融資を受けるためには利益が必須!営業利益と経常利益について

2018/08/17
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特に審査が厳しいとされる銀行から融資を受けるためには、企業としての利益が極めて重要になっているわけです。そもそも赤字であると利益が出ていない、ということになってしまいます。

赤字が長期間続いていたり、赤字の金額があまりにも高かったりする場合には銀行は問題視してきます。審査落ちの原因にもなってしまうので、融資を受けるためには利益を少しでも高めておかなければなりません。

ただし利益といっても様々なものがあります。

・当期純利益
・限界利益
・売上総利益
・営業利益
・経常利益

上記のような利益があるわけですが、銀行が最も審査で重要視してくる利益は営業利益と経常利益です。その2つの利益がしっかりと確保できている状態であれば、融資は受けられたも同然です。

こちらでは「営業利益と経常利益とはそもそも何なのか?」
さらに「営業利益と経常利益はなぜ融資の審査で重要視されるのか?」

以上の2点を中心にお伝えします。

これから初めて銀行融資の審査を受けようとしている方、過去に銀行融資の審査で落ちてしまった経験がある方は必見です。

営業利益とは?

・本業で稼いだ利益である

会社としての基本的な利益を指しています。
会社の中心となっている事業にどれだけの力があるのか、ということを図れるのです。

営業利益については以下の計算式で求められます。

【売上総利益(売上高-売上原価)-販管費(販売費、一般管理費)】

例えば売上原価は仕入れ費用を指しています。そして販管費には授業員や経営者の給与、さらには光熱費などを加えることになります。

本業によって得られた売上金を最も単純なコストで差し引いて導き出すのが営業利益、ということになるわけです。

営業利益が出ているのであれば、本業がある程度はうまくいっている、という証明になります。企業としての販売力がある、といった見方もできるかもしれません。

営業利益が出ておらずマイナスになっている場合には、逆に「本業がうまくいっていない」ということになります。会社の事業に関する取り組みに問題があるのかもしれません。または販管費にかかるコストが高額すぎる、などの原因があるかもしれないのです。

経常利益とは?

・企業の総合的な収益力を測るものである

経常利益はまずは本業で稼いだ利益が大きく関わってきます。それに加えて本業以外で発生した利益と支出も加えて計算することになります。
よって企業の総合的な収益力を把握できるものとなっているのです。

経常利益の計算式は以下のようになっています。

【営業利益(※)+営業外収益-営業外費用】

※売上総利益(売上高-売上原価)-販管費(販売費、一般管理費)

営業外収益とは、一過性ではない配当金や雑収入のことを指しています。営業による収益ではないので、定期的に入ってくるものではありません。臨時的な収入と言えるものなのです。

営業外費用とは、一過性ではない配当金や雑損失(売却損)などのことを指しています。臨時的な支出を指しているのです。例えば有価証券売却損や固定資産売却損、というものが該当してきます。

臨時的な利益や損失も測ることになりますが、企業の現状を知るためにも極めて重要なのが経常利益です。

なぜ融資の審査で営業利益が重視されるのか?

・営業利益が黒字である・・・本業がうまくいっている
・営業利益が赤字である・・・本業がうまくいっていない

前述したとおりに営業利益とは、本業にかかわる収益を指しています。
黒字であれば本業がうまくいっている、ということになるわけです。赤字であれば本業で利益を挙げられていません。会社として大きな問題がある、と銀行側に判断されてしまいます。

営業利益に関しては、本業の実態を表しているものなのです。銀行として最も信頼できる収益はもちろん営業利益にほかなりません。臨時的な収入や支出が加わっていません。本業というシンプルな部分で収支がプラスなのかそれともマイナスなのか、というところを把握できるわけです。

本業でプラスになっているのであれば、企業として力がある、ということになります。今後も継続して黒字化してくれるかもしれません。
一定の収益を挙げられる力があると判断できるので、返済能力が高い、とも評価できるわけです。

営業利益は毎月定期的に生まれる利益でもあります。融資の返済は毎月発生するものです。金融機関としても、毎月安定した返済をしてもらわなければ困ります。営業利益がマイナスになっている場合には、毎月安定した返済能力がない、ということになってしまうわけです。

本業がうまくいっている企業は当たり前ですがプラス評価をされることになります。営業利益が出ている企業は銀行融資が受けやすいのです。

なぜ融資の審査で経常利益が重視されるのか?

・経常利益が黒字である・・・本業以外に利益を生み出す財務力がある
・経常利益が赤字である・・・本業以外に利益を生み出す財務力がない

経常利益に関しては営業利益に臨時の収入や支出を加えたものとなっています。要は営業利益に臨時の収支が加わった、より広い範囲の収益力を導き出すものになっているわけです。

経常利益が黒字であれば、財務活動や投資活動、さらには営業活動にかかる費用を加えても収益がプラスになっているわけです。高い返済能力がある、と判断できるので、当然金融機関からは高く評価をされることになります。

経常利益が赤字であれば、本業にプラスして臨時の収支を加えると利益が出ていない、ということになります。会社としての全体的な収益力が弱い、ということになってしまうわけです。返済能力を金融機関から低く評価されてしまうことになります。

要は経常利益がわかれば、会社としての力を総合的に判断できるのです。金融機関は審査では会社としての力を知りたいと考えています。会社の力を知ることができれば、月々の返済能力も見えてきます。その返済能力からどれだけの融資ができるかを判断できます。審査において月々の返済能力を知る、ということは極めて重要なことなのです。

融資の審査では営業利益と経常利益のどちらが重要なのか?

・営業利益のほうが重要である

経常利益も重要であることは確かです。
しかし経常利益に関しては、営業利益に今後も継続するわけではない臨時の収入や支出が関わってくるわけです。

一方で営業利益に関しては、基本的に本業に関わる利益を指しているものなので、今後も継続して同じような数字を出す可能性が高いです。

では以下の2つの会社例で考えてみましょう。

・A社・・・経常利益が3,000万円であり、そのうち2,000万円が営業利益である
・B社・・・経常利益が3,000万円であり、そのうち100万円が営業利益である

A社とB社の経常利益は全く一緒です。同じく3,000万円なので、金融機関から同じ評価がされると思っている方もいるかも知れません。しかしA社のほうが圧倒的に高く評価されます。

A社の場合は営業利益が圧倒的に高いのです。本業で稼いでいる割合が高く、今後も継続して高い営業利益・経常利益を上げる可能性が高いです。

B社はほとんどが臨時的な収入となります。営業利益は100万円しかないので、残りの2,900万円は何かしらの売却益などで得られたことになります。今度も3,000万円の経常利益が得られ続ける保証はありません。営業利益が100万円しかないので、臨時収支の状況によっては経常利益がマイナスになることも考えられるわけです。

営業利益のほうは信頼性があるので、結果として高く評価されることになるのです。

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