えっ!ほんと!?売上増加で資金繰りが悪化する真相とは

2018/03/05
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一般的に売上増加となれば資金繰りは改善する、と思うかもしれません。しかし必ずしもそうとはいえないのです。売上増加が帰って資金繰りを悪化させてしまう原因にもなりかねません。

こちらでは売上増加による資金繰りの悪化の真相に迫ります。さらに売上増加による資金繰り悪化の対策方法についてもお伝えします。

実際に売上がアップしたのに資金がショートしそうになっている方、これから売上を強化しようとしている方は必見です。

 

売上増加で資金繰りが悪化する理由4つ!

・資金繰り悪化の理由1つ目|売上が増えたとしてもすぐに入金されるわけではない

現金決済であれば、資金繰りが悪化することはありません。売上があった時点で、現金が会社に入ってくるからです。

しかし企業間取引の場合は現金決済とはなりません。売掛金であったり受取手形であったり、といったもので取引を行っていくわけです。わかりやすく説明すれば、ツケで売ることになります。

売掛金や受取手形に関しては、すぐに入金されるわけではありません。売掛金については、1ヶ月から2ヶ月後の入金となるのです。受取手形に関しては、売掛金よりもさらに時間がかかってしまいます。

要は売上が実感できるまでには一定期間掛かる、ということなのです。急に商品が大ヒットして売上が倍増したとしても、実感するのは数ヶ月後です。数ヶ月後の入金までは、売上が増えたとしても会社の資金が増えません。だからこそ単純に「売上増加=資金繰りの改善」とはならないのです。

・資金繰り悪化の理由2つ目|仕入れにかかるコストが負担になる

売上が急に増えるというケースですが、どんどんと取引先から注文が入ることになります。仕入れ業であれば、どんどんと商品を仕入れなければ対応できません。製造業であれば、原材料費を次々と仕入れることになります。

それらの仕入れにはコストが発生します。前述したように、売上増加となったとしてもその現金はまだ入ってきていません。そのような状況でコストだけが発生してしまうのです。

今までどおりの仕入れ量であれば資金は問題なかったかもしれません。しかし通常の2倍や3倍仕入れるとなると、仕入れのコストも2倍や3倍になってしまいます。当然会社の資金は足りなくなり、資金繰りの悪化原因となってしまうわけです。

※大量仕入れをすることで商品や原材料1個あたりの費用は安くなるかもしれません。それでも通常より多くの仕入れ費用がかかることには変わりないのです。

・資金繰り悪化の原因3つ目|人件費が増大してしまう

売上増加となると、業務も拡大することになります。いままでの社員数では足りないかもしれません。社員を増やしたり、パート・アルバイトを新たに雇ったり、ということもあるのです。

人材を増やす場合にもコストは発生します。翌月には給与を支払わなければなりません。給与に関しては現金で支払うことになります。まだ入金がされていない時点で、通常よりも多くの給与を支払わなければなりません。

売上増加による業務拡大によって人件費が増大する、ということにも注意しなければならないのです。

・資金繰り悪化の原因4つ目|設備投資のコストが発生する

製造業の場合は、売上が急激に伸びると機械をフル稼働させても間に合わない、というケースもあります。そこで製造を間に合わせるために新たに機械を購入する、いわゆる設備投資が必要になってくるわけです。

設備投資の規模については、数十万円ということもあれば数百万円ということもあります。さらに数千万円の費用がかかることも珍しいわけではありません。

設備投資は会社の資金を一気に食ってしまう可能性もあるわけです。

急激な売上の増加に対応するためとはいえ、設備投資には資金ショートの影がチラつくこともあるので注意しましょう。

 

売上増加による資金繰り悪化の対策法その1|売掛金や受取手形を利用する

売上が増加しているということは、手元に売掛金と受取手形があるはずです、それらを利用して資金調達を行う方法があります。
数カ月後に入金されるものを利用して、早急な資金調達を計画しましょう。

