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【社長必見!】銀行融資の審査における5原則とは?

融資2018/06/29

多くの企業が銀行からの融資を望んでいます。安全性が高く、金利が低いので返済に関するメリットもあります。また銀行は資金力も豊富なので、条件によっては高額の融資を受けることも可能なのです。

こちらでは経営者が事前に知っておくべき銀行融資の審査の5原則をお伝えします。

銀行では5つの原則を持って融資を実行します。自社がその原則をクリアしているのか、ということを探りましょう。クリアしていない原則が一つでもある場合には、融資が実行されない可能性もあります。

 

原則その1|収益性の原則

銀行とはいっても国の機関ではありません。地方自治体が母体になっているわけでもありません。多くの銀行は民間企業の一つです。よって融資の目的はビジネス、ということになります。

ビジネスということは収益をあげなければなりません。

たとえば100万円を100万円での返済でOKとしてしまえば、利益はゼロとなってしまいます。その間も従業員の給与などの経費は発生するので、実質的にはマイナスです。

そこで銀行としても利益を上げるために様々な対策を行っているのです。その対策に対応できた会社が銀行から融資を受けることになります。

では銀行は収益性を上げるためにどのようなことを行うのでしょうか?

1.金利を引き上げる
2.貸倒れ率を下げる(審査を厳しくする)
3.融資にかかるコストを下げる
4.融資額を増やす

収益を上げるために最も簡単なのは金利の引き上げです。金利は銀行の利益なので、金利を高くすればそれだけ収益が得られるのです。

貸倒れ率を下げることも収益を上げる一つの方法です。融資には貸倒れが大きく関わってきます。貸し出した資金がすべて回収されるとは限りません。一定の貸倒れは発生してしまうのです。
よってその貸倒れ率を引き下げることも収益を上げるためには必要になってくるわけです。審査を厳しくして返済力のある企業のみに貸し出すような対策を立てられると収益はアップします。

融資にかかるコストですが、預金の利息があります。銀行は預金を運用してビジネスを行っています。ですから利息率を引き下げれば融資にかかるコストは当然下がるわけです。

融資額を増やすことも収益をアップさせる一つの方法です。例えば100万円で5%の利息で貸し付けたケースと、1,000万円を5%の利息で貸し付けた場合の収益は全く異なるでしょう。高額を貸し付けたほうが銀行としては収益が上がります。
しかし貸倒れのダメージが大きくなるので、簡単に高額貸付が実施されるわけではありません。

 

原則その2|安全性の原則

銀行側として最も重視しているのが回収です。
銀行融資は、基本的には回収できれば利益が上がるシステムとなっています。貸倒れとならないように安全な企業のみに貸し付けたいと考えています。

貸倒れが発生する原因としては、倒産があります。さらに企業の債務整理も貸倒れの原因の一つとなっています。

手形の不渡りについいても大きなダメージとなるので、必ず審査では安全性を確かめてきます。

安全性を確かめる方法としては、決算書などの確認があります。黒字企業であれば返済力があるので安全性は高いと考えられます。他にも納税をきちんとしていれば、税金を支払う能力がある、ということになるので銀行は安心します。

逆に赤字企業であると借り入れはかなり難しくなります。赤字ということは経営がうまくいっていない、ということになります。対策がうまくいかなければ、資金がショートしてしまうかもしれません。銀行側から「危険な企業」と見られてしまうわけです。
税金を滞納している企業も評価は著しく下がります。税金が支払えないということは、そもそも資金力がない、ということになるわけです。返済してもらえない確率が高いので、基本的に銀行融資は受けられません。

銀行融資の審査では安全性は極めて重要な項目です。だからこそ審査では自社の返済能力の高さをアピールしなければなりません。

 

原則その3|成長性の原則

銀行は将来的な収益にも注目しています。
融資した企業が今後大きくなれば銀行としてもビジネスチャンスが広がるのです。
そこで出てくるのが成長性の原則です。

小さな企業であれば資金調達額も少額となる傾向にあります。しかし大きな企業に成長していく過程で、大きな設備投資資金が必要になることもあるのです。設備投資資金として数千万円や数億円の資金調達を銀行に依頼してくるかもしれません。銀行としても高額の貸付を行えば収益がさらに大きくなります。

銀行としては安全性が高い優良企業との長い付き合いを希望しています。何度も何度も利用してもらうことで、安定した収益が期待できるとともに、企業として成長してくれれば収益もアップしていきます。

以上のことから銀行は融資をするにあたり、「企業の成長も考慮している」ということになるわけです。

 

原則その4|流動性の原則

「流動性の原則」という言葉だけを聞くと難しそうに感じてしまうかもしれません。しかし難しいことは一切ありません。

・短期的な貸付・・・流動性が高い
・長期的な貸付・・・流動性が低い

以上のことを理解すると分かりやすいでしょう。要は貸し出した金額がすぐに回収される場合には、銀行としてはリスクが低くなるのです。返済期間が短いので、融資した金額を早い段階で回収できます。

一方で長期の貸付となると、返済期間は長期に及びます。その間に何があるかわかりません。融資先の資金繰りが悪化してしまうかもしれないのです。破綻してしまうこともあるでしょう。長期的な貸付にはそれだけリスクが付きまとうわけです。

よって銀行では流動性のある融資をなるべく実施したい、と考えているわけです。

ちなみに流動性が重視される理由はもう一つあります。銀行としても一定額の資金は確保しておきたい、と考えているのです。しかし長期的な貸付を行ってしまうと、それだけ長期間銀行から一定の資金がなくなります。何らかのビジネスチャンスがあったとしても対応できないケースが出てくるかもしれません。

一定以上の資金を確保していきたい、という気持ちもあるからこそ銀行融資では流動性の原則が重視されるわけです。

 

原則その5|公共性の原則

銀行は前述したように民間企業ですが、利益ばかりを優先してはいけない、とされています。
利益が上げるのだけを考えたら、悪徳業者や詐欺業者、さらには反社会勢力にお金を貸しても良くなってしまいます。

しかし銀行は公共性のあるもの、とされているのです。民間企業である銀行ですが、その取扱金額はかなりの額にのぼります。メガバンクともなれば、100兆円を超えることもあります。

※三菱UFJ銀行(MUFG)の預金残高は134兆円であり、貸出残高は109兆円です(2017年3月末時点)。

大きな資金を持っているからこそ公共性が求められます。
たとえば地方銀行の場合は地域の企業に対する貸し出しが多くなります。その理由は「地域の発展に寄与」するためです。

収益を求めつつも公共性も維持しなければならないのが銀行なのです。

※近年では反社会勢力が金融機関に口座を持つこと自体も難しくなっています。

 

銀行以外にも関わる5原則

紹介した銀行融資の5原則は何も銀行融資だけに関わるわけではありません。ノンバンクでも重視している原則があるわけです。

特に注目してほしいのは「安全性の原則」です。貸したお金が回収できなければ、銀行もノンバンクもビジネスになりません。借り入れをおこなうためには、返済力をアピールできるような状況にする必要があるわけです(資産が多い、現金預金が多い、黒字である、借入額が少ない等)。

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