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【どちらがおすすめ?】融資における変動金利と固定金利の違い

資金繰り2018/07/20

融資を受けるときに注目したいのが、固定金利と変動金利です。固定金利と変動金利のローンがあり、どちらを利用して資金調達をしようか迷ってしまった経営者も多いでしょう。金利形態の違いというものは、その後の支払いにも大きな影響を与えてくるのです。

こちらではローンにおける変動金利と固定金利の特徴を明らかにします。さらにどちらの金利タイプを選んだら良いのか、ということもお伝えします。

資金調達を考えており、ローン選びを開始している方は要チェックです。

融資における変動金利の特徴とは?

・金利の見直しが年に2回実施される

変動金利は、読んで字のごとくです。変動金利については、定期的に金利の見直しが実施されます。

見直しは通常半年に1回の頻度となっており、年に2回実施されることになるのです。市場の金利が変動している場合には、新たな金利が設定されることになります。

イレギュラーに金利の変動が適用されることもあります。急激な金利変動があった場合には、半年たっていなかったとしても金利を変更します。金利が急上昇したときなどに金利がそのままだと金融機関としても大きな損をすることになってしまうので、イレギュラーな時期に金利を変更してくることもあるのです。

・一定期間は返済金額が据え置きされる

変動金利は前述したように、通常半年1回の年2回の金利の見直しがあります。しかし返済金額に関しては一定期間据え置きされる、といったルールが存在しています。その期間は5年間です。

本来であれば金利が変化すれば利息負担が変わるので、毎月の返済額も変わってくるはずです。しかし急に返済金額が変わると対応できなくなる企業もあるので、5年間は返済金額が据え置きされます。

※5年ルールがないローンも存在しています。

・金利が変動しても返済額が1.25倍を超えない

金利が急激に上昇すると、返済金額が急激に増えてしまうこともあります。月々の返済額が急上昇する恐れもあるのです。
急上昇すると返済できなくなる企業が出てくる恐れもあるので、1.25倍ルール(125%ルール)というものが設けられています。

仮に金利が急上昇したとしても毎月の返済額は1.25倍を超えてはならない、とのルールがあるわけです。

※1.25倍ルールが適用されないローンもあります。

・上限金利が設定されているローンもある

変動金利で一番困るのが、金利が急上昇するケースです。当初の返済予定と大きく異なってしまう可能性もあるのです。

支払えなくなる状況を避けるために上限金利が設定されているローンもあります。仮に金利が変動して急上昇しても、上限金利を超えることがないのです。安定した返済ができるタイプのローンとなっています。

融資における固定金利の特徴とは?

・返済総額も返済金額も変動しない

すべて予定通りに返済できるのが固定金利の最大の特徴です。
月々の返済額が100,000円であれば、ずっと100,000円を支払っていくことになるのです。返済総額が1,000万円であれば、1,000万円で完済することになります(返済に遅れが出なかったケース)。

そもそも金利が片同意しなければ、返済額が変動することはありません。最初に設定された金利が適用され続けるのが固定金利なのです。

・固定金利期間選択型は固定金利ではない!

固定金利と間違えてしまいやすいのが固定金利期間選択型です。

固定金利期間選択型とは、借り入れをしてから一定期間は同じ金利が適用されます。3年間であるとか5年間であるとか10年間はずっと同じ金利なのです。しかしその期間経過後には金利が変動します。

確かに一定期間は固定金利となるわけですが、その後は金利が変動することになるので、厳密には固定金利ではありません。変動金利に分類をされるものなのです。

・金融機関は固定金利をすすめたがらないというのは本当か?

本当です。
固定金利は金融機関としてはリスクの高いローン商品の一つとなっているのです。

固定金利の場合は、仮に金利が上昇したとしてもその上昇分を反映できません。本来であればもっと金利が高いのに、低い金利しか取れないとなると貸し出したのに損をしているような状況になってしまうわけです。その資金を他のローンにまわせばもっと収益が得られるはずです。

変動金利であれば、現状に即した金利が設定できるわけです。金利で損することは基本的にはありません。よって金融機関は基本的に変動金利を利用して欲しい、と考えているわけです。

ちなみに固定金利の融資と変動金利の融資では、審査難易度が異なってくることもあります。固定金利の融資の審査難易度のほうが高く、変動金利の融資の審査難易度のほうが低く設定されているのです。

・ノンバンクは基本的に固定金利型である

銀行の企業向け融資の中には変動金利に設定されているケースも珍しくありません。しかしノンバンクの企業向け融資に関しては、そのほとんどが固定金利なのです。

ノンバンクが固定金利である理由としては、そもそも金利が高く設定されている、というものがあります。仮に多少金利が高くなったとしても、もともとの金利が高いので対応できます。
さらに銀行融資とは異なりノンバンクの融資は少額がメインです。返済期間が短いので、金利の変動によるリスクがそれほど高いわけではありません。

融資元によって金利のタイプが異なってくる、ということも覚えておきましょう。

変動金利と固定金利|どちらを選ぶべきか?

変動金利と固定金利にはメリットもデメリットもあります。簡単にどちら良いとは言えません。

こちらでは固定金利と変動金利が、それぞれどのような状況の時におすすめなのか、ということを明らかにしていきます。

・変動金利がおすすめのケース

・金利が下がるケース
・融資審査に不安を抱えているケース
・短期間の返済で済むケース

変動金利ですが、金利の変動が反映されることになります。よって今後の金利が下がるということであれば、変動金利を選択したほうがお得になるのです。

審査に不安を抱えている方も変動金利がおすすめです。金融機関としては金利の変動を反映できる変動金利の方がリスクの少ない貸し出しとなります。よって審査難易度を引き下げてくるわけです。融資の審査に落ちた経験がある、という方は変動金利系の融資の利用を検討しましょう。

変動金利の影響を受けにくくなるのは短期間利用です。前述したように、利用を開始してから5年間は月々の返済額が変化しません。短期間の利用であれば、変動金利の影響を受けにくいのです。

・固定金利がおすすめのケース

・金利が上がるケース
・融資審査に自身を持っているケース
・長期的な利用を考えているケース
・安定した返済を行っていきたいケース

固定金利は、金利が上がるケースでお得となります。金利の上昇が反映されないので、お得な状態で返済を行っていけるわけです。

固定金利は審査が厳しくなる傾向がありますが、黒字であるなど健全経営しているところであれば問題ありません。債務超過に陥っていない、税金を支払っている、という企業であれば固定金利の融資を選択しても審査を突破できるはずです。

長期的な利用を考えている場合も固定金利を選択すべきです。長期的な利用で変動金利を選択してしまうと、最初の金利と大きな違いが生まれてしまうこともあるのです。返済総額が変化してしまい、想定外の多額の返済になってしまうかもしれません。

固定金利であれば毎月の返済額も返済総額も影響を受けません。安定した返済が行っていけるので、キャッシュフローの予測も正確にできるようになります。

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