運転資金を資金調達するときに融資を受けるなら把握しておきたいこと

2019/08/23
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企業経営を安定させるためには、様々な資金の需要に対応していくことが求められますが、その際に必要なのが運転資金です。その運転資金を調達する上で、融資による資金調達を検討するのなら、どのようなことに気を付けておくべきなのでしょう。

 

商取引の流れをまずは把握すること

企業が販売しようとする製品などを準備するためには、材料の仕入れから製造という過程を経ることになります。

材料の仕入れに対する支払いは、後日まとめて決済する買掛債務となること一般的であり、取引先に製品として販売した代金を回収においても後日決済という売掛債権が発生することになります。

仕入れ代金の支払いと販売代金の回収、どちらも後日まとめて決済されるという掛け取引が日本の商取引ではあたりまえになっていますが、実際には売掛債権を回収するより買掛債務の支払いのほうが先に到来します。

 

必要な運転資金はどのくらいの金額か確認を

そのため、運転資金として必要になる金額は、入金予定のある売掛債権と、企業が販売目的で一時的に保有する商品や製品、原材料、仕掛品などである棚卸資産の合計から、支払うことが予定されている買掛債務を差し引いて求めることができます。

そのため、買掛債務の方が大きいと運転資金がマイナスをあらわしますが、これは支払いがかなり先送りされていることを意味します。早く売掛債権を回収して、買掛債務の決済に充てていくことが必要となるでしょう。

 

運転資金を調達するにはどの方法を使う?

多くの中小企業が運転資金を調達する方法として、銀行からの融資などを利用します。融資は最も一般的でメジャーな方法であり、銀行との繋がりを持つ意味でもときには必要となる部分です。

しっかりと返済実績を作っておけば、将来、設備投資や事業拡大などの場面において多額の資金が必要となったときにも、銀行から融資してもらえる可能性も出てくるでしょう。

ただ、もし融資により運転資金を調達しようと思うなら、まずは金利が低く返済負担も軽減される政府系金融機関からの借り入れを検討してください。

 

政府系金融機関とは

国が運営する政府系金融機関でもっとも代表的なのが日本政策金融公庫からの融資です。

様々な融資制度があるので、その種類によって借り入れを可能とする条件や上限額、金利などは異なるものの、多くの場合で設定される金利が1.0~2.0%程度と低めです。

政府が実施する経済政策の一環とし、商業振興のために融資を行っているため、銀行のように営利を目的としていないことから設定される金利も低くなります。

ただし、それぞれの制度の条件に合っていない場合には融資を受けることはできませんので、必ずどのような種類があり、どんな内容になっているか確認した上で検討するようにしましょう。

 

民間の銀行でも金利は安い

民間の銀行などから融資を受ける場合でも、けっして金利が高いわけではありません。

メガバンクや地方銀行、信用金庫など色々な種類の銀行があり、利用できる融資商品も様々です。他にも担保や保証人の有無、借入金額や期間などで異なるものの、どの銀行を利用したとしても1.0~3.5%程度です。

融資の依頼を受けた銀行は、提出された決算書などから企業の経営や財務状態を確認し、貸し倒れリスクについて審査を行います。

リスクが高いと判断される場合には、貸し付けを見送るべきか、それとも担保や保証人を差し入れてもらいリスクヘッジを図った上で融資を実行するか決めることになるでしょう。

リスクが低いと判断されれば、その分金利も低く設定されることになるでしょうし、担保や保証人などを求められることなく融資を受けることもできるはずです。

 

貸し付けを行う金融機関の原資となるお金の出所は?

政府系金融機関が融資を行う上で、貸し付けの原資となるお金の源は多くの方たちから徴収された税金です。

銀行融資における貸し付けの原資となるのは、預金者から預けられたお金です。

では、ノンバンクなど、預金機能を持たない貸金業者が貸し付けの原資としているのは何なのでしょう。

 

ノンバンクの貸し付けの原資となるものとは?