・売掛金を利用する「ファクタリング」について

ファクタリングは売掛金の売却を意味しています。
数カ月先に入金するだろう売掛金を業者へ売却して、すぐに現金化してしまうのです。

売掛金は売却してしまうので、満期日に現金を手に入れることはできませんが現状の資金を確保する方法としてはかなりおすすめです。そもそもファクタリングはローンではありません。あくまで売却なので、会社としての信用を貶(おとし)めることもないのです。

ファクタリングは数ヶ月後の入金日まで待てば満額が手に入ります。しかしファクタリングを利用してしまうと、業者に対して手数料を一定額支払わなければなりません。要は将来的に入金されるものを早く現金化する代わりに少ない金額を手に入れるわけです。

【ファクタリングの2社間取引と3社間取引に注目すべき】

ファクタリングには2社間取引と3社間取引があり、それぞれに特徴があります。

2社間取引の場合は自社とファクタリング業者との取引になるので、売掛先へ通知が行くことはありません。自社の信用を落とさずに利用できるわけです。
その代わりに手数料率が高く設定されます。

3社間取引については自社とファクタリング業者だけではなく、売掛先も関わってきます。売掛先から直接ファクタリング業者へ売掛金を入金するスタイルとなっているのです。売掛先にファクタリングの利用が必ずバレてしまうので注意しなければなりません。
一方で手数料率は低く設定されており、売掛金の金額に近い現金を獲得できます。

・売掛金担保ローンについて

売掛金を担保に入れるタイプのローンとなっています。
売上があるということは多くの売掛金を持っているはずです。その売掛金は期日が来れば入金されるものでもあるわけです。ですからその売掛金を担保に入れることで融資を受けられるわけです。

売掛金担保ローンは売掛先の信用だけではなく自社の信用も大きく関わります。基本的に返済は自社が実施するからです。赤字決済などに陥っていると利用が難しくなるケースもあるので注意してください。

売掛金担保ローンは比較的安全性が高いローンといえます。借金をすることになるわけですが、売掛金が入金されればすぐに返済ができるわけです。長期間のローン利用とならなければ、金利の負担もそれほど大きくなるわけではありません。

・手形割引について

一定額以上の受取手形を持っている場合に利用できる資金調達方法です。

ファクタリングと非常に似ているものであり、受取手形を売却するものです。早期に現金化できるわけですが、手数料(金利)を支払わなければなりません。

手形割引の手数料については業者によっても異なっています。さらに支払期日までの期間によっても変わってくるわけです。支払期日までの期間が長ければ長いほど金利は高く設定されてしまいます。一方で支払期日までが短いと、金利は低く設定されます。

注意してほしいのは受取手形が不渡りになってしまった場合です。割引依頼人が全額支払わなければなりません。リスクが高い資金調達方法でもあるのです。

前もって手形を発行した会社の支払い能力をチェックしておきましょう。少しでもリスクを低くした上で利用すべきものなのです。

・手形貸付について

こちらも手形を利用して資金調達をする方法ですが、融資(ローン)となっています。

手形貸付は、まずは自社で手形を振り出します。その手形を担保として金融機関やノンバンクからお金を借りるわけです。受取手形を受け取っていないケースであったとしても資金調達できる方法なので、こちらも把握しておきましょう。

 

売上増加による資金繰り悪化の対策法その2|銀行融資やノンバンクを利用する

・銀行融資について

銀行と太いパイプを持っている場合に利用できる資金調達方法です。

銀行では企業に対する融資を行っており、高額で金利が低い有利なローンにも対応しています。何度も利用していると利用実績というものも積み上げられている状態です。返済も計画的に行っていれば、少しずつ高額の借り入れができるようになるかもしれません。

