ビジネスを成功させるための資金調達の種類とメリット・デメリット

2020/10/30
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ビジネスを開始するときだけでなく、続けていく上でも資金調達は欠かせません。手元のお金がなくなれば、新規で事業を始めることも設備投資もできなくなりますし、仕入れ代金や人件費・固定費用といった支払いもできなくなるからです。

そのためビジネスにおいて資金調達は重要な項目といえますが、お金の使い道など目的に合った資金調達方法を選ぶことが必要です。

そこでこれからビジネスを始める方やすでにビジネス成功へ進んでいる経営者などが、どのような方法で資金調達すればよいか、その方法とそれぞれのメリット・デメリットなどをご説明します。

 

ビジネスにおいて資金調達する方法は大きく3つ!

ビジネスで必要なお金を準備するため、どのような方法で資金調達するか考えなければなりません。

資金調達の方法は主に、

  • ・デッドファイナンス…お金を借りて手元の資金を増やす
  • ・アセットファイナンス…保有する資産をお金に換える
  • ・エクイティファイナンス…資本を増やし資金を手に入れる

という方法があります。

それぞれの資金調達方法をさらに細かく分けることができますが、どれも何のためにお金が必要なのか、調達する目的に応じて選んでいくことが必要です。

 

ビジネスのための資金調達方法その1:デッドファイナンス

負債を増やす=お金を借りる資金調達の方法がデッドファイナンスです。

いつまでにいくら借りるのか、期限を設定し融資を受けることになります。

借りたお金(元本)だけでなく、決められた利息も支払うことになるため、ビジネスを続ける上では返済計画を立てた上で資金調達に活用することが必要です。

 

デッドファイナンスのメリット

お金を借りて資金調達する方法なので、金銭の貸付を行ってくれる銀行など融資先の選択肢が多いことはメリットとして挙げられるでしょう。

また、利息は経費として計上できるため、節税につなげることも可能です。

そしてデッドファイナンスで資金調達することによるビジネスでの最大のメリットは、レバレッジ効果が期待できることでしょう。レバレッジ効果とは、借入金で多額の資金を手にし、その資金をもとに設備投資などに使うことでより大きい利益を生む可能性のことです。

限られた手元の資金だけではかなわなかった事業でも、融資を受け多く資金調達できれば、投資した以上の効果を生み利益を増やすことができる可能性が広がります。

 

ビジネスにおけるデメリット

デッドファイナンスではお金を借りて資金調達するため、返済義務を負う必要がある点はデメリットです。

ビジネスの状況に関係なく、期日までに返済を行うことが必要となるため、赤字決算でも手元の資金が不足していても返済しなければなりません。

業績がよく手元の資金も十分ある場合には負担に感じなかったとしても、ビジネスがうまくいかず悪化しているときなど、返済することを負担に感じてしまう可能性があります。

そして将来のキャッシュフローを減少させてしまうことも、デッドファイナンスのデメリットとして挙げられます。

 

お金を借りて資金調達する方法の種類

お金を借りる方法には、公的融資・銀行融資・ビジネスローン・手形割引・売掛債権担保融資などが挙げられます。

もっとも馴染みが深いのは民間の銀行から融資を受けることでしょうが、国や自治体などから融資を受ける公的融資や政府系金融機関である日本政策金融公庫や商工組合中央金庫からの借入れなら低金利で資金調達が可能です。

特に創業・開業したばかりのベンチャー企業などでも、日本政策金融公庫の創業融資なら比較的融資を受けやすいため、多く利用されています。

公的融資の中でも信用保証協会の保証付き融資なら、信用保証協会が保証してくれた上での借入れとなるため借りやすいでしょう。

 

おすすめできない方法も

銀行融資の中でも、銀行独自の責任で貸付けを行うプロパー融資は、中小企業やベンチャー企業などではハードルが少々高めです。

プロパー融資の場合、信用保証協会の保証付き融資のように、いざというときの貸し倒れリスクを保証協会が負うことはありません。銀行がリスクを負う形で貸付けを行うため、信用力がよほど高くなければまず断られてしまうでしょう。

また、公的融資や銀行融資による借入れが難しい場合、ビジネスローンという選択肢もありますが金利が高く設定されます。

特に消費者金融や事業者金融などノンバンクのビジネスローンの場合、担保や保証人など不要で審査も甘く、早ければ即日融資を受けることもできます。

その柔軟性の高さは金融業者が抱えるリスクの高さと比例するため、高い金利で返済負担が大きくなり、経営が圧迫される可能性も否定できません。

仮に利用する場合でもしっかりと返済計画を立て、すぐに完済できるように一時的な利用に留めておくようにしてください。

 

手形割引や売掛債権担保融資は?

商品やサービスを販売・提供したとき、その代金を手形という売掛債権で受け取ることもあるでしょう。しかし手形は現金化できるまで期日が長く、一定期間待たなければなりません。

この場合、銀行や手形専門業者などに手形を売却し、期日を待たなくても現金化できる手形割引も利用できます。ただし手形の振出人が期日に決済できず、不渡りを発生させたときには、割り引いた手形を買い戻すことになるため注意しましょう。

もし手形で代金を受け取るのではなく、請求書を発行し後日入金してもらう形であれば、同じ売掛債権でも売掛金を保有することになります。

売掛金も手形より期日までは短いですが、取引先から入金があるまで待たなければなりません。そこで売掛金を担保に、融資を受ける売掛債権担保融資なども資金調達の方法として活用できます。

 

ビジネスのための資金調達方法その2:アセットファイナンス

ビジネスで保有している資産を売ってお金に換え、資金調達する方法がアセットファイナンスです。売って得た売却代金分、手元のお金を増やすことができます。

 