政府系金融機関や民間銀行から融資を受けることができなかった場合、次に候補として考えられるのがノンバンクなどからの借り入れです。

ノンバンクとは、「non」「bank」「financial company」を省略した言葉で、預金の業務を行わずにお金を貸すなどの金融事業を行う業者を指しています。

預金の業務が行われないので、貸し付けの原資となるお金はどこから調達されているのか気になるところですが、実はノンバンクも銀行など安い金利の金融機関からお金を借りて、その代金を貸し付けに利用しています。

 

ノンバンクの金利の高さの理由

銀行などからの借入金を原資に充ててさらに貸し付けを行うため、銀行に返済する必要のある元金と利息分に加え、事業を運営する上での様々な費用、さらに儲けとなる部分を加味した上で金利を設定することになります。

これらの項目に加え、ノンバンクの場合には、利用を希望する方の多くが政府系金融機関や民間の銀行からの融資を断られた方のため、信用力が低めの方が利用を希望することになるでしょう。

そのため、万一貸し付けを行っても、返済してもらえなくなるリスクも高いので、その高い貸し倒れリスクを回避するためにも、8.0~18.0%といった銀行よりも高めの金利が設定されます。

 

さらに融資限度額が低く設定したリスクヘッジが特徴

さらにノンバンクの場合、融資限度額を低めに設定されることも特徴の1つです。

銀行融資などであれば1社に対し億単位での融資が行われるでしょうが、ノンバンクの場合には信用力の低い会社に1億円の貸し付けを行うことはかなりのハイリスクです。

その分高い金利を設定していたとしても、その1社がつぶれてしまえば大変な損失を抱えることになってしまいます。

そこで、1億円の融資を行う場合でも、たとえば500万円ずつ20社に対して貸し付けを行うなど、リスクを分散させることを行います。仮に20社のうち1社がつぶれても、抱える損失は500万円で済むなど限定させることができるからです。

 

一時的な運転資金の利用ならメリットとなることもある

ノンバンクは金利が高いので利用をおすすめできませんが、即日融資が可能になるといったメリットもあります。

そこで、例えば将来入金予定の売掛金を回収すれば、すぐに全額返済することができるけれど、一時的な運転資金に困っているといった場面などに利用するとよいでしょう。

利用が一時的なものに制限できるのなら、かかえる金利の負担もそれほど大きくならないはずです。

ただし、長期的な借り入れにおいてノンバンクから融資を受けてしまうと、返済総額でみた場合かなり負担が大きくなってしまいます。あくまでも一時的な運転資金やつなぎ資金として利用するようにしましょう。

 

一時的な運転資金ならファクタリングでも資金調達が可能!

なお、将来受け取る予定のある売掛金を保有していて、一時的な運転資金に不足しているのなら、ノンバンクからの借り入れでなくてもファクタリングで資金を調達することもできます。

ノンバンクからの借り入れの魅力な何と言ってもその迅速さでしょう。申し込んで即日融資が可能となるなど、早ければ当日お金を受け取ることが可能です。

 

売掛金を即日現金化することが可能な資金調達の手法

ファクタリングも同様に、早ければ即日現金を受け取ることができる手法のため、近年では中小企業などが多く利用する資金調達の手法となっています。

ファクタリングとは、保有する売掛金をファクタリングサービス専門業者に売却し、売掛先から代金を回収するよりも前に現金化させることができる方法です。

売却による代金を受け取る手法なので、借り入れを行うのではない点も魅力として捉えられている理由でしょう。ただ、利用の際には手数料が発生しますので、売掛金額まるまる受け取ることができるのではなく、あくまでもこの手数料分を差し引かれた分が入金されることになると理解した上で利用するようにしてください。

 

まとめ

近年では経済産業省が売掛債権を流動化させて資金を調達することを中小企業に推奨するなど、ファクタリングのような資金調達方法がよいとされています。

そのため今後はファクタリング利用による資金調達も拡大することが予想されますので、さらに利用しやすい環境となっていくはずです。

今以上に借金を増やしたくない!と考えるのなら、ファクタリングで運転資金を調達してみてはいかがでしょう。

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