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お金がない!それでも事業資金をキャッシングに頼ってはダメ!

資金繰り2018/07/21

会社のお金が足りなくなると、銀行融資を利用しようと考える方も多くなります。しかし銀行融資に関しては審査難易度も考えなくてはならないので、必ずしも利用できるとは限りません。

そこで気軽に利用できるものとしてカードローンのキャッシングを利用する方が多くなっているのです。カードローンのキャッシングであれば数十万円程度では借り入れが可能なことが多くなっています。さらに審査難易度はそれほど高くありません。さらに最短即日融資にも対応しているのです。

しかし事業資金を調達する目的としてカードローンのキャッシングは適していません。

こちらでは資金難だからといって事業資金をカードローンのキャッシングを利用してはダメな理由をお伝えします。

そもそも個人向き絵の融資しか対応していないことが多い

・事業資金としての利用が禁止されている可能性が高い

個人向けのカードローンですが、利用規約をしっかりとチェックしてください。規約に事業資金としての利用を禁止する項目が掲載されている可能性が高いのです。

さらに「使途」の項目もチェックしてください。基本的に「生計費」と書かれていませんか?「生計費」のみが書かれている場合には、一般的な個人向けの利用しかできません。法人の経営者であろうと個人事業主であろうと、事業に関わる利用はできない、としているのです。

では事業向けの利用を禁止しているキャッシングを事業費として利用したらどうなるのでしょうか?

禁止されている行為をしたことになるので利用規約に違反したということになり、「退会処分」になってしまいます。

「退会処分になるだけなら大きな影響はない」と思っている方もいるでしょう。実はそこに大きな落とし穴があります。利用規約に違反して強制退会になってしまったケースですが、実は一括返済を求められてしまうのです。仮に高額の借金が残っていたとしても関係ありません。これまでどおりの分割払いで対応してくれることはないのです。

一括払いを求められてしまえば、実質的に返済は難しいでしょう。結果としては債務整理をせざるを得ないような状況に陥ってしまうわけです。

もちろん規約に違反しているから、というだけで事業資金の確保のためにキャッシングを利用することを否定しているのではありません。他にもたくさんの理由があるのです。しかし大前提として、事業資金としての利用は規約に引っかかる可能性がある、ということは覚えておきましょう。

利息金が高く設定されており、返済が難しくなる可能性あり

・年率10%以上が当たり前

キャッシングの金利は極めて高く設定されています。
利息率ですが、年10%以上に設定されてしまうのです。特に消費者金融系のキャッシングの金利は高く設定されており、15%から18%もの金利が課せられてしまう可能性があるのです。

確かにキャッシングに関しては数十万円から数百万円と、比較的小額の融資がメインとなっています。だからといって、高額の利息金を支払うのは今後の事業のことも考えて避けたいところでしょう。

たとえば銀行の企業向け融資であれば、年利で5%を超えることはほとんどありません。条件が良ければ1%から2%程度での借り入れもできるのです。キャッシングの金利がいかに不利であるかが分かってもらえると思います。

・返済に遅れればさらに金利が上昇する可能性あり

金利が高く設定されてしまうと、返済が難しくなります。返済が遅れてしまえば、さらに金利が高くなり返済が難しくなってしまうのです。

これはキャッシングに限定される話ではありませんが、一般的に融資の返済に遅れてしまうと「遅延損害金」と呼ばれるものが設定されてしまいます。遅延損害金とは返済が遅れた「ペナルティ」のようなものです。
通常の年利よりも高い年利が一時的に設定されます。最高で「20.0%」の利息率になる可能性もあるので、返済には遅れないように気をつけましょう。

遅延損害金が設定されている期間は、あくまで返済が遅れている状況のときのみです。一時的に返済に遅れたとしても、すぐに返済し遅れが解消すれば遅延損害金の設定期間は短くなります。大きな影響を受けずにすみます。

高額の資金調達にキャッシングは適していない

・基本的に少額の融資しかキャッシングでは実施していない

企業の資金調達ですが、高額を希望している方も多いと思います。特に設備投資資金のための資金調達であれば数千万円から億単位になることもあるのです。

キャッシングに関しては、基本的に高額の借り入れには対応していません。キャッシングの利用限度額をチェックしたことはあるでしょうか。

【消費者金融系キャッシングの利用限度額】
・アコムの利用限度額・・・1万円から800万円まで
・アイフルの利用限度額・・・1万円から500万円まで
・プロミスの利用限度額・・・1万円から500万円まで
・SMBCモビットの利用限度額・・・1万円から800万円まで

最高でも800万円となっているので、高額の資金調達ができないことが分かってもらえたと思います。一方で「消費者金融ではなく、銀行カードローンであればもっと高額の借り入れはできるのでは?」と思っている方もいるでしょう。

【銀行カードローンのキャッシングの利用限度額】
・三菱UFJ銀行カードローン バンクイックの利用限度額・・・10万円から500万円
・楽天銀行スーパーローンの利用限度額・・・10万円から800万円
・住信SBIネット銀行MR.カードローン(プレミアムコース)の利用限度額・・・10万円から1,200万円
・ジャパンネット銀行ネットキャッシングの利用限度額・・・10万円から1,000万円
・レイクALSAの利用限度額・・・1万円から500万円まで
・りそなプレミアムカードローンの利用限度額・・・10万円から800万円

消費者金融と利用限度額についてはほとんど差がないことが分かってもらえると思います。
キャッシングについては、消費者金融(ノンバンク)であろうと銀行カードローンであろうと、高額の資金調達は難しいのです。よって高額の事業資金の獲得を目指している方にはキャッシングは適していません。

不必要な借り入れを実施してしまう可能性あり

・キャッシングは限度額まで半永久的に借り入れができてしまう

キャッシングのメリットでありデメリットでもある部分です。
キャッシングでは利用限度枠というものが設定されます。その枠が一杯になるまでは何回でも自由に借り入れができる、といった特徴があるのです。

一般的な企業向けの融資であれば、融資1回毎に契約を結ぶことになります。1回毎に契約を結ぶので、不必要な借り入れをする可能性は極めて低いわけです。1回の借り入れごとに審査を受けることになりますし、自社でも審査を突破するために様々な角度から検討するでしょう。

しかしキャッシングは借り入れ1回毎に審査を受ける必要はありません。最初に1回だけ審査を受け、その後は繰り返し利用し続けることができるのです。会社の資金が少し減っただけでもキャッシングに頼ってしまう事例もあるほどです。

もう一つ注意してほしいのが、長期的に借り続けてしまう可能性がある、という部分です。キャッシングは金利が高い代わりに毎月の返済金が少額に設定されています。余裕を感じてしまい、日常的に借り入れがある状態になってしまいかねないのです。

会社として借入金がずっとある状態はあまり良いとは言えません。負債がある状態であり、会社が低く評価される原因になってしまうことも考えられるのです。

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