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資金調達のためにキャッシュフロー計算書を作成しよう

ファクタリング2018/02/06

資金調達は簡単なものではありません。実際に多くの企業が資金調達に失敗して、資金がショートしてしまったり、事業の拡大に失敗してしまったり、といった残念な状況になっているのです。

資金調達が成功するためにはどういったことが必要なのでしょうか?
一つの方法としてキャッシュフロー計算書があります。キャッシュフロー計算書を作成することで、会社の状況について様々なものが見えてくるものなのです。

会社の現金お流れを把握できるようになり、資金調達後にどこに資金を注入すればよいのか、ということも見えてきます。

こちらでは資金調達のためのキャッシュフロー計算書作成について徹底解説します。

 

そもそもキャッシュフロー計算書とは?

・企業の会計について報告する財務諸表である

もう少し簡単に説明すると現金(キャッシュ)の流れ(フロー)を表したものです。
現金の流れということですが、単に収入だけを表しているわけではありません。支出についても記載していくことになるわけです。

キャッシュフロー計算書は、損益計算書や貸借対照表とは大きく異なります。
損益計算書と貸借対照表については現金の流れまでは把握できないのです。例えば売上があったとしても、現金がすぐに手に入るわけではありません。売掛金となるケースも多いわけですよね。仕入れを行ったとしても、現金をすぐに支払うわけではありません。買掛金で購入することもあるわけです。

商品が売れた時には損益計算書では売上が記されます。しかし現金はまだ入っていません。いわゆるズレが生じてしまうのです。そのズレを把握できるのがキャッシュフロー計算書なのです。ツケなどでの売買をよく行う企業としてキャッシュフロー計算書は無くてはならないものです。

資金調達するにあたっても会社にどれだけの現金があるのか、ということは重要です。さらに現金がどのように流れているのか、ということも把握しなければ適切な資金調達は出来ません。

資金調達を行う前に、キャッシュフロー計算書は必ず作成する癖をつけてください。キャッシュフロー計算書を見た上で、資金調達額を決定していくのです。

 

キャッシュフロー計算書には直接法と間接法がある

・キャッシュフロー計算書の直接法とは

資金の流入と流出を直接的に足し引きして、その差額をキャッシュフローとするのが直接法です。

仕入れによる資金の流出や収入による資金の流入などを直接的に記載していくので、キャッシュフローの全体像が把握しやすい、といったメリットがあります。一方で一つ一つを明確にしていかなければならないので作成に時間がかかる、といったデメリットが有るのです。

資金的にも時間的にもそれほど余裕がない、というケースについては直接法によるキャッシュフロー計算書の作成は適していません。

・キャッシュフロー計算書の間接法とは

損益計算書の当期純利益を出発点として営業キャッシュフローを表示していく方法のことを間接法としています。キャッシュフロー計算書の多くはこちらの間接法を指したものです。

間接法のキャッシュフロー計算書であれば、損益計算書の利益と資金の収支の関連を明らかにできます。さらに損益計算書の利益について、キャッシュの裏付けもとれるわけです。

直接法のキャッシュフロー計算書に比べて作成が簡単、といったメリットもあります。

・資金調達をするためにはどちらのキャッシュフロー計算書を作成すべきか?

状況によります。
時間がなく、とりあえず早急にキャッシュフロー計算書を作成したい時には間接法を選択してください。
一方で資金調達後の将来的なキャッシュフロー予測を行いたいのであれば、直接法がおすすめです。

 

直接法と間接法のキャッシュフロー計算書(営業キャッシュフロー)の簡単な雛形について

・直接法キャッシュフロー計算書のひな形例

・営業収入・・・〇〇〇〇円
・原材料費用または商品の仕入れ費用・・・△〇〇〇〇円
・人件費の支出・・・△〇〇〇〇円
・その他の営業支出・・・△〇〇〇〇円
・小計(上記項目を計算)・・・〇〇〇〇円
・利息および配当金の受け取り額・・・〇〇〇〇円
・利息の支払額・・・△〇〇〇〇円
・損害賠償金の支払い額・・・△〇〇〇〇円
・法人税などの支払い額・・・△〇〇〇〇円
・営業活動によるキャッシュフロー(小計含んだ以下の項目を計算)・・・〇〇〇〇円

・間接法キャッシュフロー計算書のひな形例

・税金など調整前の当期純利益・・・〇〇〇〇円
・減価償却費・・・〇〇〇〇円
・貸し倒れ引当金の増加額・・・〇〇〇〇円
・受け取り利息および受け取り配当金・・・△〇〇〇〇円
・支払利息・・・〇〇〇〇円
・有形固定資産売却益・・・△〇〇〇〇円
・売上債権(売掛債権)の増加額・・・△〇〇〇〇円
・棚卸資産の減少額・・・・〇〇〇〇円
・仕入債務の減少額・・・△〇〇〇〇円
・小計(上記項目を計算)・・・〇〇〇〇円
・利息および配当金の受け取り額・・・〇〇〇〇円
・利息の支払い額・・・△〇〇〇〇円
・法人税などの支払い額・・・△〇〇〇〇円
・営業活動によるキャッシュフロー(小計含んだ以下の項目を計算)・・・〇〇〇〇円

 

投資キャッシュフローと財務キャッシュフローについて

前述したのは営業キャッシュフローです。
営業キャッシュフローのみ直接法と間接法があります。

一方で投資キャッシュフローと財務キャッシュフローもあります。こちらは直接法と間接法といった違いはありません。

・投資キャッシュフローについて

将来のためにどれだけお金を使っているのかが把握できるものです。
プラスとなった企業は、不動産や株式(有価証券)などを活用して現金を得ています。
一方でマイナスとなった企業については、投資資産を購入している、ということになります。

投資に関しては、まず資金を利用して何かしらの資産を得るわけです。そして時期が来たら売却して利益を得るものです。投資に関しても現金の出し入れがあるわけなので、キャッシュフロー計算書は正確に作成しておきましょう。

投資キャッシュフローがマイナスだからといってだめなわけではありません。要は投資を行うだけの余裕がある、という見方もできるわけです。
企業が将来のために投資を多くすればするほど投資キャッシュフローはマイナスになるものです。

会社の経営がうまくいっている時に投資キャッシュフローはマイナスになります。一方で現金が足りなくなると、投資していたものを売却して現金化するわけです。投資キャッシュフローがプラスであると、会社の経営に問題があるというサインが出ていることにもなるのです。

・財務キャッシュフローについて

企業の借り入れと返済を表したものとなっています。
銀行からの融資も示されていますし、株式や債権の発行や配当金の支払い、というものもここに記載されるのです。

財務キャッシュフローも投資キャッシュフローと同じく、会社の経営がうまくいっているとマイナスになる傾向があります。
プラスになるということは、お金の流出が配当金の支払いであったり借金の返済であったりが中心になっているわけです。

財務キャッシュフローに関しては営業キャッシュフローや投資キャッシュフローと一緒に確認する必要があります。
営業キャッシュフローがプラスであったとしても、お金を借りて投資をしていれば財務キャッシュフローはマイナスになります。全体的にキャッシュフロー計算書を確認しないと良い傾向と勘違いしてしまうかもしれないの注意してください。

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