銀行融資についてはデメリットもあります。審査が極めて厳しいので、どのような企業でも利用できるわけではありません。例えば赤字決済に陥っていると借り入れはかなり難しくなります。返済能力が低い、と判断されてしまうからです。売上増加で資金繰りが悪化した結果、税金未納になることもあるでしょう。税金に未納についても厳しく判断してくるのです。業歴が短いというのもマイナスとなってくるので、利用できる企業は限られてきます。

ちなみにメガバンクについては基本的に大企業をメインとして取り扱っています。メガバンクから中小企業が借り入れするのは極めて難しいのです。

・ノンバンクのビジネスローンについて

銀行融資と比較して利用できる企業が多くなります。中小企業の多くが実際に利用しているのです。

一方で融資額についても制限されています。数十万円から数百万円がメインとなっており、1,000万円を超える融資を受けるのはかなり難しいでしょう。
金利も高めに設定されています。実質年率は利用限度額によっても異なりますが、高い場合には18.0%に迫る勢いです。

ノンバンクのビジネスローンに関しては長期利用を避けましょう。金利の支払いで、将来的な資金繰りの悪化を招くことも考えられるわけです。

 

売上増加による資金繰り悪化の対策法その3|売掛先・買掛先との交渉

・売掛先との交渉について

売掛金は入金までに時間がかかります。売上増加となっているのに資金繰りが悪くなっているわけですが、簡単に考えれば売掛金がすぐに入金すれば解決するわけです。売上がアップしているのですから、会社としても資金が豊富になるはずです。

そこで注目してほしいのが売掛先との交渉です。何も売掛金が1ヶ月から2ヶ月後の入金と決まりきっているわけではありません。

資金繰りが厳しい旨を伝え、早期の入金を依頼すればよいのです。対応できる業者であれば、早期の支払いに応じてくれるかもしれません。交渉のポイントとしては、次回の取引時に売掛先に有利な条件を設定することです。例えば5%引きや10%引きで販売する、などとすれば早期の入金に応じてくれる可能性は高まります。

【未回収の売掛金はありませんか?】

売掛金ですが売掛先が必ず期日通りに支払ってくれるわけではありません。期日が来ても支払ってくれない企業はかなり多いわけです。

中には未回収であることを忘れてしまっている売掛金もあるかもしれません。回収できる可能性がある限り、しっかりと請求しましょう。回収できれば資金繰りは改善するわけです。

ちなみに売掛金には時効があります。回収の働きかけをしていないと時効が成立する恐れもあるので注意してください。

・買掛先との交渉について

仕入れにかかる費用の支払いを待ってもらいましょう。
仕入れ先との交渉が成功すれば、支払い条件が緩和される可能性もあるのです。本来であれば今月中に支払わなければならないものを1ヶ月後や2ヶ月後に先延ばししてもらうことも可能です。

買掛先との交渉については、もちろんデメリットもあります。買掛先に資金繰りが悪いということがバレてしまうのです。警戒されてしまい、今後の仕入れが難しくなるかもしれません。

今回のように売上が増加したことによって資金繰りが悪くなったということであれば、信用はそれほど落ちないはずです。売掛金が入金されれば資金繰りは改善する、ということも買掛先は理解してくれるでしょう。

 

売上増加による資金繰り悪化の対策法その4|不要(有休)資産を売却する

・企業的断捨離を実施する

会社には様々な資産があります。
その資産ですが、全て業務に必要あるものでしょうか。不必要なものがあれば、この機会に断舎離してしまうのもおすすめです。価値のある資産であれば、一定額の資金調達にもなるわけです。

会社の資産としては以下の様なものがあります。

・不動産・・・土地や建物
・有価証券・・・株式
・ゴルフ会員権
・長く倉庫に眠っている商品や原材料
・営業車

他にも会社を探ってみると、不要な資産がどんどん見つかるかもしれません。資金繰りを少しでも良くするためにも、現金化できる資産は売却しましょう。もちろん業務に必要ないものだけを処分してください。

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