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資金調達の種類ごとの審査難易度ランキングベスト5!

資金調達2018/08/20

資金調達には様々な方法があります。そしてその方法によって審査難易度も大きく変わってくるのです。会社の経営が厳しく赤字決済の時には審査難易度が高い資金調達は避けたほうが無難です。審査落ちになってしまう確率が高くなってしまうからです。

こちらでは以下の5つの資金調達の方法で審査が厳しいものから掲載していきます。

・銀行融資
・ノンバンク融資(ビジネスローン)
・ファクタリング
・担保型ローン
・手形割引

審査難易度が高い資金調達方法はどれなのでしょうか?
審査難易度が低い資金調達方法はどれなのでしょうか?

資金調達を検討している、という方は必見です。

まずは金融機関の融資基準を把握すること

・融資基準は変化している

以前の融資基準と今の融資基準は異なってきています。以前の融資基準のままで審査を受けたとしても成功するとは限りません。かえって成功確率が下がってしまうのです。

まずは基礎知識として、現代の融資基準を把握することが極めて重要になってきます。

では現在の融資基準はどのようなものなのでしょうか?

【現代の融資基準・・・継続的に収益が得られる事業計画であるか】

現代では事業計画の質によって融資をするかを金融機関は判断しているのです。事業の計画の質によって高額の資金調達ができることもあれば、審査落ちになってしまうこともあるわけです。

一方で1980年代までは「資産」が極めて重視されました。会社としての資産がより多くあれば、資金調達ができたのです。当時はバブル期であり、特に不動産を持っている企業は高く評価されました。
しかしその後にバブルが弾けてしまいます。土地の価値も下がってしまい、金融機関は資産重視の融資基準を転換することになります。

1990年代に入ると今後は「現金」が重視をされるようになります。会社としてどれだけの現金を持っているのか、というところが注目されていたわけです。土地バブルが弾けた影響により、現金が重視されるようになりました。会社としての資産の中でも現金の量が注目されていたわけです。

そして現代では「今後の収益」という部分が注目されるようになったのです。そもそも融資を受けるときに現金があったとしても、将来の返済能力を推し量ることはできません。しかし今後の収益に関係する事業計画がしっかりとしているのであれば、返済能力は今後も維持できる、と判断できるわけです。よって現在では、事業計画を重視した資金調達の審査が実施されているのです。

審査難易度ランキング第1位|銀行融資

・借り手にとって条件が良いローンである

当たり前のことですが、借り手にとって有利な融資は審査難易度が高くなります。一方で貸し手にとって有利な融資は審査難易度が低くなります。

銀行融資は「高額融資の可能」であり「定率の金利が設定」されています。要は、借り手にとって極めて有利な融資の一つとなっているのです。当然審査難易度は高くなってしまいます。

銀行融資では設備投資といった高額の資金調達にも対応できます。中小企業であったとしても信用があると判断されれば、数千万円から数億円の資金調達ができるのです。大企業ともなると、数十億円から数百億円の融資が受けられることもあります。特にメガバンクは高額の融資に対応しており、多額の融資が受けられるチャンスが有るのです。

金利にも注目しなければなりません。資金調達をしようと思っている企業が考えるのが、「金利の低さ」です。金利は低ければ低いほど返済の負担が少なくなります。金利が高ければ、返済の負担が増えてしまうわけです。

銀行融資であれば高額であり金利が低い資金調達が可能です。だからこそ審査が厳しいので十分に注意しなければなりません。

・銀行融資の審査の特徴とは

①創業間もない企業は審査落ち対象である
②赤字企業が借り入れるのは難しい
③中小企業が借り入れるのは難しい
④審査に多数の書類が必要になる

【①業歴と銀行融資の審査について】
銀行では業歴に注目しています。そもそも創業3年未満の企業の貸し出しを禁じている企業が多くなっているのです。
銀行融資の必要書類を調べてみると「決算書2期分」と記されていることが多いです。要は業歴が3年未満の企業の審査は受け付けていないところが多い、ということなのです。

なぜ業歴が短いと審査の対象にもならないのでしょうか?

