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売掛帳を徹底解説!売掛金の出し方をマスターしよう

資金調達2018/05/29

会社を経営する上で極めて重要になってくるのが売掛金です。売上が発生した時に売掛金も発生するものですが、企業間取引において現金決済が即座に行われることは少ないです。ほとんどが一旦売掛金となり、後に期日に現金決済がされる、といったシステムになっています。

こちらでは売掛帳についてお伝えします。もしかしたら売掛帳を作成していない、という方も多いのではありませんか?売掛帳を作成していないとのちのち大変なことになってしまうかもしれません。

売掛帳をしっかりと作成しておくことで売掛金の出し方もより正確になります。「売掛帳って何なの?」という方は必見です。

 

売掛帳ってなんだ?

・補助簿の一つである

必ず書かなければならないものではありませんが、仕訳帳や総勘定元帳だけで売掛金を管理するのは極めて危険です。回収などに問題が発生する可能性があるわけです。

売掛帳は基本的に取引先別に残高を記していくことになります。売上代金を回収する時に大いに役立つものとなっているので、必ず作成してください。

・記帳する流れについて

1.仕訳帳に記載する
2.総勘定元帳に記載する
3.売掛帳に記載する

仕訳帳に記載して総勘定元帳にも記載することで終了としてしまっている方も多いかもしれません。確かに売掛帳の記載は面倒かもしれませんが習慣としてください。
売上が発生したら仕訳帳に記載し、総勘定元帳に記載し、最後に売掛帳にも記載するわけです。ここまでを1セットとして習慣づけて行うようになれば、売掛金が圧倒的に管理しやすくなります。

売掛帳まで記載する流れが把握できたら、今度は売掛金の出し方を確認しなければなりません。売掛帳の書き方はどうなっているのでしょうか?仕訳方法はどうなっているのでしょうか?

 

売掛帳の書き方とは?仕訳方法とは?

・売掛帳の書き方について

売掛帳はいつ記載したら良いのでしょうか?
こちらは極めて単純明快です。売上が発生したときです。

【売掛帳を記載するタイミング例】
・取引先に請求書を発行するタイミング
・売れたタイミング
・報酬が確定したタイミング

上記のようなタイミングで売掛帳を記載します。
注意したいのが請求書を発行しないタイプの売上でしょう。請求書を発行しないので、いつに売上帳に記載したら良いのか頭を悩ませてしまっている方も少なくありません。そういったケースについては取引先の締め日に併せて記載するようにしてください。記載のルールを守るだけで、売掛帳の記載は圧倒的に簡単になるはずです。

最近ではインターネットビジネスを行っている方も少なくありません。インターネットビジネスですが、報酬の確定が難しいです。購入されたとしても否認されてしまうことがあるのです。特にアフィリエイトは多くなっています。インターネットビジネスの場合には、基本的に月末に報酬が確定します。ですから月末に売掛帳に記載を行ってください。
報酬が確定していないのに記載してしまうと、取り消し作業が大変です。結果として売掛金が現状でどうなっているのか把握しにくい状況になってしまうのです。

【売上計上のタイミングは変えないこと】
ルールを設定したら、そのルールに則って今後記載していきましょう。途中で変更するのはなるべく避けてください。
売上計上と売掛金記載のタイミングをやたらに変更していると税務署に不審に思われてしまい、痛くない腹を探られることもあり得るのです。

・売掛金の出し方|仕訳方法について

売掛金の仕分けでの出し方はそれほど難しいわけではありません。
売掛金は資産となります。ですから借方(左側)に記載することになるのです。

【売上発生時の仕訳記載例】
売掛金 10,000/売上 10,000

10,000円の売上があった場合には、上記のような仕訳を実施することになります。

記載のタイミングは前述したように売上が確定した時点です。

次に考えるべきは売掛金を回収したときでしょう。回収した時の仕訳方法についてもチェックしていかなければなりません。

【売掛金回収時の仕訳記載例】
普通預金 9,800/売掛金 10,000
支払手数料 200

売掛金10,000円が決済し手数料が200円発生した時の仕訳例となっています。
売上発生時に左側に売掛金を記載したので、今度は回収した売掛金を右側に記載するのです。

売掛金回収時には振込手数料が発生し、売掛金の代金から差し引かれることもあります。手数料が自社持ちであるのに、普通預金を売掛金の額と同額にしてしまうとズレが生じてしまいます。ですから「支払手数料」の項目を記載して数字を合わせておかなければなりません。

 

売上発生時と売掛金回収時の売掛帳の書き方について

売掛帳は取引先相手ごとに記載することになります。そうすることによって売掛先ごとにどれだけの売掛金が残っているかを確認できるようになるわけです。
こちらでは売上の発生時と売掛金の回収時における売掛帳の書き方について徹底解説します。

・売上発生時の売掛帳の書き方とは?

売上が確定したら売掛帳に記載することになります。

売掛帳には、基本的に「日付」「相手勘定科目」「摘要」「売上額」「回収額」「残高」の「6つの項目で記載されています。

では以下に売掛帳の例を記載します。

株式会社〇〇〇〇
(摘要)前年度より繰越(残高)150,000
(日付)1月10日(相手勘定科目)売上(摘要)1月確定分(売上額)50,000(残高)200,000

※相手勘定科目が複数あるので諸口と記入します。

売上発生時の売掛帳は上記のように記載していきます。特に難しくはありません。あくまで企業ごとに売掛金の保有額を正確に把握するために記載するものでもあるので、売掛金がしっかり回収できているのか、現在の売掛金はどの程度あるのか、ということが明確化されていればよいのです。

・売掛金回収時の売掛帳の書き方とは?

売掛金回収時に売掛帳に記載することになります。
こちらも内容は簡単なので、把握しておきましょう。

株式会社〇〇〇〇
(摘要)前年度より繰越(残高)150,000
(日付)1月10日(相手勘定科目)諸口※(摘要)11月分の売掛金回収(回収金額)50,000(残高)100,000

※相手勘定科目が複数ある場合(現金+支払手数料など)は諸口と記入します。

上記のように記載するだけです。回収時にどの企業からどれだけの額の売掛金が回収されたのかを記載しておきましょう。
ちなみに仕分けの時には手数料を記載していましたが、こちらには手数料は記載しません。売掛金の該当額のみを記載していくものとなっています。

・売掛帳の書き方例

こちらに売上発生時と売掛金回収時を合わせた売掛帳の書き方例を記載しておきます。

株式会社〇〇〇〇
(摘要)前年度より繰越(残高)150,000
(日付)1月10日(相手勘定科目)諸口※(摘要)11月分の売掛金回収(回収金額)50,000(残高)100,000
(日付)1月10日(相手勘定科目)売上(摘要)1月確定分(売上額)50,000(残高)150,000

 

売掛帳まとめ

売掛帳に関しては書き方が難しいのでは、と思っていた方も多いでしょう。しかしこちらに記載しチェキ多様に何も難しいものではありません。取引先ごとに記載しなければならないので、その点は少し面倒に感じてしまうかもしれませんが単純なものなのです。

経理としての知識がそれほどなかったとしても記載は可能です。経営者自らが売掛帳を記載している企業も珍しくありません。

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