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健全な企業経営のために把握しておきたい様々なリスクとその内容とは

事業資金2019/03/26

健全な企業経営を行うには抱えることになるさまざまな事業リスクに対し、適切に対処できる備えを考えておく必要があります。

経営にリスクは必ず生じますので、リスクへの未然の対策を立てるには、具体的にどのようなリスクが生じるのか把握しておくことが大切です。

そこで、企業経営において抱えることになるリスクと、それに対応するための対策をご説明します。

 

売上減少や経営が悪化する要因

特に問題が生じることなく、順風満帆な成長をみせていた企業でも、何かをきっかけとして売上が低迷することもあります。

そのため、売上が減少したり業績不振などで経営が悪化してしまう可能性についても考えておかなければなりません。

景気や消費者ニーズの変化、自然災害や事故の発生など、様々な外部要因で経営が急に傾いてしまうこともありますし、相次ぐ従業員の退職や放漫な経営など企業内の問題で経営が悪化してしまうことも予想されます。

他にも次のような要因で売上減少や経営悪化という事態を招く可能性が考えられますので、それぞれの内容と抱えるリスクを把握しておきましょう。

 

コンプライアンス違反による企業イメージが低下するリスク

予期していなかった事態で、それまでの企業ブランドのイメージを低下させてしまうこともリスクのひとつです。

経営者や従業員のコンプライアンス違反などの不祥事によって、風評被害などが起き企業イメージを損なう可能性も出てきます。

 

商品やサービスに欠陥が発覚することによるリスク

品質に関しては消費者もシビアになっているため、安全管理などは怠らないようにすることが重要です。

販売した商品などに欠陥があることが発覚した場合、経営状態は極めて悪化する可能性が高くなります。大量に生産・販売した商品に問題が生じた場合、リコールに伴う自主回収を余儀なくされ、修理や交換、賠償責任といった大きな損失を生む自体となってしまいます。

仮に販売した商品や提供したサービスを原因として、消費者にケガを負わせたり死亡という事態にまで発展すれば、民事や刑事という責任を負うことにもなるでしょう。

 

施設の管理に不備があることで発生するリスク

もし自社が所有や管理している建物や設備に不備があり、火災や転落などの事故が発生して利用者がケガや死亡ということになれば、民事上の損害賠償責任を負うだけでなく、業務上過失致死傷に問われる可能性も出てきます。

 

データの紛失や流出によるリスク

現在、管理や扱いが厳しくなっている個人情報の取り扱いは、今後もより厳密に扱うことが求められます。

自社や取引先企業の機密情報などが流出してしまうリスクも考えられますので、ウイルス感染など外部からの攻撃にも備える必要がありますし、操作ミスやデータの置き忘れといった人的ミスが発生しない対策も講じておくことも大切です。

 

従業員の労働災害が発生するリスク

労働災害には、業務中の事故や通勤中の交通事故による従業員のケガや死亡など以外にも、たとえば長時間労働などによる心疾患や過労死、自殺なども含まれます。また、近年では不当解雇や、セクハラ、パワハラ、残業代の不払いなど、様々なことを原因として、従業員やその家族が企業を相手に訴訟を起こすケースが増えています。

 

取引先や株主からの訴訟によるリスク

取引先に渡った自社の商品に欠陥があったことが発覚した場合や損害を及ぼした場合には、当然、損害賠償請求の対象となる可能性があります。

また、経営者や経営陣の行為で企業が大きな損害を受けた場合、株主が代表訴訟を起こすといったことも考えられます。法人が被害者となるため、損害賠償請求額も多額に及ぶことが多いといえるでしょう。

 

様々なリスクから会社を守るために必要なこと

企業経営において抱えるリスクは様々です。その中で健全な経営を続けるために、どのような方法でリスクをマネジメントするのか、回避する方法や対策を検討しておくことが求められます。

