【対策方法も解説!】企業の資金繰り悪化の要因○選!

2018/07/09
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資金繰りの悪化とは、「資金の不足が発生するまでの猶予期間が短くなってしまった状況」のことを指しています。何かしらの対策をしなければ資金が枯渇してしまい、不渡りを出してしまうかもしれません。

仮に不渡りを出してしまえば、銀行と取引停止になってしまい、会社としての機能を果たせなくなってしまいます。

今回はなぜ企業は資金繰りが悪化してしまうのかを徹底調査します。要因を究明し、さらに対策方法もお伝えするので経営者は必見です。

 

資金繰り悪化の要因その1~売上債権の貸倒れ~


・売掛金
・受取手形

上記のものを売上債権と呼んでいます。
売上債権は、現金が入金されるまでにタイムラグがあります。売上があった直後に現金決済をするわけではないので、入金する時に何かしらのトラブルが発生していれば支払ってもらえない、ということも考えられるわけです。

実際に取引先の資金繰りが悪化することもあるでしょう。破綻してしまえば、回収はほぼ不可能になってしまいます。

特に得意先からの売上債権が入金されない、という状況は危険です。得意先の売上債権が数千万円にのぼる、というケースもあるでしょう。入金予定であった数千万円が入金されなくなれば、当然会社の資金繰りは悪化してしまいます。

では売上債権の貸し倒れはどのようにして防げば良いのでしょうか?

・売上債権の貸倒れ対策

【回収活動に力を入れる】
期日が来ているのに売上債権の回収活動をしない会社もあります。入金予定から1ヶ月や2ヶ月遅れてやっと連絡を入れるケースもあるのです。

対応が後手後手になってしまうと、回収率は低くなります。早い段階であれば、まだ取引先には支払能力があるかもしれません。しかし遅れてしまえば、すでに資金がショートして支払い不能になっている可能性もあるのです。

1日でも遅れたら取引先に対して連絡を実施してください。それでも入金がなければ、内容証明郵便などで督促を実施しましょう。
督促でも効果がなければ、裁判などの法的手段も止む終えません。

【現金決済の比率を増やす】
売上債権での取引は手続きとしては簡単です。しかしこちらでお伝えしているように、貸倒れが発生する可能性があるのです。
そこで一つの対策法になるのが、現金決済に切り替える、というものです。売上が発生した時に一部でも現金で支払ってもらうことで、貸倒れ金額が少なくなる可能性があります。

さらに売上時に一定の資金が入ってくるので、資金繰りを改善させる作用も期待できるのです。

【ファクタリングを利用する】
売上債権は入金までの長時間のタイムラグがあるからこそ問題になります。そこでそのタイムラグを埋めてしまう方法があります。それがファクタリングです。

ファクタリングは売掛金の売却を指しており、期日前のものであったとしても早期に現金化ができるのです。
手数料が差し引かれてしまいますが、仮に売掛先から支払いがなかったとしても返済する必要はありません(ノンリコースのケース)。貸し倒れリスクがなくなるので、貸し倒れの心配があるケースにはファクタリングを有効活用しましょう。

 

資金繰り悪化の要因その2~在庫の過剰な増加~

・在庫の仕入れと管理にはコストがかかる

在庫が余っている状況は、需要と供給のバランスを見誤ったことによって発生します。例えば過剰に入荷しすぎてさばききれなかったようなケースが該当するわけです。
在庫を仕入れるにもコストが発生しているので、会社からお金が出ていくことになります。

過剰な在庫のもう一つのリスクとして管理費があります。
倉庫などを利用していると、倉庫代がかさんでしまうことになるのです。企業の経営をする上で必須となってくるのが、在庫量をいかに少なくするか、という部分です。在庫にかかるコストを抑えられれば経費費が少なくなります。利益率が向上することにより、経営が良くなるわけです。

では在庫の過剰な増加に対してはどのように対処していけば良いのでしょうか?

