借入金の返済における方式の違いとは?仕組みとその内容を解説!

2019/06/18
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たとえばカードローンなどでお金を借りた場合、毎月決められた日に一定金額を返済する約定返済が基本です。

クレジットカードでキャッシングを利用した場合、お金を借りた翌月にすべてを返済する一括返済を行うことが多いですが、カードローンは定められた最低金額を返しておけばよい残高スライド方式が採用されています。

返済といってもいろいろな形があり、採用される方式によって元金の減り方など異なります。そこで、お金を借りたときにどのような返済方法があるのか、その方法とはどのような内容かご説明します。

 

カードローンで用いられる残高スライド方式とは

残高スライド方式の場合、最低金額を支払っておけば返済を滞納したことにはならず、もしお金に余裕があるなら繰り上げて返済することも可能です。返済する最低額のことをミニマムペイメントといいます。

そのためミニマムペイメント方式とよばれることもありますが、いずれにしても毎月の返済にかかる負担を抑えることができるのはメリットです。ただその分、元本が減りにくいので多く利息を支払うことになるのはデメリットといえます。

 

カードローンに多いリボルビング払いとは違う?

リボルビング払いという支払い方法を耳にしたことがある方も多いでしょうが、こちらもカードローンで多く使われる返済方式です。残高スライド方式は、このリボルビング払いの一種といえるでしょう。

リボルビング払いは利用者が事前に決めた金額を毎月返済していく方式ですが、残高スライド方式はリボルビング利用残高に応じて毎月いくら返済すればよいのか、自動的にスライドして変化する形となります。

仮に借入残高が100万円以上なら毎月の最低返済額は15,000円、100万未満50万円以上なら9,000円、50万円未満30万円以上なら5,000円など、返済により変化する借入残高によって、毎月いくら返せばよいかも変わるという意味です。

 

元利均等返済と元金均等返済の違いとは

カードローンを利用したことがある方ならわかるでしょうが、一般的に銀行融資などと比較すると金利は高めに設定されています。

そのため毎月いくら返済するのか、そのうち、元金はどのくらい返せているのか理解しておかなければ、長く返済を続けているのにいつまでも借金がなくならないという事態に陥る可能性があります。

カードローンは基本的にリボルビング払いや残高スライド方式が採用されていますが、さらに毎月の返済金額を決定する方法に元金均等方式と元利均等方式の2種類があることを知っておきましょう。

 

元利均等返済とは

毎月の返済額を一定金額にする返済方式で、返済を開始してから完済するまでの間、「元金」と「利息」の合計が一定金額になるように計算されます。

毎月の返済額が変わらないので、返済計画を立てやすい点がメリットですが、借入残高が多い間は元金に充てられる部分が少ないので元金均等返済よりも支払う利息は多くなります

 

●元利均等返済を選ぶ場合の注意点

もし元利均等返済で金利タイプを変動金利にした場合、返済額が一定期間ごとに見直しとなるので、見直し前に借入金利が変わっても見直しまでは返済額の変更はされません。ただ、借入金利が上昇して返済額が増えた場合も、それまでの返済額の一定割合を超えることはありません。

また、金利情勢などが影響して最終返済期日到来時点で完済に至らなくなり、未返済残高が残ってしまった場合は、最終返済期日に全額返済となる点は理解が必要です。

 

元金均等返済とは

元金部分を毎月一定金額で返済していく方式なので、返済回数で均等に割られた元金に、その月発生する利息分が合わさった金額を毎月返済することになります。

毎月の返済額を「返済回数で均等に割った元金」と「その月の利息」の合計額になるように計算した返済方法です

元利均等返済と借入金利が同じ場合で比較すると、返済当初の返済額に含まれる元金は元金均等返済のほうが多くなるので毎月の返済負担は大きくなってしまいます

ただ、返済が進めば元金が減ってくるので、発生する利息も同時に減少し、返済金額も少ないですし、総合的に見れば元利均等返済よりも支払う利息は少なくなります

 

定額と定率の違いとは

借り入れにおける返済方式の中で、定額と定率という言葉が出てくることがあります。これらの言葉は似ていますが、毎月の返済額が固定されているのが定額であり、借入残高の◯%というように割合で決められるのが定率です。

 

約定返済とは

カードローンは契約により決定された日と金額で毎月返済することになりますが、これが約定返済です。約定とは、約束して定めることや取り決めを結ぶことなので、約定返済日とは取り決められた返済日であり、支払日のことを指しています。

約定返済額とは取り決められた返済額のことですが、カードローンにおいては最低返済額のことを指します。

この毎月決まった日に決まった金額を支払う約定返済ですが、約定日の指定方法はカードローン会社により違いがあります。もし自分で希望する日を指定できるなら、資金の流れにおいて都合のよい日に合わせたほうが安心です。

 

もし約定返済日を守らなかった場合

約定返済日を守らずに支払いが遅れた場合、当然、約束を破ったこととなるのでペナルティが与えられます。そのペナルティとは遅延損害金ですが、1日でも支払いが遅れると発生する罰金です。

カードローン会社の多くは、この遅延損害金を利息制限法の上限ぎりぎりの金利20.0%で設定しているので、1日遅れただけならそれほど負担も大きくないだろと思うかもしれません。

しかし遅れた日数が増えれば遅延損害金も膨らむこととなり、約定返済されたお金はまず利息が支払われ、その残りが元金に充てられることになります。

利息や延滞損害金を優先して充当されることになれば、その分、元金に充てられる分が減少するので、思うように返済が進まなくなってしまいます。

信用情報機関にも返済の遅れがネガディブ情報として登録されることになると、その後の信用力にも影響を及ぼすこととなるため、かならず約定返済日は守って返すことを心掛けましょう。

 

早く返済を終わらせたいなら繰り上げ返済が有効か

どの返済方法を選んだとしても、借金を早く終わらせたいなら繰り上げによる返済を行うことが可能です。

仮に50万円を年率15%で借りているとしたら、1日換算で約205円の利息が発生してしまいます。早く返済した日数×205円分の利息を浮かせることができるので、利息をなるべく支払いたくない場合や早くカードローンを完済させたい場合には、繰り上げ返済を行いましょう。

カードローンなど、金利が高く設定されている借り入れの場合、繰り上げ返済により一気に完済させたほうがその後の資金繰りには有効です。

ただ、低金利で長期による返済計画を立てて利用した銀行融資などの場合、無理に繰り上げ返済してしまうと手元の資金が不足してしまい、反対に資金繰りが悪化する可能性があります。

無借金経営のほうがよいと考える方も少なくありませんが、銀行からの借り入れなら、実績を作るという意味でも少しずつ返済を続けたほうがよい場合もあります。そのため繰り上げ返済はケースに応じて行うようにしてください。

 

まとめ

お金を借りれば必ず返済することが必要になります。ただ、元利均等返済や元金均等返済とはどのような仕組みになっているのか、残高スライド方式やリボルビング払いなど、耳にしたことはあっても内容までよくわからないという場合もあったことでしょう。

しかし、返済して元金が減らなければ借金はいつまでたっても終わりません。もしこれから借り入れで資金を調達しようと考えているのなら、毎月いくら支払うことになり、どのように元金が減少していくのか、利息は結局いくら発生するのかを把握しておき、納得した上で利用するようにしてください。

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