ベンチャー企業の事業資金調達における最新の課題とは

2017/12/31
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ベンチャー企業ですが、その多くは出来たばかりです。体力もある、すぐに資金がショートしやすい、といった特徴を持っているわけです。そこで問題になってくるのが事業を展開するためにスムーズに資金調達を実施する、という部分です。

こちらでは銀行融資・ノンバンクのビジネスローン・株式発行・ファクタリングにおける資金調達の課題について解説します。
どの方法も資金調達が行えるわけですがデメリットがないわけではありません。マイナス面もあるわけです。

ベンチャー企業が大きく事業展開するためにも安定した資金調達はかかせません。安定した資金調達をするためにはそれぞれの資金調達法の課題を知らなければならないのです。

 

■銀行融資の課題とは?

・返済義務が生じる

当たり前ですが、銀行融資に関しては返済をしていかなければなりません。毎月の返済を確実に実施していかなければならないのです。

ベンチャーはどうしても不安定な収支となってしまいます。返済が楽にできる月もあれば、返済が難しい月が発生してしまうこともあるわけです。もしも返済が遅れてしまうような状況になってしまうと、いわゆる債務不履行といった自体に陥ってしまうわけです。

・債務不履行になってしまった時はどうすれば良いのか?

一つの手段となるのが担保です。
一般的に不動産が担保とされ、その不動産が取り上げられることになります。

しかしベンチャー企業の多くはそもそも不動産を持っていません。ですから債務不履行時の有効な対策がない、といった自体になっているのです。

もう一つの手段となっているのが、経営者自体が個人保証を行っている、というものです。個人保証となっている場合には、経営者本人が借金を背負うことになってしまいます。操業間もない経営者自体にも資力が大いにあるとは限りません。債務不履行自体を出さないように対処していかなければならないのです。

・銀行融資は必要最小限に抑えること

銀行融資は前述したように返済の義務が発生します。事業を大きくしたいからと行って、返済が不透明なほど高額の借り入れを行ってしまうのは危険なのです。

銀行融資は必要最低限にしてください。たしかに金利が低いということで気持ちが大きくなって大きな額を借りたくなる気持ちもわかります。しかし返済を考えると、高額の借り入れはなるべく避けなければならないのです。

■ノンバンクのビジネスローンの課題とは?

・借入額よりも返済額が圧倒的に高くなってしまう

ベンチャー企業としては比較的借りやすいので利用したくなってしまうのが、ノンバンクが実施しているビジネスローンです。しかし借りやすい反面、金利が高く設定されているのです。

金利が高く設定されているということは、毎月の返済金の一定額が金利手数料分となります。その結果、なかなか借金元金が減らない、という自体に陥ってしまうのです。返済期間も長くなってしまい、結果として返済額が大きくなってしまいます。

操業間もなくに借り入れた場合には、ビジネスローンへの返済が事業展開を抑制させる原因になってしまうかもしれないわけです。

・企業としての信用がマイナスとなってしまう

ビジネスローンに関しては複数の業者を利用するケースもあるでしょう。複数の業者を利用してしまうと、今後のローンの利用が極めて難しくなってしまうのです。

銀行などの金融機関は審査を行う時に企業の情報を調べ上げます。その時に複数のローンを利用していることが分かってしまうと、審査では厳しく対応されてしまいます。

事業展開のために、ここぞという時の借り入れができなくなってしまい、結果的に自社の首を絞めてしまうことにもなりかねません。

■株式発行の課題とは?

株式発行ですがベンチャーキャピタル投資とも呼ばれています。株式発行による資金調達になっているわけですが、返済義務がない、といったメリットがあります。要は銀行融資のような債務不力行に落ってしまうことがありません。

ベンチャーキャピタル投資に関しては、操業2年目といった生まれて間もない企業に対しても積極的に投資が実施されています。

必要額のみを調達することも可能であり、株式発行による資金調達は大きなメリットを持っているのです。しかしデメリットが有ることも事実です。

・経営権を失ってしまう可能性もある

株式を発行することになるわけです。
説明は不要だとは思いますが、かりに発行株式の50%以上を取得した人が出てくれば経営権を専有することができるのです。

もちろん50%以上の取得をしていなかったとしても、一定比率以上の株式を取得している場合には大きな発言権を持つことになります。

ここでしっかりと把握しておきたいのが、事業展開を急ぐあまり大量の株式を発行してしまうとあれこれと経営に口を出されることが多くなる、というものです。自分が興した会社であるのに、自分の思い通りに事が進まなくなってしまいます。

※アドバイスが受けられるメリットもあります。株式を取得した方の中には、人脈が広い方もおり、取引先などを紹介してくれる可能性もあるのです。良い株主と出会えれば、株式発行のメリットは大きくなります。

■ファクタリングの課題とは?

売掛金を現金化するサービスのことをファクタリングと呼んでいます。厳密には融資ではないので、返済といった概念も存在しません。売掛金が回収できれば、ファクタリング業者に対して振込などで送金すればよいのです。

ただ便利に思えるファクタリングにも問題があることは確かです。

・売掛金が満額手に入るわけではない

ファクタリングを利用することは、結果的に入金される額が減少することになるのです。ファクタリング業者の利益も関わってくるので、手数料などがかかってしまいます。要はファクタリング業者の取り分を差し引いた金額が受け取れるのです。

売掛金は期日まで待っていれば額面通りの回収ができますよね。ファクタリングは期日まで入金をまたないで資金調達できる代わりに、額面よりも少ない金額しか調達できない、といったデメリットが有るわけです。

・場合によっては取引先にマイナスの印象を持たられてしまうことも

ファクタリングには2社間取引と3社間取引があります。

2社間取引の場合は、ファクタリング業者と自社のみの取引となるので売掛先(取引先)に売掛金の売却がバレることはありません。3社間取引の場合は、まずは売掛先の承諾を得ることになります。その上で、売掛金の満期日に売掛先がファクタリング業者に支払う、といったシステムになっているのです。

取引先にファクタリングの利用がバレるということですが、資金難で困っている、ということが発覚してしまいます。信用がされなくなるリスクも有り、結果的に取引が停止になったり、取引量が縮小されてしまったりするかもしれません。

※取引先に発覚することがない2社間取引を選択したいところですが、2社間取引は3社間取引に比べて手数料が高く設定されている、とのデメリットがあります。2社間取引では受け取れる金額が少なくなってしまうのです。

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