・在庫の過剰な増加の対策方法

【在庫商品を絞る】
売れ筋商品は在庫として確保しておいて問題ありません。さばきやすい商品は前もって仕入れておき、いつでも出荷できるようにしておくわけです。
一方で売れ筋ではない商品に関しては、注文があってから入荷するような対応に切り替えましょう。売れ筋ではない商品は在庫になりやすく、会社の経費を高めてしまいやすいのです。

【売るのが難しい商品は処分すること】
ある程度は在庫を確保しておくのも良いかもしれません。
しかし一定期間内に売れる見込みがない、という商品は処分したほうが会社にとってはプラスになることもあるのです。

処分と言っても、何も「捨てろ」と言っているのではありません。セールなどを実施し、安価に販売するようなことも良いでしょう。
販売価格を下げてでも在庫を減らすことで、会社から出ていくお金を少なくするのです。

【在庫管理の精度を向上させる】
どの商品が売れるのかを正確に予測しておくことができれば、過剰な在庫は発生しません。だからこそ在庫管理を徹底するのです。
どの商品の売上が良いのかを把握しておくことで、売上が良い商品だけを発注することも可能になります。売れにくい商品も一緒に発注することがないように、在庫管理を徹底するわけです。

【受発注システムにする】
企業によってはこちらの対策は難しいかもしれません。仕入システムまでいじってしまうものになります。

要は在庫を発生させないようなシステムにすれば、過剰な在庫が発生することはありません。注文が来てから仕入れる、というスタイル(受発注システム)に切り替えるのです。

特に個人経営など、多くの在庫を抱えられないような事業を行っている方に受発注システムがおすすめです。

※委託販売システムもおすすめです。

 

資金繰り悪化の要因その3~支払期間と回収期間のズレ~


・入金よりも支払いが先にくる

入金サイトと支払いサイトが大きな問題になります。
入金が先に来て支払が後に来る、ということであれば問題はありません。入金したものから支払いへ回せばよいのです。問題となってくるのが、支払いが先に来て入金が後に来る、というケースです。入金が後に来るので、先に資金が出ていくことになります。資金繰りの悪化につながりやすいのです。

もちろん継続して一定の資金が出ていき、一定の資金が入ってくる、という状況であれば問題はありません。しかし売上が良いときもあれば悪いときもあります。

仮に急激に売上が伸びたとします。売上が伸びるということは、大量に仕入れを行わなければなりません(販売業のケース)。出ていくお金が大きくなるのです。しかも支払いサイトのほうが先にくるとなれば、資金が大量に出ていくにもかかわらず入金は先になります。売上は良いのに、資金繰りが悪化してしまうわけです。

では支払期間と回収期間のズレによる資金繰りの悪化にはどのように対処すれば良いのでしょうか?

・支払期間と回収期間のズレの対策方法

【ファクタリングを利用する】
「資金繰り悪化の要因その1~売上債権の貸倒れ~」の項でもお伝えしたファクタリングがここでも活躍します。
ファクタリングが売掛金を早期に売却して現金化することを指しています。支払いサイトが早く、入金サイトが遅いのであれば売掛金を早期に売却して現金を前倒しして入金させればよいのです。

ちなみにファクタリングは最短即日入金も可能となっています。急な資金繰りの悪化にも対応できる強みがあります。

【手形割引を利用する】
ファクタリングと同じようなものです。
受取手形を期日前に現金化することを指しています。ファクタリングと同様に手数料が発生するので満額を受け取れるわけではありませんが、期日よりも早く現金化できるので資金繰りの悪化の改善方法として適しているのです。

【得意先と回収期間の交渉を実施する】
入金サイトが遅いことによって発生しているので、得意先に対して入金サイトを短くするように交渉する方法もあります。OKしてくれれば、支払いよりも先に入金となるので資金繰りの問題は解決するでしょう。