リスクに対して経営者が企業を守ることを考える場合、コストは最小限に抑えた上での適切な対応を行い、万一、被害が及んだ場合に発生する損失も最小限に抑える対策を講じることが必要です。

 

リスクが顕在化したときの備えとして

リスクマネジメントを行うにあたって、最終的には資金をどのように調達するのかという部分に行き着くことになります。

もし、実際のリスクが顕在化したときにどのように対応するのか、資金面で予防・保全する取り組みを考えておかなければなりません。

たとえば予期せぬリスクが会社経営に影響を及ぼすことになったときのため、民間の生命保険会社などから販売されている補償などでの備えも対策のひとつとして検討が必要となりますので、あわせて検討するとよいでしょう。

 

売上が急成長することによるリスク

企業経営で抱えるリスクは先に述べたこと以外にも存在します。たとえば、リスクマネジメントを検討する段階で銀行融資による資金調達を希望しているけれど、ときに売上が急激に伸びていることを懸念され、融資を断られそうになってしまうということもあるようです。

売上が伸びていることはよいことなので、なぜ銀行から融資を断られることになるのか納得できないと感じてしまうかもしれません。

しかし、銀行などの金融機関は、急成長する企業を敬遠することは珍しくありませんので、このような売上急成長のリスクについても把握しておく必要があります。

 

なぜ売上が急成長することでリスクが生じるのか

メディアなどで急成長していたはずの企業が突然倒産したと報じられることもあるように、売上が急激に増加しているということは、その反面で様々なリスクを抱えます。

たとえば、その勢いある成長に人員がついていけていなかったり、これまで提供していた商品やサービスのクオリティが維持できなくなるといったことです。

売上が伸びればその分、材料代の仕入れも増えることになりますが、売掛金だけが増えすぎれば入金までの期間の運転資金が不足しがちとなり、資金がショートするリスクも高まります。

このような結果、せっかく売上は伸びているのに資金は底をついてしまい、倒産に至るというケースもあるようです。

 

売上が急成長することによるリスクを回避するために

企業が売上を伸ばそうと考えるのなら、設備投資人材の雇用仕入増加という要素は欠かすことができません。ただ、ここで問題となるのはいずれも資金を必要とするという部分です。

もし企業が急成長したいと考えるのなら、銀行融資も最大限で資金調達を行い、競合とされる他社よりも多い資金を事業に投資することが必要となります。

投入した資金に比例して、売上や利益が伸びれば銀行もさらに融資を行うようになります。そこで、銀行からの追加融資により再び事業に投資を行い、さらに売上と利益を伸ばすといったことが繰り返され、企業はどんどん成長していくという流れです。

 

投資がすべて売上や利益に反映されるわけではない

投資をすれば必ず売上や利益に反映されるとは限りません。それまでは順調だったとしても、急に投入資金が売上に反映されなくなる場面が訪れることもあるでしょう。

しかし、そのままでは銀行からの融資がストップされてしまうことを恐れ、無理な経営を行おうとするとここでひずみが生じることとなり利益から大きく損失へと一変する可能性が高まります。

 

黒字から赤字経営となると銀行融資はストップされる

これまでの黒字経営から赤字へと転落することにより、銀行からの融資は止まり、そこから一気に資金が回らなくなってしまう流れです。

このような事態に陥らないために、売上や利益が順調に伸びている場合でも、手元資金にはゆとりを持たせることが必要です。

手元の資金はしっかり確保した上で倒産リスクを回避しつつ、無理のない成長スピードでの業績向上を目指すことが求められます。

 

まとめ

企業経営において抱えるリスクはいろいろありますが、そのリスクにより企業が経営を続けることができなくなってしまう事態を招かないように、何を用いてリスク対策を講じるのかしっかり検討しておく必要があります。

保険などで備えることができるのでれば、保険によるリスク移転を行うことも対策のひとつですし、売上が急激に伸びていても油断せず手元に資金を確保してリスクに備えることが必要であるということです。

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