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融資を受けるときに避けて通れない面談への有効な対策とは?

融資2021/02/17

銀行など金融機関からお金を借りて資金調達するときには、融資担当者との面談が行われます。

直接、融資担当者が資金の借入れを希望する方に対し、様々な質問を行って本当に貸し付けを行ってよいのか見極めるためです。

しかしいざ融資担当者を目の前に面談に挑んだものの、何をたずねられるのかわかっておらず、うまくいかなかった…というケースも見られます。

そこで、事前に金融機関の融資面談では何を聞かれるのか把握しておき、質問の対策をしっかり立てておきましょう。

 

融資面談に挑む前に押さえておきたいこと

資格取得など様々な試験で出題される問題には、一定の傾向があるため対策を立てておけばクリアしやすくなります。

金融機関の融資面談も同様に、事前にどのような質問がされるのか把握しておき、回答を準備しておけば面談の際に慌てることなくスムーズに答えることができるでしょう。

自信をもって融資面談に臨むことができれば、融資担当者も安心して資金の貸し付けを行ってよい会社だと判断してくれるはずです。

そこでまずは融資面談に挑む前に、次のポイントを押さえておくようにしてください。

 

融資面談の担当者からなぜその質問をされるのか

融資面談では担当者からいくつかたずねられることがありますが、なぜその質問なのか考えてみましょう。担当者の意図を見抜くことで、求められている回答が可能となり、融資を受けて資金調達する成功率が高くなります。

質問の意図として考えられるのは、事業内容がよくわからないため説明を希望しているケースと、事業内容は理解できているため当事者として説明できるか確認したいケースです。

疑問を解消するための質問という場合に限らず、その事業に対する意気込みや熱意を確認するために、しっかり事業について説明できるかテストする意味を込めた場合もあると留意しておいてください。

担当者が事業について理解しておらず、どのような内容か知りたいために質問している場合には、専門用語や専門的知識について説明を行うなど臨機応変な回答が求められます。

担当者がすでに事業内容を理解できており、テストとして質問している場合には、どのくらいわかりやすく説明できるか確認されますのでいずれにしても回答を準備しておきましょう。

 

日本政策金融公庫の融資面談では

融資を受けようとする金融機関や制度の種類などにより、担当者の質問内容も違いがあります。

たとえば中小企業が比較的資金調達の相談をしやすい日本政策金融公庫では、指定のテンプレートで書類の提出することが必要です。面談での質問も、提出用に準備された事業計画書に記載された内容に沿ったものとなります。

 

融資面談で質問される内容とは?

金融機関の融資担当者は、借入れを希望する経営者の人柄、事業への意志の強さや本気度を面談による質問で確認していきます。

しっかりとした経営理念を持ち、どのような立ち位置で事業を営み、社会に貢献していくことになるのか行動指針をあらわすことが必要です。

具体的に融資面談でたずねられるのは次の事柄ですので、事前に回答を準備しておくようにし、面談のシミュレーションを行っておくと安心できます。

 

創業の理由や動機

これから融資を受けようとする経営者の人柄、創業への意思の強さなど確認するために質問されます。

 

事業経験と創業者の強み

これまでの事業経験や実績と、創業した後に事業を成功させることができるのか、強みなどに直結することをアピールできるように回答を準備しておいてください。

 

商品やサービスの具体的な内容とビジネスフロー

融資面談の担当者は、理解できない事業に対し高い評価を与えることはないため、まずは事業内容を理解してもらうことが必要です。視覚で確認できる資料も準備し、競争相手や経営課題、成長戦略なども説明できるようにしておきましょう。

 

事業の差別化となる要因

ターゲット市場を攻める上で、競合相手となる他社と比較し、自社にはどのような強みがあるのか答えることができるようにしておきましょう。

 

潜在顧客について

顧客となるリストに対し詳しく質問を繰り返してくることもありますが、実在性を確認したいからです。顧客が不特定多数となる事業の場合、顧客リストはないことが多いため、営業実績をアピールできるようにしておいてください。

 

開業を予定する場所

どこで事業を行うのか特定できることは必要です。

 

通帳の入出金履歴と自己資金の貯め方

返済不要な自己資金であることを通帳から精査されます。創業のために計画してコツコツ資金を貯めていたストーリーが必要ですので、いつから貯金を始めたのか、創業を決意した時期との整合性なども口座の履歴から確認されると認識しておいてください。

その他、税金・公共料金・家賃などの支払いに滞納がないか、資金管理の能力も確認されます。

 

個人のカードローンの残高など

事業だけでなく個人の生活を含め資金繰りが健全であることを確認するため、クレジットカードやローンの残高なども質問されます。

日本政策金融公庫では借り換えのための貸し付けは行っていないため、そのようなリスクはないかも確認される項目です。また、借入れ後にすぐ倒産してしまうリスクなどもないか確認されます。

会社の資金繰り計画をしっかりと説明でき、役員報酬として受け取る範囲でカードローンの返済ができれば特に大きく減点されることはありません。

 

売上や経費の根拠

創業したばかりの時期と、事業が軌道に乗った時期の売上や経費などについて、現実的で実行できる収支計画か確認されます。

中でも売上計画は単に価格を数量で掛けて算出するのではなく、会社の個別要素を織り込んだ予測が必要です。計画的に事業を営むことができることをアピールできるように準備しておきましょう。

 

資金繰り計画

融資を受けた資金を何に使うのか、返済原資をどのように生み出すのか質問されます。

資金を貸し付ける金融機関の融資担当者がもっとも関心のある部分であり、資金繰りに関心のない経営者は敬遠されます。

すらすらと資金繰り計画を述べることができるように準備しておくためにも、現金の入出金サイクルは把握しておく必要があります。

 

面談をスムーズにクリアするためにポイント

一問一答はできるだけ避け、たとえば競合相手はどこか質問されたのなら、その回答に対する理由も付け加えたほうが好印象です。

「競合となるのはA社とB社と考えられますが、自社は〇〇を強みとしておりますが、××という経営課題もあり、今後は□□する必要があると考えているからです。」という形で質問の意図を意識した回答をしましょう。

要素を説明するプラスアルファの回答があれば、質問数も減るため短時間で事業に対する思いや熱意なども深く理解してもらいやすくなるはずです。

 

まとめ

金融機関から融資を受けるときには融資担当者との面談は欠かせません。もし面談のときに追加書類を求められれば、その書類を提出しなければ審査が進まなくなりますので抜かりのないように準備しておきましょう。

面談の際には複数の質問が担当者から投げかけられることとなり、そのときの対応で経営者に対する印象も決まってしまいます。

事業を成功させ、成長が見込める将来性のある会社・経営者だと融資担当者に認めてもらうためにも、事前にどのような質問がされるのか把握しておき回答をしっかり準備しておくようにしてください。

その結果、銀行から融資を受けやすくなり、スムーズな資金調達につながりやすくなるはずです。

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