理由は単純です。創業間もない会社は信用がありません。さらに倒産率が極めて高い、といった理由もあります。貸し倒れが発生する確率が高いからこそ、銀行は審査難易度を高めに設定しているのです。

【②赤字と銀行融資の審査について】
赤字であると返済能力が低いと判断されてしまうからです。
赤字ということは返済に回せるお金が少ない、と考えられます。仮にそのような企業に貸し出してしまうと、リスクが高いわけです。回収できないかもしれません。

銀行融資では特に条件が良いので、貸し倒れのダメージは極めて大きくなります。よって赤字企業が借り入れを行うのは難しいのです。

【③中小企業と銀行融資の審査について】
返済能力と信用が関わってきます。
中小企業は、企業としての体力がありません。返済能力が引く音判断されてしまうのです。さらに大企業に比べて倒産率が高いことも銀行の態度を硬化させる原因となっています。

【④書類と銀行融資の審査について】
銀行は融資先の企業について、極めて詳細に審査してきます。詳細に審査するためには、様々な資料が必要になるので、提出を求めてきます。

<銀行融資の審査で求められる書類例>
・経営計画書(経営方針説明書)
・資金使途資料
・商業登記簿謄本(履歴事項証明書)
・月次決算書
・決算書類一式
・銀行取引一覧表
・今後の資金繰り計画書
・予測の損益計算書
・予測の貸借対照表
・納税証明書など

これだけの書類が必要になる可能性があるのです。審査前の準備だけでも大変です。

審査難易度ランキング第2位|担保型融資

・担保を用意できなければ利用できない

担保型融資は担保の信用によって融資を受ける方法となります。担保によって信用を補えるので、銀行融資などと比べると審査難易度は落ちます。しかし利用するためには担保がなければなりません。会社として担保になるようなものを持っているのか、ということが、極めて重要になってくるわけです。

<担保型融資の担保例>
・土地や建物といった不動産
・有価証券(株式)
・売掛金
・受取手形
・預金

担保については企業として持っているものでも対応できます。しかしデメリットがあることも確かです。仮に返済ができなくなってしまえば、担保を回収されてしまいます。

自社の不動産を担保に入れていた場合には、今後の事業ができなくなってしまう恐れもあるわけです。

一方で担保型融資は高額の借り入れが受けられる可能性もあります。特に設備投資資金を得るために担保系融資を希望している企業は多くなっているのです。

・担保型融資の審査の特徴とは

①担保の価値が審査に大きく関わる
②担保にかかわる書類が必要になる

【①担保の価値と担保型融資の審査について】
担保に入れるものについては、ある程度の価値があるものでなければ対応してもらえません。例えば有価証券を担保に入れる場合には、購入した時の金額が評価に関わるわけではありません。現在の有価証券の市場価値が審査に大きく関わってくるわけです。

担保に入れたもの価値が現在大きく目減りしている場合には、担保型融資を受けることが難しいケースも考えられるのです。また希望する金額を資金調達できない可能性も出てきます。

【②担保の書類と担保型融資の審査について】
会社の資料だけを提出すればよいのではありません。不動産などの担保を入れることになるので、担保系の書類も提出しなければなりません。書類の準備に時間がかかる、といったデメリットが有るわけです。

<不動産担保ローンの必要書類例>
・経営者本人の身分証明書
・決算書
・法人格を証明するための書類
・印鑑証明書
・不動産関係書類など

問題となってくるのは不動産関係書類の中身です。

不動産関係書類ですが、不動産鑑定評価書と法務局備付資料が必要になります。法務局備付資料ですが、不動産登記簿謄本や公図、さらには建物図面などとなっています。

不動産鑑定評価書を持っていない、という方もいるかもしれません。その場合には、不動産を特定できる資料や建物管理費に関する資料、さらには保険金額に関する資料や固定資産税および都市計画税に関する資料などを提出することになります。

審査難易度ランキング第3位|手形割引

・手形振出人の信用が審査に関わってくる

手形割引に関しては、手形を支払うのは振出人です。手形を受け取った方ではないので、要は自社がメインの審査対象になることはありません。よって赤字企業であったとしても、利用できる可能性があるのです。

さらに注目してほしいのが手形振出人です。手形振出人に関しては、基本的に大企業になっていることが多いのです。企業の規模の大きさは信用に直結します。ですから手形割引は若干審査難易度としては低い、ということになります。

一方で自社も審査対象になるので、その点は注意しなければなりません。実は手形割引は「償還請求権あり」となっているのです。償還請求権があるということは、仮に手形の振出人が受取手形の支払いをしなかった場合には自社が代わりに支払いをしなければなりません。ですから自社の経営状態も審査対象に入ってくるのです。
赤字経営が長く続いていたり、税金未納となっていたりする場合には手形割引が利用できない可能性もあるので注意しましょう。

・手形割引の審査の特徴とは?

