを前提として融資の申し込みを行い、資金を借り入れて資金調達する金融商品です。

 

担保を差し入れることから、一般的な銀行融資寄りは審査も甘く、不動産という一般的に担保価値の高い資産を担保とするので高額な資金の融資を受けることも可能となりやすいことが特徴です。

 

さらにビジネスローンよりも金利が低く設定されるので、利息の負担も軽減させることができます。

 

ただし、そもそも担保価値が見込める不動産を所有していなければ利用できないローンであり、こちらも融資が実行されるまで時間がある程度かかることがあります。

 

不動産に絡んだつなぎ融資として利用されることが多く、たとえば不動産会社や投資家などが不動産を転売するまでの一定期間で利用するといったときによい方法ですので、その他の事業には向かない可能性もあると理解しておいてください。

 

手形割引でつなぎ融資

売上代金の支払いを手形で受け取ったとき、決済により現金が入金されるまでの期間が長い手形などは、金融機関に手形を売却して現金化させることが可能です。

 

この方法を手形割引といいますが、手形の売却とはいえ扱いは融資という形です。そのため、銀行融資よりは審査のハードルも低く、現金を入手するまでの時間も短いことがメリットではありますが、審査では利用者の信用力も重視されることとなります。

 

また、万一売却した手形が支払い期日に決済されず、不渡りとなった場合にはその手形を買い戻さなければなりません。ということは、手形の額面金額を負担することとなるので、手形割引を利用する上で発生した割引料はそのまま損失となり、思いもよらなかった費用の負担に資金繰りが悪化する可能性も出てくるでしょう。

 

融資を受ける方法以外でのつなぎ資金の調達

手形割引と似た手法に、手形ではなく売掛金を売却して現金化するファクタリングという方法もあります。

 

ファクタリングは、一般的な商取引で発生した売掛金のうち、まだ回収できていないものが売却対象となるため、入金予定の期日までが長い売掛金を保有している場合、前倒しでその代金を受け取ることが可能となります。

 

また、ファクタリングは融資ではないため、利用の際に行われる審査で重視されるのも利用者ではなく売掛先の信用力であり、さらに利用後に売掛先が倒産して売掛代金が回収できなくなってもその弁済を負担する必要もありません

 

最短で即日現金化を可能とするファクタリング会社もありますので、つなぎ資金として活用するには向いている手法といえますが、ビジネスローンや手形割引で発生する金利や割引料よりも手数料負担が大きくなりがちである点は理解しておきましょう。

 

ただ、将来受け取る予定の売掛金を前倒しで受け取る資金調達の方法なので、返済に追われることもなく、貸し倒れリスクをファクタリング会社に移転できる点で安心して利用できることは大きなメリットといえます。

 

万一、つなぎ融資にビジネスローンを利用するつもりだったものの、審査に通らず利用できないという場合は、ファクタリングなら赤字でも税金を滞納していても利用できるので、申し込みを行ってみるのも方法の1つです。

 

まとめ

つなぎ融資にビジネスローンを活用しようと考えている場合、まずはビジネスローンの特徴を十分に把握し、一時的な資金調達の方法としてのみ利用することを決めておくことが必要です。

 

もし繰り返し利用してしまった場合、高い金利の負担で資金繰りが圧迫されることとなってしまう可能性があります。

 

繰り返し利用できることはとても便利な部分ではありますが、継続して利用し続けると完済することが難しくなり、いずれ準備された融資枠いっぱいまで借り入れを行い、また別のローンを申し込むといった自転車操業にもなり兼ねません。

 

また、つなぎ資金の準備として利用できる方法は、ビジネスローン以外に不動産担保ローンや手形割引、ファクタリングなどがあります。

 

それぞれメリットやデメリットがありますが、この中で唯一融資という形ではないのがファクタリングですので、もし今以上に借金を増やしたくないという場合には売掛金を売却して資金に換えるファクタリングを検討してみることをおすすめします。

 

つなぎ融資として向いているビジネスローンの特徴である、最短即日資金調達が可能というところや審査のハードルが低いところなど、いずれの要件もファクタリングに似て共通するところであり、さらにファクタリングの場合には審査において重視されるのは売掛先の信用力である点も見逃せない部分といえます。

 

利用後に売掛先が倒産して売掛代金の回収ができなくなっても、その責任を負う必要もないことから安心して利用できる方法といえるのも大きなメリットといえますので、もしつなぎ資金の準備を検討しているのなら活用してみてはいかがでしょう。

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on Twitter