ビジネスマッチングを利用する効果とは?知っておきたいメリット・デメリット
2021年12月1日 / 資金繰り
ビジネスマッチングを利用したいと考えているものの、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのか知りたい方は少なくないはずです。
事前にビジネスマッチングのメリット・デメリットを理解しておかなければ、最大限有効活用できず、その効果を見失うことにもなりかねません。
そこで、ビジネスマッチングを利用したい方に向け、活用する上でのメリット・デメリットや効果について解説していきます。
ビジネスマッチングの仕組み
「ビジネスマッチング」には、
「ビジネスパートナーを見つけるための場所」
「企業同士を結び付けるサービス」
などの意味がありますが、いずれにしてもパートナーとなる企業やクライアントを探し出し、売上向上や新商品開発など目的を達成するための商談機会を設けることといえます。
互いにビジネスで協力し合い、ビジネスチャンスを拡大させることができるため、多くの企業が利用し成功していることが特徴です。
互いのノウハウや強みなど、経営資源を利用することによって双方に利益がある関係を築くことができるのは、ビジネスマッチングの良さといえます。
事業拡大や利益向上などを狙い、ビジネスマッチングの仕組みを有効活用していきましょう。
ビジネスマッチングのメリット
ビジネスマッチングを最大限に利用するためには、まず活用することでどのようなメリットがあるのか知っておいたほうがよいでしょう。
ビジネスマッチングのメリットとして挙げられるのは、
- 取引量を増やすことができる
- 他社と差別化が可能になる
- 販路開拓を効率化できる
- 他社のノウハウを確保できる
- 他社のブランド力を活用できる
の5つです。
それぞれ詳しく説明していきます。
取引量を増やすことができる
ビジネスマッチングを利用することで、クライアントや取引先などを探すことができ、取引量を増やすことが可能となります。
特に設立したばかり企業などは、実績が十分でないため企業同士の繋がりも少ないことから、取引量を増やしたいときにはビジネスマッチングを利用するとよいでしょう。
取引先も増えれば、特定の取引先のみに依存する必要がなくなるため、連鎖倒産などのリスクを回避させることもできます。
他社と差別化が可能になる
いろいろな企業などとつながりを持つことができれば、市場ニーズや他社の技術・商品などを把握しやすくなり、自社商品などの開発で他社と差別化しやすくなるのもメリットです。
企業イメージの向上や、付加価値のある商品やサービスを提供することにつなげることができるでしょう。
販路開拓を効率化できる
販路や仕入の経路を見直したいときにも、ビジネスマッチングは有効です。
流通経路や方法などの変更においては、これまでであれば中間業者を通していたのに対し、直接取引先とつながることができるため中間業者に手数料を支払う必要がなくなります。
他社のノウハウを確保できる
ビジネスマッチングで企業同士が協業するようになれば、自社が保有していないノウハウを確保することが可能となるでしょう。
たとえば新システムを購入したものの、システムの保守管理がいないという場合でも、ビジネスマッチングでアウトソーシングが可能な企業を探すことができます。
他社のブランド力を活用できる
大手や有名企業とマッチングできれば、相手企業のブランド力やマーケティング力などを活かすことが可能となります。
ブランディング力を活用できれば、宣伝費用をかけることなく集客も可能となり、知名度を高め新規の顧客も獲得しやすくなるでしょう。
信頼も高まれば、長期取引につながりやすくなり、顧客離れも減少させることができます。
ビジネスマッチングのデメリット
ビジネスマッチングを利用するメリットは数多くあるものの、けっしてデメリットがないわけではありません。
事前にどのようなデメリットがあるか把握しておき、リスク分散するなど対策を取っておいたほうがよいでしょう。
ビジネスマッチングのデメリットとして挙げられるのは、
- マッチングまで手間や時間がかかる
- ビジネスパートナーを見つけることができない可能性もある
- 成果を生むまで一定の時間がかかる
などの3つです。
それぞれ詳しく説明していきます。
マッチングまで手間や時間がかかる
マッチングにより、相手企業がビジネスパートナーとして本当にふさわしいか、信頼してよい相手かは一定の調査が必要です。
本当に自社にとってメリットのある相手なのか知るためには、できるだけ時間や手間をかけて調査を行うことになります。
自社のブランド力や技術など、強みといえる部分も情報として相手に公開することになるため、その手間や時間も必要です。
ビジネスパートナーを見つけることができない可能性もある
ビジネスマッチングで必ずビジネスパートナーが見つかるとは限らず、見つかるまで時間がかかることもあります。
仮に妥協してビジネスパートナーを選んでしまうと、無駄なコストが発生し、目的とするビジネスを達成できなくなる可能性も考えられるでしょう。
場合によっては業績悪化につながるため、パートナー企業選びは慎重に行うことが必要です。
成果を生むまで一定の時間がかかる
ビジネスマッチングですぐにビジネスパートナーが見つかった場合でも、協業によりすぐに成果が出るわけではなく、出すためには一定の時間がかかります。
膨大な手間や時間がかかるケースや、多額の資金を必要とするケースもあるため、ビジネスプランや事業計画書の作成を入念に行い、早く成果を出せるように工夫も必要です。
ビジネスマッチングの効果を最大限に引き出すためのポイント
ビジネスマッチングを利用し、その効果を最大限に引き出すには、最良のビジネスパートナー見つけて顧客を獲得することが必要になります。
そのためには、
- 需要のあるジャンルを選択すること
- 自社の強みをしっかりアピールすること
- 相手企業のニーズを汲み取りこたえること
の3つが大きなポイントといえます。
それぞれ詳しく説明していきます。
需要のあるジャンルを選択すること
需要があるジャンルをどのように選ぶか迷ったときには、次の観点からジャンルの絞り込みを行いましょう。
- 実現性
- 市場性
- 競合優位性
- 収益性
- 整合性
ジャンル選びの撤退基準など決めておけば、無駄なコストを発生させずにリスクの低減も可能となります。
自社の強みをしっかりアピールすること
自社の実績や強みなどを相手企業にアピールするため、
- 保有する技術やノウハウ
- 業務への取り組み
などを洗い出しておきましょう。
これまで開発した商品やシステムなどの実績などもアピールできるようにしておくと、ビジネスマッチングのときに関心や興味を示してもらいやすくなります。
相手企業のニーズを汲み取りこたえること
相手企業がどのようなニーズを持っているのか、自社をアピールするよりも前にしっかり調査しておき、その要望にこたえることのできるよう準備しておきましょう。
タッグを組むことでメリットがあると判断してもらえれば、
「パートナーとしてビジネスを進めていきたい」
と決断してもらいやすくなります。
相手企業のニーズを汲み取り、満足度を高めることのできるアピールをするように心がけましょう。
そのためにも相手企業の理解を深めておき、相手の立場に立って交渉することが必要です。