①手形振出人の信用が重要である
②自社の経営状態によっては利用できないこともある

【①手形振出人の信用と手形割引の審査について】
手形割引は受取手形が確実に入金される、といった前提で実施されます。一定の手数料を差し引かれた状態の資金を調達できるわけですが、入金がされるはずなので確実に返済ができるわけです。

しかし手形振出人の資金繰りの状況によっては期日に受取手形が入金してもらえない可能性もあります。そのリスクを業者側も審査に反映してきます。手形振出人の経営状況によっては手形割引が利用できないこともあるのです。

【②自社の経営状態と手形割引の審査について】
前述したように手形振出人から入金がなかった場合には、自社が代わりに対処しなければならなくなります。ですから手形割引は一般の融資ほどではないにしても自社の経営状況が審査に影響を与えるのです。

決算書などによっては審査落ちになる可能性もあるので注意しましょう。

審査難易度ランキング第4位|ノンバンク融資(ビジネスローン)

・貸出条件が不利なので審査難易度は低め

銀行融資とは真逆の存在となっています。
ノンバンクの融資に関しては、基本的に「低額」となっており「金利も高めに設定」されています。

法人や個人事業主向けのローンではありつつも、数十万円から数百万円の融資が基本となっています。さらに金利については年10.0%から18.0%に設定されていることも珍しくありません。要は、ノンバンク融資は個人向けの消費者金融とほとんど変わらない条件で貸し出しを実施しているのです。

ノンバンク側としては貸出条件が有利です。小額の融資なので、貸し倒れリスクもそれほど高くはありません。さらに金利が高いので利益率も高いのです。よって積極的に貸し出そうとしてくるケースが多くなっています。

赤字経営であったとしても利用できた例は枚挙に暇がありません。

・ノンバンク融資(ビジネスローン)の審査の特徴とは?

①創業間もない企業には厳しい対応をしてくることも
②スピード審査を行ってくれる

【①業歴とノンバンク融資(ビジネスローン)の審査について】
実は審査が厳しい銀行融資とほとんど同じ業歴条件となっています。
創業3年未満の企業に対する融資を行っていないケースが多くなっているので注意しなければなりません。

全体的な審査難易度は低めに設定されているのは確かなことですが、業歴が短い企業にとっては借りにくいのです。

【②融資までの時間とノンバンク融資(ビジネスローン)の審査について】
最短即日審査、最短即日融資を行っています。
ノンバンクは審査スピードが早いので、早急な資金調達がしたい時におすすめです。

審査難易度ランキング第5位|ファクタリング

・審査対象は自社ではなく売掛先である

ファクタリングは手形割引と似通っています。
売掛金を売却することによって資金調達を行う方法なのです。

売掛金を利用するので、審査の対象は基本的には売掛先となります。さらに手形割引とは異なり、「償還請求権なし」に設定されているわけです。仮に売掛先から入金がなかった場合には、自社で対応する必要はありません。よって自社の経営状態についてはほとんど審査をされないような状況となっているわけです。

赤字企業であっても利用可能です。税金未納でも問題ありません。さらに創業1年目の企業であったとしても利用できるケースが多くなっています。

・ファクタリングの審査の特徴とは?

①業歴に関係なく利用できる
②即日資金調達も可能である

【①業歴とファクタリングの審査について】
ファクタリングの審査では基本的に業歴が問題になることはありません。創業したばかりの企業であったとしても売掛金があれば利用できるのです。

売掛金は自社が支払うものではありません。ですから創業間もない信用の低い企業でも利用できるのです。

【②調達スピードの早さとファクタリングの審査について】
ファクタリングの審査はあっという間に終わります。当日中に審査結果が出て、振込が行われることも珍しくありません。
資金調達に時間がかけられないケースであっても利用できるのがファクタリングなのです。

まとめ

5つの資金調達法で最も審査難易度が低いのはファクタリングです。

ノンバンク融資(ビジネスローン)の方が審査難易度は低いと思っていた方も多いかもしれません。しかし、会社の経営状況や業歴などの麺を見てもファクタリングのほうが審査難易度は低いと判断できます。

融資の審査に何度も落ちて困り果てている経営者の方もいるでしょう。売掛金を利用した資金調達を考えてみてください。ファクタリングであれば簡単に資金調達ができる可能性もあります。

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