何で!?黒字なのに資金繰りが悪化する原因とは?

2018/07/10
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黒字であれば会社の経営は「上手くいっているはず」と思うでしょう。しかし決算上は黒字であったとしても、資金繰りに給している会社はいくらでもありません。なぜそのような状況になってしまうのでしょうか?

今回は黒字なのに資金繰りが悪化する原因を紹介します。実際に黒字なのに資金繰りが悪化している、という会社は参考にしてください。

現状は資金繰りが悪化していなかったとしても将来的に悪化してしまう恐れもあります。資金繰りが悪化する原因を前もって把握しておく、ということも大事なのです。

 

売掛金に問題あり


・貸倒れが発生している

売掛金は基本的な企業間取引で発生するものです。企業間取引の多くは現金決済が売上時に行われるわけではありません。売上時に売掛金が発生し、売掛金は後に決済をされるのです。

売上時点では資金が入ってきていません。期日に入金が確実にされればよいのですが、将来のことなので貸倒れる恐れも当然あります。
ある程度の貸倒れ率であれば、企業としても対応はできるかもしれません。しかし想定を超えるような貸倒れ率になってしまうと、資金繰りが悪化してしまうのです。

仮に売上が1,000万円あったとしても、その半分が貸倒れてしまえば当然ですが資金繰りは悪化します。

貸倒れをいかにして抑制するかは黒字のときであったとしても考えるべきことなのです。

・入金が遅れてしまう

売掛金が貸し倒れてはいないものの、期日になっても入金されない、ということは往々にしてあります。

実は売掛金の入金が遅れる、ということに関しても資金繰りが悪化する原因となるのです。仮に100万円の売掛金の入金が2ヶ月遅れたとします。その2ヶ月間は予定よりも資金が100万円少ない状態になってしまうわけです。

売掛金は期日通りに入金されるように対処しなければなりません。また遅れたとしてもその期間を短くすべきなのです。1日でも遅れが出た場合には、回収活動を行いましょう。

・売掛金が大きくなっている

こちらは前述した入金の遅れにも関わっています。
売掛金が大きくなっている、とうことは決済が順調に進んでいない、ということを示しているのです。

売掛金が大きいということは会社として資産が大きくなることでもあります。それを見て安心してしまいがちですが、期日に遅れている売掛金は貸倒れに直結します。結果的には現金にならないかもしれないのです。

仮に売掛金が大きくなってきている場合には、どんな問題が起こっているのか確かめましょう。原因を把握した上で対処が必要になってくるのです。

 

在庫量が多くなっている

・販売量よりも仕入れが多くなると資金繰りが悪化する

売上は順調であったとしても、仕入量を増やしすぎてしまえば、当然会社から出ていく資金の量も大きくなってしまいます。

経営の基本は在庫量を増やさずに商品や製品を販売していくことです。そうすれば確実に資金繰りは改善します。しかし業績が良くなってくると気が大きくなって、ついつい多くの商品をさばけると思って入荷してしまうのです。その結果、出ていく資金が多くなり資金繰りが悪化してしまいます。

・仕入れ代金のほうが販売代金よりも早く発生する

当たり前のことですが、仕入れ代金の方が売上の入金よりも先に発生します。商品を仕入れて、売却するのは1ヶ月後になるかもしれません。2ヶ月後や3ヶ月後になるかもしれないのです。

よって大量に商品を仕入れるようになると、出ていくお金は大きいのに入ってくるお金はしばらく少ない状態となってしまいます。売上が良くて黒字になっていたとしても、キャッシュフローに反映されるまでには時間がかかるわけです。

会社としても非常に厳しい問題となります。売上がアップしている時にはビジネスチャンスが来ているわけです。この波に乗りたいという気持ちはわかります。しかし資金が枯渇してしまえば意味がありません。
そこで注目してほしいのが、資金調達をしつつ仕入量を増やす、ということです。

仕入量を増やしたとしても、一定の資金があれば十分に対応できます。販売が確実なのであれば、数カ月後には売上金が入ってきます。よって1ヶ月から3ヶ月分くらいの運転資金を資金調達で確保するのです。
前もって対処しておけば資金繰りが悪化することはありません。

 

設備投資を自己資金のみで行ってしまう

・設備投資には高額な費用が発生することも

黒字になると、より効率的に事業を行っていくためにも設備投資をするケースも多くなります。新たな不動産を購入したり、機械設備等を整えたりすることもあるでしょう。
設備投資を行えば、事業拡大のきっかけとなります。売上が増えるかもしれません。また業務の効率化が図れるようにもなり、コストを削減することにもなるのです。

注目してほしいのが設備投資をして、その投資資金を取り戻すのにはどれくらいの期間がかかるのか、という部分です。実は設備投資をした資金を取り戻すためには、少なくても数年間はかかります。大規模な設備投資となると10年以上かかってしまうのです。

取り戻すのに長期間かかるので、設備投資後はしばらく資金が少ない状態になってしまいます。よって資金繰りが悪化してしまうのです。

設備投資は会社を経営していくためには定期的に行わなければなりません。ではどうしたら良いのでしょうか?

一つの方法として資金調達があります。設備投資資金を資金調達で賄えば、一定の資金を会社に留めることができます。返済については、設備投資後の業務の効率化などによって捻出していけばよいのです。黒字経営であれば、返済に困ることもないでしょう。

設備投資という目的があれば、審査もそれほど厳しくはありません。要は目的別ローンというものになるので、金融機関も安心して貸し出してくれるのです。

 

黒字によって高額の税金が発生することも

・法人税は利益にかかってくる
・入金の有無にかかわらず税金は発生する

利益に関係ない固定資産税などもありますが、法人税は当期純利益にかかってきます。要は黒字であれば支払わなければならない税金もあるのです。
黒字になればなるほど納税の時期に出ていく資金は大きくなります。黒字企業は納税の時期に資金繰りが悪化しやすいわけです。

もう一つ税金と資金繰りで注目してほしいことがあります。そもそも税金には入金の有無が関係ありません。例えば売上は高額であってもその大半が売掛金や受取手形でまだ入金されてない、ということもあるでしょう。そのような状態であったとしても税金が取られてしまうわけです。

入金が遅れていたとしても関係ありません。税金は支払わなければならないのです。

もちろん売掛金や受取手形が貸倒れてしまうような状況であれば、損益として対応できます。しかし損益としても、税金に反映されるのは翌年度となってしまいます。本年度の税金は前年度の決算が関わってくるわけです。

 

借入金の返済で資金繰りが悪化することも


・黒字があっても出ていくお金が多ければ資金繰りが悪化する

売上が良かったとしても、その利益分を食ってしまうほどの返済金がある場合には資金繰りが悪化します。
身の丈に合った資金調達をしなければ、自分の首を絞める事にもなるのです。

過去に設備投資等の費用を賄うために、高額の資金調達を行っている会社は要注意です。月々の返済額が高額化してしまえば、どんなに黒字化しても会社は火の車となってしまいます。

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