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経営改善で失敗した事例を参考に成功へつなげるポイント

資金調達2021/06/30

中小企業を取り巻く経営環境はいつの時代も厳しいものですが、改善させるための資金調達手段にも限りがあるため、大企業の犠牲になってしまう事例も少なくありません。

そして中小企業が真剣に経営改善に取り組んでいたのに、改善されず失敗してしまう事例も少なくないのはなぜなのでしょうか。

そこで、経営改善がうまくいかず失敗してしまった事例を参考に、成功につなげるためのポイントとは何か確認しておきましょう。

 

経営改善が失敗した理由は他人や外部環境?

経営改善の取り組んだものの、失敗してしまったのは他人や外部環境が原因と考えてしまう経営者もいるようです。

 

たとえば、

 

  • ・景気の悪化
  • ・地方で人口が減少しているから
  • ・社員などが思い通りに働いてくれなった
  • ・タイミングが悪かった
  • ・想定していなかったことが起きた

 

などです。

 

いずれも経営が改善されなかった理由は他人や外部環境のせいと考えてしまうケースですが、本当の理由は経営者の思考や考えが十分練りこまれていなかっただけのことといえます。

会社の経営を改善する前に、経営者自身の考えや思考を変えていくことが必要です。

いくら優秀な社員がいたとしても、経営者が改善に向けて考えをあらためなければ、成功することはありません。

経営改善をスタートする時点ですでに失敗している事例といえるため、まずは経営者自身の考えを変えるようにしましょう。

 

経営改善計画書を作成しただけの事例は失敗している

経営改善に向けて、その計画書を専門家と協力しながら作成したとします。

企業規模によるものの、高いコストをかけてボリュームのある報告書が作成され、しっかりした内容で読めば読むほど様々な分析・提案が盛り込まれています。

しかし計画書が作成されたことで満足してしまい、事務所の棚に置いたままだったり机の引き出しに入ったままだったり、それでは意味がありません。

 

計画が具体化しないケース

計画書を作成したことで満足しているわけではないものの、計画が具体化しないこともあります。

たとえば実情と離れた計画書ができあがった場合や、計画と将来構想を混同していたことが関係します。

専門家に頼ったものの外部からの押し付けがほとんどで会社や経営者の思いが盛り込まれていない事例や、設定された目標が現実とかけ離れた数値になっているといったケースです。

費用をかけたのに行動せずにいれば経営改善は進みません。計画を立てたら実行に移すことが前提であると理解しておいてください。

 

適切な目標が設定されていない失敗事例

経営改善のためには、まず目的と目標を設定することが必要です。

まぜ経営改善を今行うことが必要なのか、達成したい売上や利益など数値を決めます。

もし目的が設定されていなければ、モチベーションも上がらず方向性も見えません。

具体的に何をすればよいかわからず、改善に向けた行動が決まらないので、失敗してしまいます。

経営改善に失敗する事例の多くは目的と目標を軽視し、適切に設定できたいなかったケースが多いといえるため、必ず設定するようにしてください。

 

明確な目標を決めることが大切

単に売上や利益を上げたいだけでは具体的な行動は決まりません。

たとえば営業利益や粗利益を何%上げるのかなど、具体的な数値で目標を設定するようにしましょう。

仮に粗利率を上げるのなら、原材料や製造コストを抑え価格も見直す必要が出てきます。

価格を値上げするのなら、それに見合う商品を販売できるように、提供する商品やサービスの質を向上させていくことが必要など現場における改善行動を具体化させることができます。

 

設定する目標のバランスも重要

設定する目標は簡単すぎても難しすぎても意味がなく、バランスが重要です。

簡単すぎる目標でも難しすぎる目標でも改善に向けたモチベーションが上がらず、

「できるわけがない」

「達成できなくてもよい」

といった状態が繰り返されてしまいます。

設定された目標が実現できなければ、いつまでたっても達成感を味わうことができないため、経営改善に対して取り組む気持ちも薄れていくことになるでしょう。

もし適切な目標を設定しにくい、どのくらいの数値で設定すればよいかわからないときには、やはり経営改善に向けた専門家に相談したほうが安心です。

専門家に相談すれば、同業・他業・他社などの改善事例や経験を踏まえて、適切な目標を設定してくれることとなるでしょう。

そしてコンサルタントにすべて任せ、現場に対する指示も丸投げしてしまうことや、コンサルタントから伝えられたことをそのまま鵜呑みにして実行しても成功にはつながりません。

コンサルタントや専門家は経営改善のコーチであり、実際にプレーをする選手は経営者と従業員です。

だからこそ、選手である経営者とコーチであるコンサルタントや専門家が共に話し合いを行い、経営者はアドバイスを得てゴールに向かって動くことになります。

経営者とコンサルタントとの関係性を理解せずに、経営改善をすべて専門家に丸投げしてもよい結果は生まれません。

あくまでも経営改善は経営者とコンサルタントが協力して進めていくものであると認識しておきましょう。

 

コストに対する考え方

経営改善に取り組む経営者の多くは、今会社の経営が苦しいから何とかしたいと考えることがほとんどです。

財務状況が良好というケースは稀で、手元にお金がないから何とかしたいと考えることが多いでしょう。

そこで考えられるのがコスト削減ですが、すべてのコストを抑えると何もできなくなってしまいます。

経営改善で失敗しやすいのは、コストを削減することにばかり目標を向けてしまう事例です。

 

コストを削減するのなら、

 

  • ・削減しなければならないコストの種類
  • ・削減してはいけないコストの種類
  • ・費やしたほうがよいコストの種類

 

など見極めることが必要です。

 

そして、削減したコストは、改善する必要があるコストに振り分けていきます。

コスト削減は単に抑えるだけでなく、費やしたほうがよいコストも考えなければなりません。

コストを抑えすぎた事例では、会社の衰退や社内活力減退、優秀な人材の離脱につながることもあります。

専門家の意見なども参考にしつつ、正しく判断しながら経営改善を成功させるコスト削減を検討していきましょう。

 

まとめ

経営改善の取り組みを行っているのに、なぜ失敗するのか事例を参考にしながら、自社の成功につなげていきましょう。

主なポイントとして押さえておきたいことは、

・経営改善が失敗したことを環境や他人のせいにしている事例は、スタート時点ですでにつまずいているため、何度改善しようとしても失敗してしまうことが多い

・経営改善に向けた計画書を作成しただけで満足してしまう事例は、どれほどよい計画内容だとしても実行が伴わないため成功しない

・かならず目的・目標を設定することが必要なものの、適切な数値で設定できていない事例は失敗しやすい

・経営改善のコンサルタントや専門家に依頼する場合には、すべてを丸投げするのではなくあくまでも実行するのは会社であることを理解していない事例は失敗する

・経営改善のためにコスト削減を行うことは重要であるものの、目先のコスト削減だけに注力しすぎてしまうと将来性を失うことになるため、抑えるべきコストと費やしたほうがよいコストを見極めることが必要

ということです。

これから経営改善に取り組むことを検討している経営者は、なぜ失敗するのかという事例を参考に同じ失敗例にならないようにしましょう。

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