事業支援Lab

売掛金の分割払い!知っておきたい資金調達テクニック!

資金調達2018/01/29

売掛金の回収というのは資金繰に何を感じた経営者の方にとって非常に重要な問題ではないでしょうか。売掛金というのは回収に時間がかかってしまうと経営を圧迫する一因になり、大きな金額の場合には多少の減額を覚悟してファクタリングなどを検討することも考えなくてはいけません。売掛金の回収は企業にとってとても重要な生命線です。特に売掛金の分割回収は資金調達の基本です。しっかりと基礎知識をつけるようにしておきましょう。

1売掛金の回収に要注意!困ったときには分割を

売掛金の回収というのは企業の経営を支える非常に重要なポイントで、企業経営上実は売掛金をしっかりと回収するのを躊躇えないというときが出てくるのは誰でも経験することだと思います。企業にとって経営を支え、事業を支えている資金というのは企業の内部を流れる血液と同じで、より多くの資金を確保している企業はそれだけ安定して自由度の高い経営ができるのですが、資金が不足しがちで、常に資金繰を心配しているような企業の経営状態ではやがて経営難に陥ってしまったり、経営にトラブルを起こしてしまう場合があるので、注意が必要です。

売掛金の回収で気をつけたいのが、相手企業との関係です。自社の資金が不足し、売掛金の回収をしなければ企業系に大きな支障をきたすという場合でも実はむやみに売掛金の回収を迫るのはあまりいい判断とは言えません。売掛金はそもそも相手企業からの仕事の依頼があり、発生するもので、売掛相手との関係を継続して行きたいと考えている場合には売掛金の全額回収を迫るのは決して優れた判断ではないでしょう。売掛金の回収を迫ったことが原因でその後の関係まで破綻させてしまっては仕事の調達先を失うことになり、結局経営に悪影響が出てきてしまいます。このような場合にはまず、売掛金を一気に回収するのではなく、少し手段に工夫をして売掛金の回収を考えなければいけません。

2売掛金の分割ついて知識をつける

売掛金の回収方法で知っておきたい方法に実は売掛金の分割払いがあります。売掛金を少しずつ分割で支払ってもらい、相手企業の経営悪化を防ぐのは関係の破綻を予防することもできますし、自社に資金を確保することができる便利な手段です。売掛金の分割払いをするにはまず準金銭消費貸借契約という契約を結ぶ必要があります。いわゆる借用書の作成と似たようなものです。しっかりと売掛金の分割について正しい知識を持っておきましょう。

・まずは契約を締結する
売掛金というのはつけ払いのようなもので、支払ってもらうべき資金の支払いを猶予している段階で、この債権の存在を借金と同じような契約形態に移し替えるのがこの契約書の意味合いで、支払いの不明瞭な部分を明確化したり、複数ある借金を一本化するときに行われる契約と同じものです。売掛金などの消費貸借(お金の貸し借り)以外の契約を消費貸借に置き換えることで、売掛金のような特殊な債権を借金のようなわかりやすい債権に変更したということです。この準消費貸借契約を結ぶことは実はいくつかメリットがあり、このメリットをしっかりと理解しておくと売掛金の分割に役立ちます。

・売掛金の分割にはまだメリットがある

準金銭消費貸借契約を締結することで、分割払いの支払日と支払いの金額、さらに利息などを設定することができ、売掛金を貸付金と同じようにすることで相手先企業に対して余計な負担を強いることなく売掛金の回収をすることができます。また、準金銭消費貸借契約を締結することは実は民法上の時効の延長をすることができ、売掛債権の消滅を防ぐことができます。通常であれば売掛債権は発生ご2年で時効を迎えてしまうので、支払い期限より2年間音沙汰もなく、支払えない状態が続いている場合にはそれ以上の請求ができなくなってしまうのですが、準金銭消費貸借契約を締結すると民法上5年の延長を認めることができます。売掛債権が消滅する前にしっかりと対策を立て、事項が消滅する前に売掛金の分割を行うことは非常に大きな意義があるのです。

・万が一の時にも安心できる

売掛金の分割を行う時には貸付金を相手に与えているのと同じような状態になるので、連帯保証人、担保の設定や損害金の設定などのメリットを享受できます。売掛債権のまま債権を保有するよりも貸付金として債権を保有し、様々な法的な保護を設定して契約を結んだほうが、債権者としてより安全で優位な立場に立てるので、売掛金をより安全に回収することができます。