アセットファイナンスのメリット

資産を売る上で手数料など差し引かれるため、多少減額してしまうものの、所有する資産をお金に換える方法なので余計な借金を増やすことがありません

また、融資を受けたくても審査が通らないという場合でも、売る価値のある資産を保有していれば現金に換えることができます。

素早い資金調達とコストの低さもアセットファイナンスのメリットなので、信用力が低いことに不安を感じているのなら活用したい方法です。

 

ビジネスにおけるデメリット

保有する資産を現金化する方法なので、そもそも売ってお金に換えることができる資産を持っていなければ使えない資金調達の方法です。

さらに現金化させたい資産に、将来的な信用力がなければ売りたくても断られる可能性もありますし、買取ってもらえたとしても当初よりもかなり低い金額しか資金調達できない可能性もあるのはデメリットといえます。

 

資産を現金に換えて資金調達する方法の種類

売却可能となる資産には、不動産・自動車・機械・設備などの有形固定資産以外にも、有価証券や権利などの無形固定資産が挙げられます。

不動産など価値の高い資産を所有していれば、現金化させることで多額の資金調達が可能となるでしょう。

ただし買い手を見つけるまで一定の時間がかかることが多く、手続きに手間もかかります。ビジネスで忙しい中、不動産売却に時間をかけたくないという場合もあるでしょう。

その場合、売掛債権の中でも売掛金を売って現金化するファクタリングなら、スムーズに資金調達できます。

先にデッドファイナンスでご説明した売掛債権担保融資とは異なり、売掛金を担保にするのではなくファクタリング会社に売却しお金に換える方法です。

審査も甘く、重視されるのは売掛金の信用力のため、利用する方の信用力が悪化していても資金調達に活用しやすいことが特徴といえます。即日現金化を可能とするファクタリング会社もあるため、急いでお金が必要という場合でも対応しやすいことは大きなメリットとなるでしょう。

 

ビジネスのための資金調達方法その3:エクイティファイナンス

資本を増やして資金調達する方法がエクイティファイナンスですが、資本を増やす=株式を発行するということです。投資家などにビジネスへ出資してもらう引き換えに株式を渡し、手元のお金を増やします。

 

エクイティファイナンスのメリット

エクイティファイナンスの最大のメリットは、調達したお金の返済義務がないことです。仮に株式の価値が下落したとしても、投資家に保証する必要もありません

出資により集めたお金はビジネスにおいて自由に使うことができますので、経営における財務基盤を安定させるためにもよい方法といえます。

 

ビジネスにおけるデメリット

株式を発行し渡すということは、株主を増やすこととなり保有する株式の数によっては経営権を揺るがされる可能性があります。

それは買収や合併のリスクを高めることを意味しますので、株式設計をしっかりと立てた上で株式を発行することが必要です。また、利益が出れば株主に配当金を支払わなければならないこともデメリットとして挙げられるでしょう。

 

資本を増やして資金調達する方法の種類

第三者割当増資・ベンチャーキャピタル・エンジェル投資家・クラウドファンディングなどがエクイティファイナンスの種類として挙げることができます。

第三者割当増資は新株発行という呼び方をすることもあるように、新たに株式を発行し第三者に売却し資金調達することを意味します。成長性や株価が上昇に期待を持てることを説明し、購入してもらうことになるでしょう。

ベンチャーキャピタルは投資専門の会社のことで、将来性が高く見込める企業に対し出資し、対象企業が上場した後で資金回収し利益を獲得することを目的としています。

エンジェル投資家は個人の元起業家や富裕層などで、成長性が見込める企業に投資を行ってくれます。

エンジェル投資家は起業家などを応援したいという理由で出資してくれるケースもありますが、ベンチャーキャピタルはそもそも利益を得ることを目的としているため、経営に必要以上に口を出されることもあります。

ビジネスにおけるアドバイスや助言、知識やノウハウなど伝授してもらえることはメリットですし、取引先などの紹介も受けることができるでしょう。

ただし思い通りの事業を進めることが難しくなることもあるので、その点を踏まえた上で出資してもらうことが必要です。

クラウドファンディングはインターネットを通じ、不特定多数の個人に投資してもらい資金調達する方法です。

ネット上にビジネスの計画などを公開し、賛同してくれる方たちに資金を出してもらいます。それぞれから調達できるお金は少なくても、多くの方の賛同を得ることができれば多額の資金を調達できる可能性があります。

 

他にも手元のお金を増やす方法はある

他にもビジネスに必要な資金を調達する方法として、国や自治体などから補助金や助成金を受け取ることが挙げられます。

どちらも返済義務のないお金を手に入れることができる方法ですが、申請するにあたり様々な条件をクリアしなければなりません。

また、事業計画を立て書面化させるなど、念入りな準備が必要です。

補助金は経済産業省が実施しており、経済活動や技術開発などに対し補助する制度で、比較的難易度は高めで審査に通らなければお金を受け取ることはできません。

助成金は厚生労働省が実施ており、雇用の促進や安定・能力開発に対し助成する制度となっています。設けられている条件に該当すればお金を受け取ることが可能になることが多いものの、すべて後払いとなる点は注意が必要です。

 

まとめ

ビジネスにおいて必要なお金を資金調達する方法はいろいろありますが、いずれにしても目的に合った方法を選ぶことが大切です。

間違った資金調達を選んでしまうと、本来の目的にお金を充てることができなくなることもありますし、一時的に手元のお金を増やしただけで後の資金繰りが悪化することもあります。

ビジネスを成功させるためには、それぞれの資金調達の仕組みやメリット・デメリットを理解した上で、もっとも適した方法を選ぶことが重要となります。

まずは自社の事業形態や内容・状況などを改めて見直し、何のための資金が必要かによって最も適切な資金調達の方法を選んでいきましょう。

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