地方が抱える課題を解決させるために「ビジネスマッチング」が注目されている理由
2022年5月19日 / 事業資金
首都圏よりも地方圏は、マーケットの規模が小さいなどの理由で人材を確保しにくいなど、様々な課題を抱える企業が存在しています。
ただ、地方特有の悩みや課題がある反面、特産品や観光など強みといえる部分もあるため、解決に向けて「ビジネスマッチング」が活用されるようになったといえます。
企業同士が結びつくきっかけとなる「ビジネスマッチング」は、今後も中小企業の課題解決に向けて有効活用されていくと考えられますが、なぜ今注目を集めているのか具体的な理由について説明していきます。
地方の企業が抱えている4つの経営課題
地方圏には地場産業を支えている企業が数多く存在しますが、地方だからこその課題といえる限られたマーケット規模や人材不足などの悩みを抱えていることもめずらしくありません。
地方の企業が抱える経営課題として、主に次の4つが挙げられます。
- マーケット規模が小さいため業績が伸びにくい
- 人材を確保しにくい
- デジタル技術の活用が遅れている
- 課題解決に向けた相談相手がいない
事業規模を拡大させ成長していくには、新たな事業を始めたり販路を拡大したりなど、様々な取り組みが必要ですが、そのためにも上記4つの課題を解決させることが必要です。
そこで、それぞれどのような課題を抱えているのか説明していきます。
マーケット規模が小さいため業績が伸びにくい
首都圏には企業や人材が集中しがちですが、反対に地方圏は企業が撤退したり人材流出したりなどで、マーケット規模は小さくなりがちです。
人材だけでなく顧客になる企業や人も少なくなることで、売上向上や知名度アップを図ることも厳しい状態となります。
そのため地方企業では業績を伸ばすために、
- ・販路を拡大させる
- ・情報を発信する
- ・高い技術力をつける
ことなどが必要になるといえるでしょう。
人材を確保しにくい
企業を成長させるためには、必要な人材を確保し育てていくことは欠かせません。
しかし人材は首都圏へと流れてしまい、地方圏の企業では少ない人材から企業風土や業務内容に合う人材を見つけなければならないなど、人手不足に陥りがちです。
デジタル技術の活用が遅れている
デジタル技術を活用することにより、ビジネスモデルを根本から変えていくことが求められていますが、地方圏ではデジタル化が進みにくく古くからの慣習などを継続しているケースもめずらしくありません。
デジタル技術を活用したくても、デジタルに詳しい人材を確保できないことや、何から取り組めばよいかわからないといった課題を抱えている場合もあります。
課題解決に向けた相談相手がいない
地方企業には、課題を解決するために誰かに相談したくても、誰に相談してよいかわからないといった悩みを抱えていることもあります。
課題解決の相談ができる窓口などがわからなければ、悩みを解決できないまま企業経営を続けることになってしまいます。
課題解決に向けてビジネスマッチングを活用する4つのメリット
ビジネスマッチングはビジネスパートナーを探している企業同士が結び付くことを意味しますが、たとえば新規で事業を始めるときや販路を拡大させるとき、自社のみでは対応できない部分を補ってくれる会社を探したくてもその方法が見つからないときもあります。
特に地方企業の場合、パートナー企業を探すことは容易ではないといえますが、ビジネスマッチングを活用すれば互いのニーズにマッチするパートナーが見つかりやすくなります。
地方企業が抱える課題解決に向けて、ビジネスマッチングを活用するメリットは主に次の4つです。
- 全国の様々な企業からパートナー企業を選ぶことができる
- 新たなノウハウを得ることができる
- マーケットを拡大できる
- 地方創生につなげることができる
それぞれどのようなメリットなのか説明していきます。
全国の様々な企業からパートナー企業を選ぶことができる
たとええばビジネスマッチングサービスなどを活用すると、ビジネスマッチングでパートナー企業を探すとき、たとえば自社の業務内容やどのような企業を求めているかなど、幅広く公開することになります。
それまで関わりのなかった業界や分野の企業を、全国規模で探すことができるため、より希望に合う企業を見つけやすくなるでしょう。
新たなノウハウを得ることができる
ビジネスマッチングでこれまでつながることのなかった企業と出会うことができれば、新しいノウハウや情報を得ることができます。
地方圏の企業には、地域ごとに強みやノウハウを保有していますが、地域の外にその魅力や情報が行き届きにくいといえます。
しかしビジネスマッチングを活用することで、地方同士の魅力や情報、新たなノウハウなどを届けることができ、出資や投資に意欲的な首都圏の企業とつながりを持つことができる可能性も広がります。
マーケットを拡大できる
ビジネスマッチングで、自社のサービスや技術を求める他地域の企業とつながりを持つことができれば、必然的にマーケットを拡大することができます。
地方創生につなげることができる
ビジネスマッチングで都市部のノウハウや情報を還流させ、地域の魅力を全国に発信するなどにより、企業活動を活性化させ地方創生につなげることもできます。
過疎化が進む地域などは、ビジネスマッチングで地域活性化につなげていくことも検討が必要といえるでしょう。
課題解決に向けて実践したい3つのビジネスマッチング
ビジネスマッチングを活用して抱える課題を解決したいと考えても、どのように利用すればよいのかわからない場合もあるでしょうが、地方企業や中小企業などが活用しやすいビジネスマッチングには主に次の3つが挙げられます。
- 官公庁や自治体のビジネスマッチングイベントへの参加
- 民間企業が運営するビジネスマッチングサービスの利用
- 金融機関によるビジネスマッチングの利用
それぞれどのようにビジネスマッチングするのか、その方法について説明していきます。
官公庁や自治体のビジネスマッチングイベントへの参加
官公庁や自治体では、ビジネスマッチングイベントなどを数多く開催し、企業同士が結びつくきっかけをつくっています。
地方圏の企業やプロジェクトを対象とするイベントなども開催しているため、テーマや条件に合うイベントには積極的に参加するとよいでしょう。
民間企業が運営するビジネスマッチングサービスの利用
民間企業が運営しているビジネスマッチングサービスでは、インターネット上のプラットフォームに様々な企業の情報が登録されます。
自社のサービスや技術を提供したい企業もあれば、反対にサービスや技術を求めている企業もあり、ニーズに合致するパートナー企業を全国から探すことが可能です。
金融機関によるビジネスマッチングの利用
企業の成長支援や経済・社会発展への貢献などを使命としている大手金融機関が運営するビジネスマッチングサービスを利用する方法を利用するとよいケースもあれば、大手金融機関が独自に企業同士を引き合わせてくれる場合もあります。
地方銀行や信用金庫でも、地域に密着した地域企業同士を結びつけるマッチングサービスを行っていますが、ネットワークは地域に限定されやすいことは留意しておいたほうがよいでしょう。
いずれにしても、金融機関のビジネスマッチングなら自行での取引がある企業を、経営実態など把握した上で紹介するため、安心して利用しやすいことがメリットといえます。