また、契約を公正証書として作成しておくと支払いが滞り、支払いを受けられなくなった時にスムーズに資金の回収ができます。通常の消費貸借契約や準消費貸借契約を結んでいる場合に債務の弁済が滞っている時にはまず裁判を提起し相手に支払いの命令を裁判所を通じて出してもらいます。この後にも支払いを得ることができなかった場合には裁判所に差し押さえの手続きを申し立てるのですがこの期間は非常に長い期間を要すので、債権者にとって不利になる場合があります。公正証書を作成すると裁判所の判決と同じくらい強い法的な保証効果がある契約書なので、裁判を行わず、すぐに差し押さえができるので万が一のトラブルにも安心できます。

・手続き自体は非常に簡単

売掛金の分割の手続きは実は非常に簡単なもので、相手がた企業と自社の双方が納得行っているのであれば契約書の作成だけですみます。公正証書にするのは公証役場に出向いて作成する必要があるので、予約の時間を設定し、契約書の作成をする準備を整え実際に公証人の目の前で契約書の作成に移るだけです。

売掛金の分割は相手企業への負担を軽減し、自社に資金を確保する非常に便利な手段ですが、使い方を誤ってしまうとトラブルを抱える原因にもなってしまいます。適切なタイミングで利用することができるよう、日頃から知識をつけておくといいかもしれません。

3売掛金の分割以外にも知っておきたい方法

売掛金の分割以外にも知っておきたい資金調達の方法がいくつかあります。しっかりとそれぞれの方法の特徴・メリットを理解しておくと資金不足の時の資金繰りに役立ちます。それぞれの特徴をしっかりと確認しておきましょう。

・ファクタリング

ファクタリングは売掛金回収の基本です。売掛金を回収するまでの時間を待つことができないほど資金が不足している場合や売掛金を早期に回収し、常に資金を確保しながら経営を進めて行きたいという時に活躍する資金獲得法です。

ファクタリングでは売掛金を一旦企業に買い取ってもらい、相手企業がファクタリングを行う企業に売掛金の支払いを行う事で資金の調達を行います。ファクタリングではまずファクタリング企業の審査を受け、その上で売掛金の回収ができるかどうかを判断してもらうのですが、この時の審査に最短で即日、長い場合で数日かかることがあるので、各企業の売掛金回収までの審査機関を確認しておくことが非常に重要です。

ファクタリングを行う際には手数料の問題も看過できません。売掛金の支払いを行う場合には手数料がかかってしまうので、手数料の分だけ売掛金が目減りしてしまいます。売掛金の回収を考える時にはこのような問題点にも注目しておくことが非常に重要なので、必ず売掛金の手数料にまで意識を向けておきましょう。

ファクタリングは売掛金が頻繁に発生する企業にとって非常に有用な資金の改修手段です。最近では全ての売掛金をファクタリングで回収する一括ファクタリングという方法が取られることがあり、この方法を通じてファクタリングを行うと通常の単発のファクタリングよりも低い手数料で、売掛金を回収することができるので、今後さらに多くの企業で利用が広まると言われています。売掛金の回収で悩んでいる時には一括ファクタリングを検討して見ましょう。

・手形の割引

手形の割引というのは手形を銀行や手形の割引企業に手形を販売し、手形の額面に対して一定割合の手数料を支払うことでその資金を回収する方法を言います。

手形の割引は一般的に銀行や手形の引受企業に手形と会社の審査を受け、審査に通ってから手形の支払いを受けることができるのですが、この手形の支払いにはある程度審査期間がかかることがあり、長い場合で数日から1週間程度かかることがあります。企業の手形割り引きに比べて銀行の手形割引の方が審査日数が長くなる傾向があるので、注意しておくことが重要です。緊急の資金調達には向きませんが、長い目で見て手形の割引の必要性がある場合には手形の割引を依頼するようにして見ましょう。

・自己資産の売却

手形の割引やファクタリングと同じように頻繁に利用される方法として自己資産の売却があります。会社で保有している車や土地、在庫などを引き受け企業に売却したり中古車販売業者に使わない車を売却することで資金確保をすることができます。資金が不足している時に不要在庫を抱えているよりは、多少の赤字を覚悟して当座の資金を確保するのは悪い考えではありません。資金は動いてこその資金です。資産を不良在庫などの形で保有し続けるよりはより流動性の高い資金に変え、しっかりと会社の経営に活かすようにして行きましょう。

