えっ?違うものなの!?融資と貸付の違いについて

2018/06/21
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融資と貸付に関しては同じものとして取扱されていることが多くなっています。しかし厳密には同じものではありません。実は対象となるものに違いがあるわけです。

企業として資金調達をする時には、融資や貸付を利用することになると思います。その融資や貸付についても、しっかりと把握しておくことが大事なのです。

ちなみに近年注目されている資金調達法の一つとしてファクタリングがあります。そのファクタリングは融資と貸付のどちらに分類されるのでしょうか?

こちらでは融資と貸付の違い、及びファクタリングについてお伝えします。

 

融資と貸付の違いとは?

・融資・・・金銭の提供を指している
・貸付・・・金銭及び物品の提供を指している

融資も貸付も意味は極めて近いのですが、提供する対象が大きく異なっているのです。

融資に関しては、金銭のみを指しています。金銭のみを提供する場合には「融資」という言葉を用いているのです。

貸付に関しては金銭も一応は対象になってきます。しかし物品も関わってきます。融資よりも幅広い対象を指しているわけです。

例えばリースに関しては貸付に分類をされるわけです。設備などを提供し、リース料を徴収するわけです。リース料を返済金とみなせば、貸付といった表現もしっくりとくるでしょう。

・融資と貸付の同じところとは

契約を持って実施される、という部分です。
どちらもお金が関わってくるものでもあるので、契約書はしっかりと作成されなければなりません。双方とも契約を取り決めて、お互いに納得した上で実施されなければならないのです。

利子や保証料、さらには返済が遅れたときはどうするのか、といったことも事前に取り決めをしておかなければなりません。
ちなみに返済が遅れた時には遅延損害金、といったものが発生します。有利や貸付には利息がかかってくるわけですが、その利率は返済が遅れることによって高く設定されるのです。その高く設定される特別な利率のことを「遅延損害金」と呼んでいます。

ノンバンクの融資であれば、通常の実質年率は18.0%程度ですが、遅延損害金は20.0%程度に設定されています。設定されている期間が長くなればなるほど、返済金が増えてしまうので注意しましょう。
ただし返済の遅れが解消されればもとの金利に戻るので、返済の遅れを少しでも短くする、ということが大事になってくるわけです。

返済が必要になるところも同じです。
融資であろうと貸付であろうと何かしらを借りるのです。借りるという時には費用が発生します。

返済については基本的に月々発生することになります。毎月決まった日が返済日になり、決まった方法で返済をしていかなければなりません。企業の融資に関しては、銀行振込や引き落としでの対応となることが多くなっています。

・まとめ

基本的には融資と貸付については同じものと捉えてもらって構いません。
特に「資金(キャッシュ)」に関わるものである場合には、融資としても貸付としても問題はないわけです。

物品の権利などを貸す場合のみ貸付が対象となり、融資は除外されます。それだけを覚えておけば問題はありません。

 

担保型のローンは「融資」なの?「貸付」なの?

・担保型ローンは「融資」でも「貸付」でもOK

担保型ローンに関しては、たしかに物品を利用してキャシュの提供を受けます。
しかし受け取っているのはあくまで現金です。ですから「融資」でも「貸付」でもOKとなります。

貸付はあくまで物品の受け取りをした時に発生します。担保型のローンは物品などを提供することでお金をかりるわけです。自身が物品を受け取るわけではありません。よって融資でも貸付でもOKとなるわけです。

担保型ローンですが、様々なものを担保に入れられます。個人とは異なり、企業ともなれば担保に入れられるものも多いわけです。
担保となるものですが、一般的には土地や建物といった不動産が多いです。不動産担保ローンと呼ばれるものです。
他にも会社ならではとなるのが機械設備等を担保に入れたローンでしょう。機械の中には価値が高いものも少なくありません。他には有価証券を担保に入れることも可能ですし、売掛金を担保に入れることもできるのです。

担保型ローンは銀行だけが取り扱っているわけではありません。ノンバンクも取り扱っており、選択肢は比較的広くなっています。

担保型ローンによる借入額ですが、担保の評価によって左右します。高額の融資を受けたい場合には、高く評価される担保を入れましょう。一般的には不動産系は高額のローンを組むことが可能です。ただし土地の評価額などによっては低評価になることもあるので注意してください。特に地方の不動産となると価値がつかないこともあります。

 

ファクタリングは融資と貸付のどちらに分類をされるのか?

・どちらにも分類されない

ファクタリングは現金を得ることになるので「融資であることは間違いない」と思っている方も多いかもしれません。しかしファクタリングは融資ではありません。もちろん貸付でもありません。

ファクタリングについて考えてみましょう。ファクタリングは売掛金をファクタリング業者に売却します。売却することによって現金を得ているのです。

要は一般の方がブランド品をリサイクルショップに買い取ってもらうのと同じ感覚です。リサイクルショップに何かしらのものを売って現金を得た場合ですが、融資や貸付と言うでしょうか?
そもそもファクタリングは融資や貸付と全く異なる部分があります。返済が必要ない、というところです。

ファクタリングは将来に入金期日がやってくる売掛金を売却します。そして期日が来たら入金した資金をそのままファクタリング業者に振り込むだけです(2社間取引のケース※)。毎月返済金が発生することもありません。売掛金を受け取る権利を売却する契約であり、ローンとは違うわけです。

※3社間取引のケースでは、売掛先から直接ファクタリング業者へ振り込まれます。

・融資でも貸付でもないのがファクタリングのメリットである!

ファクタリングによる資金調達の方法ですが、融資でも貸付でもないところに注目すべきです。
融資や貸付を利用すると、貸借対照表に記載しなければならない勘定項目があります。負債の項目に「短期借入金」や「長期借入金」と記さなければなりません。

負債の項目の額が増えることで、会社としての評価を落としてしまうことになるのです。債務超過に陥っている会社にどのような感想を持つでしょうか?「いずれは資金がショートして破綻してしまうのでは?」と思うのではありませんか?

そのような危険な会社にお金を貸すことはできません。要は資金調達がしにくい状態になってしまうのです。借入金を利用すればするほど、次の資金調達の重荷になってしまいます。

一方でファクタリングを見てみましょう。ファクタリングは、前述したように売掛金を売却するだけです。借り入れを行ったわけではないので、負債額が増えることはありません。
貸借対照表を見ても、特に問題がある企業とは思われないわけです。

もちろん売掛金が減ることで資産の額が減ってしまうことになります。しかし売掛金の額が少ないとなれば、売上債権の回収に熱心な企業、といった評価をしてもらえる可能性もあります。

ファクタリングであれば融資でも貸付でもないので、会社の評価を下げることはない、とのメリットがあるわけです。

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