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資金調達にはビジネスローン?メリットとデメリット

ビジネスローン2017/12/29

資金繰り問題は事業者が必ずと言っていいほど直面し、頭を抱えるポイントです。手持ちの資金が足りなかったり途中で資金が枯渇したり、などのトラブルが生じると、進めるべき事業も立ちいかなくなってしまいます。かといって融資には厳しい審査と確実な返済能力を示す事業計画が必要となり、現状で困窮している事業者にとって、融資はあまり適切な方法だとは言えません。

そのような場合にはローンの利用が役立ちます。銀行による融資ほど審査が厳しくなく、加えて短期間で必要な資金が確保できるので、どうしても早急に資金が必要になる際に大きな助けとなるでしょう。そこで今回は事業者が押さえておきたいローンをそれぞれご紹介し、メリットとデメリットをお伝えしていきます。

1.ローンは事業者にとっての救い主となる?

事業を運営していくなかで、資金の枯渇や必要な出費に対する残高不足など、多くのケースで資金についての悩みがあらわれます。この場合、融資や出資にて資金繰りの悩みを解決する方法がありますが、例えば融資では厳しい審査や長い期間、緻密な事業計画書が必要になり、出資では資金提供側と経営権を共有する必要があります。「当面の資金を得るのにそれほどのリスクを背負いたくない」、というものが事業者にとっての本音と言えるでしょう。

そんなときには事業者向けのローンの検討をおすすめします。短期間かつスムーズに借り入れができるうえ、出資者に経営権を奪われるリスクがありません。一般的なカードローンは投資やギャンブルに使用できないので、ここでは「ビジネスローン」や「銀行系ローン」など、事業者を対象にしたローンの利用が適しています。

このように当面の資金状況が厳しく、かといってそれほど厳しい条件での資金調達を希望していない場合には、ローンの利用がおすすめです。なかでも「ビジネスローン」と「銀行系ローン」はぜひ押さえておきたいポイントです。

2.「ビジネスローン」と「銀行系ローン」を抑えておくべき

事業者がチェックしていきたい資金調達法に、「ビジネスローン」と「銀行系ローン」があります。両者の特徴をそれぞれご説明していきますので、ご自身の資金調達のための予備知識としてお役立てください。

事業者ならぜひ押さえておきたい「ビジネスローン」

事業を展開する中で要チェックなローンが、事業者を対象にした「ビジネスローン」です。こちらは事業者だけを対象にしたローンのことで、銀行ではないノンバンク系の金融機関から提供される金融商品・サービスのことを指します。

ビジネスローンには以下のメリットがあります。

・審査基準が「スコアリングシステム」であること
ビジネスローンを利用する際には銀行による融資と同様、審査を受ける必要があります。しかし、ここで銀行と違って有利な点は、審査が「スコアリングシステム」、事業者の信用度を統計的情報にて判断するという方針がとられていることです。

通常、銀行の融資ではさらに細かい審査項目が必要となり、事業者は経営状況や財務状況など数々の審査項目をクリアしなければいけません。また、審査を受ける際に多くの資料提出が求められるので、時にはマネジメントに影響をきたすほどの労力が求められる場合もあります。一方、ビジネスローンではそこまで厳しい審査が必要ないので、比較的容易に必要な資金を得られます。

・担保や保証人が不要である
ローンを利用する際、時に担保が必要となるケースもありますが、ビジネスローンでは担保がなくても利用できます。

基本的にビジネスローンには担保や保証人を必要とする有担保ローン、必要としない無担保ローンがあります。不動産などの担保や保証人の存在がなくとも利用できる無担保ローンは融資額が少ないなどというデメリットがありますが、担保のリスクを考えると比較的安全だと言えます。一方、有担保ローンでは担保や保証人などのリスクを伴う分多額の資金を得られるうえに返済期間も長く設定できますが、審査機関が長いなどのメリットがあるために急な資金を必要とする場合には不向きです。

これらの性質を理解したうえで、どちらを選ぶかを判断していきましょう。

・総量規制を受けなくていい
「総量規制」とは、2006年に改正・2010年に完全施行された、個人の借入金額を年収の3分の1に制限する規制のことです。貸金業者によって決められたこの制度によって私たちは制限内の金額の借り入れにとどめられるのですが、ビジネスローンではその規制の対象外となっています。過去の返済能力に問題がある、すでに個人としてカードローンを利用しているなどの条件がなければ、審査に通りやすくなります。

金利を低くして借りられる「銀行系ローン」

ノンバンク系の金融機関によるビジネスローンに対して実際の銀行によるローンを、ここでは「銀行系ローン」としてご説明していきます。ノンバンク系ローンとはまた違うメリットがありますので、ぜひ有効活用していきます。

・安心感があり、使いやすい
基本的に銀行系ローンは銀行の傘下にある企業が提供している金融商品です。そのため、あくまでも銀行によるネームバリューがついていることもあり、利用する際の安心感としてはノンバンク系よりも優れていると言えます。その分審査が厳しくもありますが、ご自分がよく知らない企業から借り入れるよりは安全です。

また、銀行系ローンは銀行ATMからも利用できるのが便利な点です。コンビニエンスストアからでも申し込めるので、あまり面倒な手続きを必要としません。

・金利が安い
ノンバンク系のビジネスローンではどうしても金利が高くつきますが、銀行系ローンでは比較的低金利で済みます。ビジネスローンでの金利10パーセントに対し、こちらでは3~8パーセントで済みます。事業者側の信頼性とある程度の返済能力を見越したうえでの借り入れとなるので、ある程度負担が少ない点が便利です。

・総量規制を受けなくていい
ビジネスローンと同様、銀行系ローンでも総量規制の影響を受けません。個人用とは異なり法人用の貸し付けとなりますので、多額の融資を受けられます。

以上、ビジネスローンと銀行系ローンにおけるメリットをご紹介しました。ご自身の事業に合わせたローンの活用を検討していきましょう。

3.ローンを利用する際のデメリット

このように短期間かつスムーズに借りられるローンにも、デメリットがない訳ではありません。ここでビジネスローンと銀行系ローンのデメリットについてお話ししていきますので、ローンを利用する際に注意点としてお役立てください。

ビジネスローンのデメリット

ビジネスローンのデメリットは、何と言っても金利が高いことです。銀行からの融資で2パーセント、銀行系ローンで3~8パーセントであるのに対し、ビジネスローンでは10パーセントもの金利が付きます。急な資金調達のために利用したつもりが返済に困窮する、というリスクも伴うため、ご利用の前には慎重な検討をしましょう。

また、確定申告書や事業計画書などの書類提出も必要になります。銀行の融資を受ける場合ほど煩雑ではありませんが、ある程度の準備が求められることを覚えておきましょう。

そのほかにも個人交渉が難しいなどのポイントもありますので、利用前に必ず確認しましょう。

銀行系ローンのデメリット

銀行系ローンはビジネスローンより堅実な反面、審査が厳しいというデメリットがあります。実際の銀行融資よりは厳しくないものの、場合によっては融資を受けられない場合もありますので、入念な下準備が必要です。

また、ノンバンク系のビジネスローンよりも資金獲得に時間がかかるという点もあります。そのため、急な出費が必要となる場合には十分な時間的な余裕をもって利用しましょう。

資金繰り問題を急速に解決できるローンの活用は、多くの事業者にとっての救い主です。その一方で数々のデメリットもあるため、闇雲に飛びつかずに慎重な利用を心がけましょう。

 

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