・融資を受ける
ノンバンクからの融資を受けたり銀行からの融資を受けるのも資金確保に役立つ手段です。ノンバンクと比べて銀行の方が金利が安かったり、メリットはあるのですが、審査に厳しいことが多いので、融資を受けることができない場合があります。ファクタリングなどの手段を試したのちに長期的な資金の確保を検討する時には融資の依頼も考えて見ましょう。

4資金を確保したら注意しよう

資金を確保した後に注意したいのが、資金をどのように活かすかです。資金調達を毎月毎月苦心しながら行い、その結果経営がまた悪化するという悪循環に陥ってしまうのはあまりいい経営状態ということができません。売掛金の分割も実際には資金が企業内にすぐに入ってくるものではなく、そのほかの方法を利用して資金の確保をしなければいけません。

企業内部に資金を確保した後にどのようにその資金を維持していくのかしっかりと計画や管理体制が整っていないと企業経営が悪化し続け、自転車操業の体制に陥ってしまいます。資金管理の基本や資金管理で欠かせない経営の状態改善は経営コンサルタントに依頼を立てることで企業経営状態の改善を行うことができます。

経営コンサルタントは会社の内部のお金の流れの改善だけでなく、いかに資金がたまりやすい体質に変化させるか、いかに資金の流れが良い活発な企業経営ができる企業へ変化させるかと具体的なアドバイスをすることができる企業で、銀行やファクタリング企業での勤務経験がある社員が在籍している場合には資金調達の手段や、そのために必要な情報のアドバイスを受けることができるので、経営上非常に強い味方です。

最近ではファクタリング企業や手形の割引企業の内部にもともと銀行員として勤務経験のある社員が在籍しているケースや経営コンサルタントの経験のある社員が在籍しているケースがあるので、インターネットのホームページなどを使って情報をしっかりと確保しておくと役立つでしょう。

資金確保に奔走するのではなく、資金がたまりやすい環境に変化させることの方が長期的な目線に立った時には非常に重要なものと言えます。資金の確保を考えると同時に資金の管理、経営状態の改善も同時並行して行い、企業経営に活かすように心がけておきましょう。

5まとめ

売掛金の分割は資金を確保する時に使う手段として広く利用されていますが、資金がすぐに手に入るわけではないので、資金不足に陥ってしまった場合にはすぐにほかの手段を検討しなければいけません。資金が不足したという状態にならないことが最も重要で、このほかにも資金確保後の経営状態の改善を目指して企業体質をしっかりと変化させておくことが求められます。企業の経営状態の改善には経営コンサルタントのアドバイスがあると非常に有益で、経営コンサルタントの経験値が高い、資金確保に強い経営コンサルタントに企業の状態改善を依頼すると、企業独力の力で企業状態を改善するよりも大きなメリットを享受できます。経営状態の改善も同時に行い、しっかりと安定した経営ができるように心がけておきましょう。

事業計画から資金調達、経営支援まで・・・
事業支援Labは中小企業の経営者を総合的にサポートします。

こんな方におすすめです
  • 事業を安定させたい方
  • 新規事業を立ち上げたい方
  • 経営に関する相談をしたい方
  • 資金繰りにお困りの方
  • 保険として資金調達先を知っておきたい方

コロナウィルスの影響や世界情勢の不安、急激な円安進行..

大きく環境が変化する中で、なかなか経営が安定しなかったり、新規事業の立ち上げに苦慮する企業が多くなっています。

事業支援Labは日本を支える中小企業の経営者を総合的にサポートし、多種多様な専門家を無料でご紹介しています。

事業計画から資金繰りまで経営に関する問題解決に取り組むパートナーとして、経営者の皆様のビジョンの実現を支援いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

\登録・紹介無料/
事業支援サービス登録

お名前

必須

法人名

必須

業種

必須

メールアドレス

必須

電話番号

必須

都道府県

任意

現在抱えているお悩み
※複数選択可能

必須

現在抱えているお悩み
(その他)

任意

ご希望の連絡方法

任意

※ご登録の前にプライバシーポリシーの内容をご確認ください。

プライバシーポリシーを確認し同意しました。

記事一覧
無料で事業支援サービスへ登録する