企業経営におけるリスクをマネジメントすることの重要性

2019/04/17
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会社経営を行う上では、事業を継続する上での経営リスクを把握し、それぞれのリスクに対して適切なリスクマネジメントを行うことが求められます。

そこで、企業経営におけるリスクの種類や、それぞれに応じたリスクマネジメントをご説明します。

 

予防だけでなく発生したときの迅速な対応まで検討を

企業経営におけるリスクにはいろいろな種類があるので、多種多様に存在するリスクそれぞれの内容を把握し、それに応じたリスクマネジメントが必要となります。

経営リスクとは、会社を経営する上で発生する可能性がある不確定な事態です。環境や市場動向は常に変化しますので、何が起きるのかすべてを完璧に予測することはできません。その上、人が業務に関わる以上、人的なミスやトラブルが起きる可能性も否定できないでしょう。

そのような様々なリスクが発生しないための予防策だけでなく、万一発生したときに的確に対処するための対応策を考えておく必要があります。

 

事業継続に伴い発生する経営リスクとは

企業経営におけるリスクは様々ですが、その中でも特に代表的な経営リスクをご紹介します。

 

経営戦略によるリスク

会社経営を行う上で戦略を立てることは重要ですが、必ず成功する保証はなく、失敗する可能性もあります。

たとえば事業拡大、事業承継、新商品開発、設備投資、価格改定、M&A、海外進出など、事業を継続する上で必要な経営戦略を実行することは、会社の将来を左右する大きな決断が必要です。

しかし、それに伴うリスクも経営に大きく影響することを十分に認識しておく必要があります。

 

財務状況が悪化するリスク

景気や市場の変化により、売上低迷や経営不振など財務状況が悪化してしまう要因や背景はいろいろあります。

財務的なリスクは事業の失敗に繋がる可能性がありますので、日常的な資金繰りや借入金の返済の見直しなども適切に管理できるようにすることが必要です。

 

コンプライアンス違反してしまうリスク

近年、企業経営においてもコンプライアンスは重要視されている項目ですが、コンプライアンス違反は企業ブランドのイメージを低下させることになり、社会的信用を失うことに繋がります。

遵守しているつもりでも知らないうちにコンプライアンス違反に繋がっているケースなどもありますで、企業内で十分に周知し必ず守ることを徹底することが必要となるでしょう。

 

突発的な事故や自然災害によるリスク

突然のゲリラ豪雨や台風、地震など、自然災害はいつどこで発生するのか予測がつきません。一度巻き込まれれば事業を一定期間停止させなければならない可能性もあります。

保険などで不確実な自然災害や事故のリスクに備えておくことも検討が必要となるでしょう。

 

情報が漏洩・流出するリスク

企業のコンプライアンスと同様に、近年では個人情報の管理・運営についても慎重に行うことが求められています。

従業員や顧客の個人情報など流出することは絶対に避けなければなりません。もし何らかの要因で情報流出という事態に陥れば、会社は信用を失うだけでなく、損害賠償金の支払いなどで大きな損失を抱えることになるでしょう。

人的ミスを防ぎながら、外部からの攻撃にも備えることを検討した上での情報管理が必要です。

 

内部だけでなく外部に対しても目を向けたリスクマネジメントを

企業経営においてのリスクマネジメントを検討するなら、対象となるリスクを把握・管理しつつ、もし発生した場合の状況や損失などを想定しながら、回避・軽減できる方法を模索することが必要になります。

近年ではリスクマネジメントに対する重要性が増しているのは、管理を行う方法が多様化しているからであり、企業が成長することでさらに複雑化してきます。その上、会社外部で発生したトラブルが影響することによって、リスクが顕在化する傾向もみられます。

内部だけでなく、外部にも目を向けながらリスクマネジメントを行うことが必要となるでしょう。

 

リスクマネジメントとして行いたいこと

リスクマネジメントはリスクの種類に応じた方法が必要となりますが、共通して実践しておきたい対策をご紹介します。

 

業務のマニュアル化とコンプライアンス遵守を徹底すること

思わぬ事故やヒューマンエラーを防ぐために、現場で行う業務をマニュアル化すること、さらにコンプライアンスを遵守することの徹底が必要です。

顧客や取引先とのトラブルを防ぐことに繋がりますし、コンプライアンス遵守を従業員に意識させることにより、怠慢を防ぐこともできます。

 

自然災害が起きたときを想定したリスク分散

企業経営において、重要な項目を決定する機関や情報システムが1つに集中している場合、予測できない自然災害が起きてその部分が停止すると、経営全体を止めてしまうことになります。

そこで、意思決定する重要機関や情報システムを別エリアなどに分散させておくことも検討しましょう。

さらに、もし自然災害などでシステムが停止してしまった場合の復旧手順など、予防訓練として社内で行っておくことも効果が見込めます。

 

情報管理を厳重に行う意識を高めること

個人情報の取り扱いに対して、従業員のモラルや知識を養い、徹底的に統制することが情報漏洩や情報流出防止には必要です。

ノートパソコンやUSBでの情報の持ち出しを禁止することや、スマートフォンの利用に制限をかけることも必要となるかもしれません。

情報漏洩や流出の主な原因はヒューマンエラーですので、従業員それぞれが情報を厳重に管理することへの意識を高めることが必要となります。

 

保険でリスクの移転を

事故や災害、賠償請求などで大きな損失を抱えないために、それぞれのリスクに応じた保険に加入することも検討しましょう。

保険料を負担する必要は出てきますが、万一、事故が発生したときの損害賠償責任は事業継続が難しくなるほど大きな金額になる可能性もあります。

また、中小企業などの場合は、経営者がケガや病気で倒れたときに大きな損失を抱える可能性があるため、保険に加入しておくことで損失を軽減させることが可能となるでしょう。

 

従業員に対するマネジメントも必要

近年では、パワハラやセクハラなど、上司と部下の間で起きるトラブルが損害賠償請求という事態に発展することもめずらしくありません。

いつ役員が訴えられることになるのかわかりませんので、就労管理は徹底的に行い、ブラック企業というレッテルをはられない適切な勤務体制や残業代の支払いなども必要です。

管理職に対して研修を行い、現場が抱える課題の洗い出しと改善を検討することも行いましょう。

 

●従業員の健康管理

従業員に対する健康診断や各種予防接種の実行、ストレスチェック、各種疾病に対しての理解など、従業員が心身ともに健康な状態で就労できる環境整備も必要となります。

 

まとめ

企業経営において抱えるリスクは、変化する環境や市場などの影響を受けやすく、その都度変化するものです。そこで、それまでは抱えることのなかったリスクが突然発生することもあるため、定期的にリスクの洗い出しやそれに対する対策の検討など、見直しを行うことを含めたリスクマネジメントの実践が必要となるでしょう。

予防することはもちろん大切ですが、仮にトラブルが起きたときはどのくらい迅速に対処が可能になるかなど、リスクマネジメントを徹底して行えているかによって異なります。

企業経営において、特に中小企業は毎月の資金繰りなどで頭がいっぱいというケースもあります。しかし抱えるリスクは資金の問題だけでなく、実際には様々なことを背景に多種多様に存在することを十分認識しておくことが必要といえるでしょう。

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