リース契約も資金調達の方法の1つ!その仕組みや内容とは?

2019/05/17
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資金調達の方法としてまず思い浮かぶのは、銀行融資やビジネスローンかもしれませんが、他にも「リース」という方法があります。

リースと耳にすると、レンタルすることと捉えがちで、資金を調達することとはまた違った意味なのでは?と思うかもしれません。

ただ、契約期間や最終的な取り扱いなどを知っておくと、リースも資金を調達する方法などだと理解できるはずです。

そこで、資金を調達する方法の選択肢として、リースを利用するメリットやデメリット、その方法をご説明します。

 

リースにも種類がある

リースと一言にいっても、ファイナンス・リースセール&リースバックという方法があります。うまく活用することで、財務体質を強化したり企業価値を向上させることに繋げることもできるので、どのような方法か理解しておきたいところです。

 

ファイナンス・リースとは

ファイナンス・リースは、利用会社に変わり物件をリース会社が購入し、利用会社とリース会社が物件に対するリース契約を結ぶという方法が用いられます。

契約を結んだ後、定期、そして一定金額のリース料をリース会社に対して支払うという形になるため、利用会社が最終的に購入代金のすべてを支払う流れです。

 

●どのような場合にファイナンス・リースが活用されるか

では、仮に運送会社がトラックの増車を行いたいというケースでファイナンス・リースの内容を確認してみましょう。

たとえば運送会社が大口の契約を取ったことで、配送や納品を円滑に行うためにトラックを増やさなければならなくなったとします。もちろん、増車するためには資金が必要となりますが、手元に資金がなければ割賦販売による購入しかありません。

ただ、割賦販売を利用した場合、金利も発生する上に、購入して実際に車が納車されるまで1か月や2か月と期間があいてしまうこともあるでしょう。そうなるとせっかくの大口契約にすぐ対応できなくなってしまうので、契約や納車に時間がさほどかからないリースを利用するという形です。

コピー機など、事務機器などでもファイナンス・リースは利用される方法です。新品で購入するためには何十万円、場合によっては100万円単位の資金が必要となるケースにおいて、リースを利用すれば月々数万円ですみます。

購入代金を金融機関から借り入れて資産を手に入れることとほとんど同じ効果を生むといえるでしょう。

 

●ファイナンス・リースを利用することのメリット

資産を購入すると、その購入にかかった代金は一旦資産に計上し、毎年減価償却する分を少しずつ費用として計上することになります。しかしリースならそのような面倒な処理は必要なく、不動産などでも固定資産税など発生させず全額損金計上できる点がメリットです。

また、メンテンナンスや保守なども付帯されていることから、管理にかかるコストや手間を軽減できる点もメリットといえるでしょう。さらに一定金額の費用をリース料として毎月支払うことになるので、長期融資とは異なり金利変動のリスクを負うこともありません

 

●ファイナンス・リースのデメリット

原則的に中途解約はできないということ、さらにメンテナンスや保守にかかる費用も上乗せされているので通常の借り入れより費用が割高になる点は注意が必要です。

また、リースはあくまでもリース。契約が終了すれば、利用会社の所有物になると思うかもしれませんが、リース会社に返却するという形になります。そのため、引き続き利用する場合には、再リース契約を結び、延長利用することとなるので、その点は間違った認識をしないようにしてください。

 

セール&リースバックとは

 

現在、所有や利用している資産を一旦は外部に売却して資金を得て、その資産は売却した相手からリースという形で借り、利用を継続する賃貸借取引のことをセール&リースバックといいます。

たとえば不動産などをリースバック会社に売却し、その売却代金を資金として得ます。それまで不動産の所有権は利用会社だったものがリースバック会社に移転されるわけですが、リースバック会社に家賃という形で毎月費用を支払い、そのままその不動産を利用するという形です。

不動産や機械設備、自動車など、様々な資産に対して利用される方法で、資金が必要であることを理由に資産の所有権は手放すことになっても、そのまま引き続いて利用することができるので、表向き業務に支障をきたすことはないでしょう。

 

●セール&リースバックのメリット

もし融資を受けようとした場合には、利用会社の信用力が重視されます。しかしセール&リースバックの審査で重視されるのは、売却対象となる資産に価値が見込めるかという点です。そのため、融資を利用する場合よりも審査のハードルは低めと考えられます。

さらにこれまで支払っていた資産に対する固定資産税、保険料、維持管理費などを削減させることが可能となり、毎月のコストをリースという形でフラットにすることができます。

また、事業が軌道に乗るなどで手元の資金を増やすことができれば、一旦は売却した資産を再び買い戻すことも可能です。

これまでの事業環境を変えることなく、資金を調達できるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

●セール&リースバックのデメリット

ただし、対象となる資産が不動産の場合、売却で得ることができる金額が低く設定されやすいといえます。目安としては3割ほど安くなることが多くなりますが、これはたとえば建物などは経年により価値が減少することが理由です。

また、発生するリース料も割高にないやすいこと、再度売却した資産を買い戻す場合の金額も売却価格の1割増しになることが多いなど、デメリットもあります。

このようにリース料や買い戻しにかかる費用が割高であることから、リース期間が長期に及ぶほど一般的なリースで発生する費用より負担が重くなりがちであるということはデメリットして挙げられるでしょう。

 

リースによる資金調達を検討する場合

資産を購入したい、またはそれをもとに資金を得たいという場合で、銀行融資では時間がかかりすぎると感じる場合や、資産を手放さずに資金を得る方法はないか…と考えたとき、このようなリース契約の方法を検討するとよいでしょう。

ただ、現在の創業融資制度などは金利部分で優位性が高いといえるため、もし創業融資の利用が可能ならそちらのほうが有利といえます。

また、資金は調達しなければならないけれど、借り入れを増やすことに抵抗があるという場合には、同じように資産を売却することで資金を得るファクタリングも検討してみることをおすすめします。

 

ファクタリングとはどのような資金調達方法なのか

ファクタリングは売掛金を売却して資金を得る方法ですが、売掛金はそもそも将来的に入金される予定の費用であり、その回収を前倒しさせるだけです。

利用する際にはファクタリング会社に対する手数料は発生しますが、もともと得るはずのお金を早期に入金してもらうという流れです。返済負担や金利負担もなく、毎月発生するコストを増やさずすみます。

 

まとめ

ファイナンス・リースとセール&リースバック、どちらもリースという契約の方法ですが、内容に異なる部分があります。また、一般的に捉えられている資金調達の方法とは異なる部分もありますが、得ることができる効果としては似た仕組みになっています。

たとえばセール&リースバックを利用する場合には、買い戻すことが可能である仕組みを利用し、なるべく早期で買い戻しを行ったほうがよいといえます。もし買い戻しの予定がないなら、早期にリース解約してしまう、または一般的な資産の売却方法を検討したほうが、総合的にかかるコストを抑えることに繋がるでしょう。

資金調達の選択肢として他にもファクタリングといった方法もあります。自社にとってもっとも適した方法はどれかしっかり検討するようにしてください。

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