資金繰りと現金預金残高及び売上債権残高の関係性とは

2018/08/16
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会社の資金繰りで注目しなければならない一つのテーマは「残高」です。ここでいう残高とは「現金預金残高」と「売上債権残高」です。

「現金預金の残高と売上債権の残高がなぜ資金繰りと関係してくるの?」

上記のように思っている方もいるかも知れません。

こちらでは現金預金残高と売上債権残高がなぜ資金繰りを密接に関係してくるかを明らかにします。資金繰りでお悩みの会社経営者の方はぜひ参考にしてください。

現金預金残高は多すぎても少なすぎても資金繰りに悪影響をもたらす

不思議に思うかもしれません。
現金預金残高が少ない場合には、資金繰りの悪化はなんとなくでも理解できると思います。会社の保有するキャッシュが少ないことにより、結果として資金繰りが悪化してしまうわけです。

しかし実は現金預金が多すぎたとしても資金繰りが悪化することがあるのです。要は現金預金には適切な金額がある、ということになります。

・現金預金が多すぎると資金繰りが悪化する理由

なぜ現金預金が多すぎるのでしょうか?その原因が資金繰りの悪化に大きく関わってきます。

現金預金が会社として必要な金額よりも明らかに多すぎる理由の一つに、「借入金」があるのです。要は不必要なほどの借り入れをしているからこそ、現金預金の残高が増えすぎている、ということになるわけです。

借入金があるということは、毎月返済が発生するはずです。しかも現金預金が多すぎるということは高額の借り入れをしています。高額の借り入れをしていれば、月々の返済額も当然高額となってしまいます。いずれは出ていくお金が多くなり、結果として資金繰りが悪化する原因を作っていることになるわけです。

本来借入金は会社にとって必要な資金を確保するために行われるべきものです。しかし借り入れをした結果過剰な資金が会社にある、ということになっているわけなので、早急な繰り上げ返済が求められます。

繰り上げ返済を実施して借入金を減らすことで、利息の支払額を抑制できます。早めに完済できることにもなるので、将来的な資金繰りの悪化を防げるわけです。

・借入金はなし|それでも対策は必要

現金預金残高が高額であるということは、要は資金を遊ばせていることになります。キャッシュは会社を発展させるために利用しなければなりません。

借入金は関係なく会社の業績が好調で現金預金残高が増えている場合も、やはり残高は最適なものにすべきなのです。

余っているキャッシュについては、安全な金融商品で運用して収益を狙う、という活用法もあります。また一般的な預金ではほとんど利息がつかないので、定期預金や積立預金を利用する、といった方法もおすすめでしょう。

会社の資金は1円たりとも遊ばせない、といった感覚が重要になってくるわけです。ちなみにいずれは設備投資などを行わなければならないときもあります。そういった時にスムーズに現金化しやすい資産(有価証券など)などに現金預金を変えておく、ということもおすすめです。

売上債権の残高を減らすことが資金繰りの改善につながる

売上債権とは、売掛金や受取手形のことを指しています。
企業間取引では、基本的に現金決済はほとんど行われていません。現金決済にしてしまうと、会社としての業務を増やしてしまうことになるのです。

掛け取引にすることで、基本的に取引で会社からお金が入ってくるのも出ていくのも月に1回ずつになります。会計処理が楽になるわけです。

現金取引の代わりに利用されるのが売掛金や受取手形なのですが、実はそれらが資金繰りに大きな影響を与えています。仮に残高が大きくなってしまうと、資金繰りが悪化している、ということになってしまうわけです。

・なぜ売上債権の残高が大きくなると資金繰りが悪化するのか?

単純にするために、まずは機首の売上債権残高は「0」とします。そしてすべて掛け取引で年間1,000万円の売上があったとします。

期末に売上債権残高が「0」であれば、1,000万円の売上金が会社に入ってきたことになります。
一方で期末の売上債権残高が「200」であれば、800万円の売上金しか会社に入ってこなかったことになります。

※貸し倒れが発生しなかったと仮定して計算しています。

上記の例で売上債権の残高が大きくなればなるほど資金繰りが悪化する理由がわかると思います。売上債権が期日通りに回収できれば資金繰りに大きな問題は発生しません。しかし期日通りに回収できなくなってしまい、いつまでも入金されない状態となってしまえば資金繰りが悪化するわけです。

根本的な資金繰りは売上金を回収しなければ改善しません。資金が増えてこそ資金繰りが改善するわけです。いかにして売上債権を効率的に回収するのか、ということが企業としての大きなテーマとなります。

・売上債権を効果的に回収する方法とは?

まずは取引先の信用調査があります。取引先の経営状態をチェックし、問題があると判断できた場合には取引を停止したり、取引量を少なくしたりすればよいのです。

売上債権の管理を徹底することも忘れてはなりません。取引先すべての売上債権を一括管理している会社も多いでしょう。一括管理をしてしまうと、入金の遅れに気づかないこともあるのです。必ず取引先ごとに売上債権は管理をしてください。入金の遅れに気づく、ということが大事なのです。

回収活動の徹底も重要になってきます。売上債権が期日通りに入金をされなければ、すぐに回収活動を実施してください。まずは連絡をして入金が遅れている旨を伝えるのです。それでも入金されなければ督促などを実施して回収をしていくことになります。

売上債権の回収を手助けするファクタリングに注目すべし

・ファクタリングであれば貸し倒れは発生しない

売上債権のうち売掛金については貸し倒れリスクを「0」にすることも可能です。売掛金は入金までに1カ月から2カ月かかってしまいます。そして取引先の経営状況によっては入金されない、ということも考えられるわけです。

売掛金の貸し倒れ対策として今回注目するのは「ファクタリング」です。ファクタリングは売掛金の売却を指している言葉であり、法律上問題がある行為ではありません。日本だけではなく海外でも多く利用されている資金繰りの改善方法でもあるのです。

ファクタリングを利用するメリットとして注目しなければならないのが、貸し倒れを「0」にする、というものです。

掛け取引で大きな問題になるのが貸し倒れです。発生すれば一切回収できなくなってしまうかもしれません。取引先が倒産してしまえば、回収はほぼ不可能なのです。

一方でファクタリングを利用していれば、回収リスクはファクタリング業者が背負うものとなります。仮に回収できなかったとしても自社は対応する必要がありません。ファクタリングは償還請求権がない取引なので、代わりに返済するような必要はないのです。

もう一つ注目しなければならないのが、早期の資金化です。
売掛金は入金が開始されるまでには1カ月や2カ月かかります。その入金期日がやってくる前に、自社の資金繰りが悪化する、という可能性も少なくありません。しかしファクタリングを利用すれば、最短即日で資金がある程度回収できるわけです。

ファクタリングに関しては、手数料が発生するので売掛金額を満額受け取れるわけではありません。一定のリスクが有ることは確かです。しかし売掛金の回収に不安を覚えたようなケースに利用することでリスクを減らすことも可能です。

資金繰りの改善のためにファクタリングを利用してみませんか?

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