見積もりが無駄になる?間違った見積もりの取り方例

見積もり請求は、取引価格やその内訳を知る上で決して欠かせない行為です。

いくらかかるのか不明なままでは、どんな内容の契約でもサインを躊躇ってしまうでしょう。見積もりは最終価格ではないものの、最終的に行き着く価格を示すための羅針盤のような存在です。

ところが、場合によっては見積もりを取ることが「無駄」になってしまう可能性、ご存知でしょうか。

今回は、そんな「見積もりの無駄」について、クローズアップして行こうと思います。

無駄な見積もり1:比較対象のない見積もり

皆さんは、ある商品を調達する際に「安く抑えたい」と考えたとき、どのように商品を選ぶでしょうか? 恐らく、多くの方が「他社の商品」と比較して、安いと思う商品に手が伸びるはずです。

ファクタリングも基本的にはこれと同じ。安く抑えるためには「比較」が大事です。

逆に言うと、「少しでも安く契約したい」とお考えの方にとって、比較対象のない見積もりは無駄というしかありません。

つまり、取引相場にに詳しくない方が1社だけの見積もりを手にしても、

〇 この手数料は本当に安いのだろうか?
〇 特約が付いているが、一般的なものなのか?
〇 諸経費に色々と書いてあるが、必要なものなのか?

上記のような、手数料に関わってくる重要な要素を判断することができません。

見積もりは本来「契約内容が適切なものか?」を示す材料であるはずなのに、1社見積もりではまるでその役割を果たさず、結果として無駄になります。

解決方法:相見積もりで比較する

コストを抑えた取引を希望する場合、「相見積もり」は欠かせない解決方法の1つです。

業界に不慣れな方は1社の商品だけ見せられても、高いかどうか判断することができません。

ところが、相見積もりで複数の「商品」を並べれば、それはズラリと他社商品が並んだに等しい状態。手数料から諸経費、特約の内容まで、見積もりという商品を見比べるだけで徹底的に選び抜くことが可能です。

言うまでもなく、これは自社側にとって大きなメリット。無駄なく最良の取引を実現するための、効果的なアプローチ方法です。

無駄な見積もり2:内容が不明瞭な見積もり

ファクタリング業者に限らず、見積もりの中には、内容が不明瞭なものも存在します。

結論から言うと、「こうした業者とは取引しない方が無難」です。(ある種、究極的に無駄と言えます)

とは言え、根拠を示さないまま無駄と切り落としてしまっては、本コラムも無駄な業者に等しいです。モデルケースを確認して比較して見ましょう。

モデルケース:あなたはファクタリング業者AおよびBに見積もりを請求した。両社から提示された見積もりは以下の通り。

〇 A社見積もり 債権額面100万円 - 諸経費等30万円 = 入金価格70万円
〇 B社見積もり 債権額面100万円 - 掛目90% - 手数料10% - 債権登記費用11万円 = 入金価格70万円

A社とB社は、いずれも最終的に提示した金額は同じです。ですが、A社は費用の内訳を明示しておらず、内訳が不明瞭です。

無論、「最終価格が同じなんだからA社でもいいじゃないか」とお考えの方もいるでしょう。

しかし、実際に取引するとなると、A社の様な詳細不明瞭な見積もりに対しては不安が残ります。

〇 もしかして、登記手数料や事務手数料は別なのでは?
〇 見積もり額に明確な根拠はあるのだろうか?
〇 契約直前になって突然変更しないだろうか?

詳細が明らかにされていない見積もりは、このように様々な面で不安と疑念を呼びます。

無論、運よくA社取引して期待通りの成果が得られる可能性もあります。

しかし、逆に突如諸経費や掛目を算入された事により目算が狂い、「資金需要日直前になって新たな業者の選び直し」を迫られる可能性も否定できません。

いずれの場合も無駄を避けるなら、A社の様な業者を避けた方が無難です。

解決方法:丁寧な見積もり業者を選択する

この問題は、基本的に丁寧な見積りを出す業者と取引するだけで解決します。

先ほどのモデルケースでは、B社のように「手数料、登記費用、掛目」などをきちんと明示してくれる業者の方が、見積もりの内容に信頼が持てます。

また、仮に見積もりと契約内容に差が生じた場合も、B社の方が安心です。

と言うのも、B社の場合は契約の内訳が公開されています。つまり、自社側も見積もりと契約書を見比べることで、「どの部分が、どのような理由で変更したのか?」を察知することができるからです。

変更が生じた時は、事前に配布された見積もりを片手に、担当者に質問をしてみましょう。

変更が生じた理由こそ様々なものが考えられますが、どの項目にどのような事情が生じたのか、丁寧な説明を受けることができるはずです。(見積もりの項目は、本来そのために存在していると言っても良いでしょう)

結論として、丁寧な見積りを提示する業者は、多くの場合で説明も丁寧な業者です。

無駄な見積もり3;既に得意先がいる場合の高額取引

既に得意先の業者がいる場合、高額取引の打診を行う目的で新たな業者を求めても、無駄になる可能性は高いと言えるでしょう。(絶対に無駄になると言い切れません)

理由は簡単。ファクタリングは基本的に「同じ業者と取引し続けたほうがお得」だからです。

ファクタリングは金融機関のように「信用情報機関への登録義務」が存在しません。そのため、顧客との信頼関係がことのほか重視される業界です。

業者側に立ってみると、繰り返し取引を重ねた顧客を逃したくないので、

〇 手数料面で優遇措置を導入する
〇 取引上限額を拡大する ← 重要!!
〇 相談内容に応じて柔軟な対応を行う

などの様々な優遇措置を取り入れます。

多くの企業は継続取引を行うことで手数料を割引し、上限額の引き上げ交渉等にも応じてくれます。また事務手続きやその他諸経費についても、優遇措置が受けられる場合もあるでしょう。

更に、これらのメリットのうち、「取引上限額」に関する問題は、「相見積もり」ですらクリアが難しい課題です。

と言うのも、多くのファクタリング業者は、取引のおけるリスクを回避するために「初回取引の上限額」を設定します。

当然上限額の存在は、自社側にとってデメリット。つまり、どれほど魅力的な債権であっても、業者側が受け入れられる上限額を超える取引は、成立しない可能性大です。

中小企業がメインのファクタリング業界において、数千万円~億単位の契約を初回からOKという企業はごく稀。高額取引を検討する場合、多くの場合は「既に取引している業者」に相談した方が無駄がないと言えるでしょう。

解決方法:専門サイトで得意先を見つける

高額取引を行うためには、まず「信頼できる取引業者の確保」が課題です。

しかし、本コラムで繰り返し触れてきた部分ではありますが、業界に不慣れな方が取引相手を探しても、信頼できる業者が見つかるとは言い切れません。

長期取引に向いた信頼できる業者と出会うには、やはり「ファクタリング専門サイト」のご利用をオススメします。

厳選された信頼価値の高い業者の中から、見積もりからスタートするやり取りを通じて、長い付き合いに向いた業者と知り合うことが期待できるからです。

顧客と業者の信頼関係が最も大切なファクタリング業界にとって、「相互信頼は大きな財産」。

相見積もりを取る際も、長く付き合った業者と慎重に討議しながら、お互いにとって最良の案を導き出す姿勢も大切です。

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