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資金繰りを簡単にイメージして苦手意識を払拭しよう

資金繰り2018/03/11

資金繰りと聞くと、イメージ的に難しく捉えてしまいませんか?
会社に関わることでもあるので、簡単に対応できるものではない、といった印象を持っている方も実際に多いわけです。

たしかに資金繰りは難しいことかもしれません。多くの会社が毎日のように資金繰りが悪化して倒産しているのです。しかしイメージがつかめないからといって避けられるものではありません。ずっと対応し続けていかなければならないわけです。

こちらでは資金繰りについてどのようにイメージしていけばよいのか、ということについて説明します。

資金繰りに苦手意識を持ち続けてはなりません。会社のことではなく実生活に置き換えてイメージしてみるのがおすすめです。

 

資金繰りを自分の生活に置き換えてみよう

資金繰りとは、簡単に言ってしまえば収入と支出のバランスのことを指しています。
一般家庭の場合は、毎月のように一定の収入があります。一方で生活費として日々支出があるわけです。

会社員であれば、毎月決まった日に口座に入金があるはずです。その入金したお金を元に、様々な支払いを行っていきます。
支払いにはどのようなものがあるでしょうか?例えば家賃であったり光熱費であったり、といった前もってある程度把握できる固定費があるわけです。その他にも外食費や趣味にかかるお金などの変動費も存在しています。

資金繰りとは、要は収入と支出のバランスを保つことを指しているのです。

給料が入ってきたら、その給料の中で家計はやりくりしていきますよね。給料以上に支出が多くなってしまえば、その期間は赤字、ということになってしまうわけです。それは会社としても全く同じことです。

「資金繰り」という言葉が実態をつかみにくくしているのかもしれません。「お金のやりくり」といったほうがより正確に理解できるのではないでしょうか。

 

お金が足りなくなった時にどうするのかが資金繰りでは重要になる

・資金を調達しなければならない

もしも資金繰りが悪化して会社のお金が足りなくなった場合には、そのままには出来ません。資金が枯渇してしまえば取引先への支払いも滞ってしまいます。給与も支払えません。店舗の家賃や地方自治体への税金も支払えなくなってしまうのです。倒産を迎えてしまいます。

資金繰りが悪化した場合には資金調達をして凌がなければならないわけです。

資金調達というと、難しく感じてしまうかもしれません。ここでも一般生活をイメージして解説します。

・資金調達のイメージについて

一般生活でお金が足りなくなってしまった場合はどうでしょうか?

・銀行カードローンを利用する
・消費者金融を利用する
・クレジットカードのキャッシングを利用する
・給料を前借りする
・親族や友人からお金を借りる

上記のような方法を駆使してお金が足りない状況から逃れようとするのではありませんか?企業も全く同じことを考えるのです。資金がなくなったのであれば資金調達をして、その困難から逃れようとします。しかし会社は個人ではないので資金調達の方法は多少異なってきます。

・銀行から融資を受ける
・ノンバンクのビジネスローンを利用する
・担保系のローンを利用する(不動産・売掛債権・有価証券・在庫などを担保に入れる)
・ファクタリングを利用する(売掛債権の譲渡・売却)
・新株式の発行(エクイティ・ファイナンス)
・社債の発行(新株予約権付社債)
・日本政策金融公庫融資
・ベンチャーキャピタル(VC)
・クラウドファウンディング

会社の実施する資金調達法としては上記のようなものがあります。個人とは異なり、単なる融資だけではありません。例えば株式を発行して出資を受けることも可能です。売掛債権(売掛金)があれば、それを担保にしたり売却したりして資金を調達する方法もあるのです。

資金繰りに対処するためにも、様々な方法の資金調達方法を把握しておく、ということは会社としても重要です。一般生活でも「もしものときに備えてお金を借りられる相手を準備しておく」ということは必須でしょう。友人だけに頼ることも出来ません。クレジットカードにキャッシング枠をつけたり、銀行カードローンにあらかじめ申し込んでおいたりしてもしもの時に活用することも必要になってくるわけです。

 

資金繰りを良くするために考えるべきこととは?

・コストを見直すことが大切

資金繰りを良くするために最初に考えがちなのが売り上げを増やす、ということです。しかし売上のアップは単純なものではありません。
一般生活をイメージして考えてみると、何故難しいのかが分かって貰えると思います。

会社員として働いている場合、月々の収入を増やして資金繰りを良くすることはできるのでしょうか。正社員として働いている場合には、毎月一定の収入が入ってくるわけです。生活が厳しいからといって歩合制の仕事でもしていなければ収入が一気に増えることはありません。歩合制の仕事をしたとしても、翌月の収入が増える保証はないわけです。

会社も同じことです。資金繰りが悪化してきたので、多くの商品をさばきたいというケースもあるでしょう。しかしどんなに営業を頑張ったとしても結果に必ず結びつくとは限りません。ですから資金繰りの改善を売上のアップだけに頼ってはならないのです。

そこでチェックしてほしいのがコストのも見直しです。会社には様々な経費がかかってきます。実は経費を削ることによって資金繰りを改善させる、といった考え方のほうが目的を達成しやすいです。

会社にかかってくるコストですが、まずは在庫にかかる費用があります。在庫にかかる費用は在庫量を減らせばカットできます。その結果、仕入れを抑えることにもつながり、会社内に資金が留まりやすくなるわけです。もちろん売上がアップすればまた仕入れ量を増やせばよいのです。

会社の口座をネットバンキングにしてしまうのもおすすめです。ネットバンキングは振込手数料なども安く設定されており、手数料を大きくカットできるのです。

法人クレジットカードを利用するのもおすすめです。ポイント(マイル)も溜まりますし、そもそも経費も一括管理できるのでコストカットに役立つ情報を得られやすくなります。

宅配物が多い場合には宅配業者と法人契約を結んでしまうのもおすすめです。1配送あたりの料金が安くなるので、送料を節約できます。

・一般生活でのコストカットをイメージしてみよう

仮に給与が下がった場合には、生活費を引き下げるように努力するはずです。たとえば「いままでお昼は必ず外食していた」という方もお弁当を自分で作るようになるかもしれません。

外食の場合は1食あたり1,000円程度かかっていたものが、お弁当にすれば300円前後で済むようになることもあります。1日あたり700円もコストカットできれば、家計の資金繰りも改善しますよね。

家の電気などもこまめに消すようになり、電気代を節約するようなことをするケースもあるでしょう。水道代を節約するためにトイレのタンクに水を入れたペットボトルを入れておく、といった方もいるわけです。

要は会社のコストカットも一般生活におけるコストカットも同じようなものなのです。資金繰りを改善させるためには、会社としての節約を行っていけばよいわけです。売上を増やすということよりは、より確実に実施できるので資金繰りを改善させたいのであればコストカットをまずは行うべきです。それでも対応しきれないと判断した場合には、融資などを検討しましょう。

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