しかし必ずしも交渉は成功するとは限りません。取引先にも都合があるので、拒否されてしまう恐れもあるのです。

交渉については立場によって成功率が変わってきます。取引先に対して自社の立場が強ければ受け入れられる可能性があります。しかし立場が弱ければ受け入れられる可能性は低いのです。

【買掛先などへ支払い期間の交渉を実施する】
回収期間の交渉と効果は一緒です。
買掛先などへの支払期間を伸ばせば、入金よりも後に支払いが来ることになります。よって資金繰りが改善してくるわけです。

支払期間の交渉についても必ずしも成功するとは限りません。失敗する可能性も少なからずあるので、自社と買掛先の立場を考慮した上で交渉を申し込みましょう。

 

資金繰り悪化の要因その4~赤字経営である~

・収益力が落ちている

当たり前ですが、赤字経営をしていればキャッシュは少なくなっていきます。資金繰りの悪化の要因となってしまうわけです。

そもそも毎月しっかりと利益が出ていれば会社にはキャッシュが溜まっていくはずです。資金繰りが悪化することはありません。資金繰りが悪化するということは、赤字である可能性が極めて高いのです。

単純に考えてみましょう。5,000万円の赤字が出たとします。5,000万円の赤字が出たということは、会社から5,000万円の現金が出ていったのと同じことなのです。

資金繰りを改善させるのであれば、赤字経営から黒字経営へ転換させていかなければなりません。

・赤字経営の対策方法

【売上をアップしコストを削減する】
言葉で言うのは簡単です。
赤字を解消するためには、売上を高めコストを減らせば良いのです。しかし実際に行うのは難しいでしょう。

特に難しいのが売上をアップする、ということです。景気なども大きく関わってくるので、どんなに対策を立てたとしても売上が思ったよりも伸びない、という事は往々にしてあるのです。

そこで目をつけるべきはコストです。いわゆる経費ですが、そちらの削減を考えましょう。

キャッシュという面から見ると、売上を1,000万円アップしてもコストが1,001万円増えればマイナスです。しかし売上は一緒でもコストが1万円減れば、利益が1万円増えることになるのです。売上よりもコストの削減のほうが効果は高い可能性もあるので、まずはコストの中から減らせるものは減らしていきましょう。

<コストの削減方法とは?>
・安い仕入先を利用する
・外注(アウトソーシング)を利用する
・社員をリストラする
・非正規雇用の社員を雇う

コストの削減は簡単なものではありません。会社としても痛みを伴う可能性があるのです。

注目をしてほしいのは、あくまでも売上を減らさずにコストを削減させる、ということです。業務を縮小してコストを削減する方法もありますが、利益が下がる可能性もあります。だからこそ、まずは売上を維持した上でコストの削減を目指すべきなのです。

 

資金繰り悪化の要因その5~返済金の負担が大きい~


・借り入れの返済に無理がある

企業の多くは資金調達を実施しています。
特に融資による資金調達を受けているケースが多いわけですが、融資の場合は返済をしなければなりません。月々一定額が会社から出ていくことになってしまうわけです。

返済に無理が出てくると、キャッシュが減っていきます。返済金で首が回らなくなる、ということも考えられるのです。

・返済金の対策方法

【リスケジュールを実施する】
返済期間を伸ばすのです。
返済期間が3年である借入金があるとします。その返済期間を5年間にすれば、それだけ月々の返済金が少なくなります。代わりに発生する利息金は増えてしまいますが、月々の返済金が少なくなるので資金繰りの問題は解決します。

【金利の引き下げを依頼する】
金融機関に対して、金利引き下げの交渉を実施します。
金利が下がれば月々の返済額が少なくなります。さらに返済総額も少なくなるのです。

金利の引き下げに関しては、交渉でも対処できない可能性があります。金融機関側が受け入れてくれるとは限らないからです。

取引が長い銀行であれば受け入れてくれる可能性もありますが、ノンバンクなどは対応してくれないケースが多いです。前もって借り入れ先に対して「今のままでは返済が厳しい」と伝えておきましょう。

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