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【経営の基本】売掛金と買掛金のバランスを徹底考察

資金調達2018/05/27

経営する上で極めて重要になってくるのが売掛金と買掛金です。比較的早く決済がくるものであり、売掛金は売上の対価として一時的に発生するものです。一方で買掛金は支払う前に一時的に発生するものです。

売掛金と買掛金のバランスは極めて重要です。アンバランスな状況になってしまえば、資金難に陥ってしまう可能性もあります。バランスを一定に保つことが、会社経営を上手く活かせる一つの方法なのです。

こちらでは経営の基本ともなる売掛金と買掛金のバランスについて徹底解説します。自社の買掛金と売掛金のバランスに不安をいだいた経験がある経営者の方は必見です。

 

売掛金と買掛金の額のバランスを徹底考察

・買掛金よりも売掛金が多い状態がベストである

買掛金と売掛金ですが、当たり前ですが売掛金のほうが多いほうが良い経営をしている、ということになります。もちろん何でもかんでも売掛金が多ければよいというわけではありません。一定の条件はありますが、とりあえずは売掛金が多い状態になっていれば問題はないと判断できるわけです。

商品の販売を例にして考えてみましょう。
まずは商品を仕入れなければなりません。仕入れにかかる費用ですが、買掛金として発生することになります。
仕入れた商品が売却できれば売掛金が発生します。

売却する時ですが、仕入額に利益を上乗せします。原価率が60%であれば、40%分は利益となるわけです。
ですから仕入れた分をその月のうちに全て売却できたのであれば、必ず売掛金のほうが買掛金よりも多くなります。

必ずその月のうちに商品を売却できるとは限りませんが、一定額の利益を上乗せするので、多少売れ残ったとしても売掛金のほうが通常は多くなるはずです。

売掛金が多いということは、会社として支払うよりも入ってくる金額のほうが大きいことになります。支払いの全てが買掛金になるわけではありませんが、少なくても買掛金の支払いはすべて売掛金でまかなえる、という状態なのです。

買掛金は取引先へ支払うものなので、遅れは厳禁です。支払いが遅れてしまえば、今後の取引に影響を与えてしまいます。取引してもらえないようになってしまうかもしれません。だからこそ、買掛金を支払うお金を確保するためにも売掛金が多い状態が望ましいのです。

・状況によっては買掛金が多くなったとしても問題なし

大量仕入れを行った場合には、どうしても買掛金のほうが大きくなってしまいます。しかし繁忙期の直前などには大量仕入れを行うわけです。大量仕入れを行うことで、仕入れ単価が安くなる、といったこともあるでしょう。状況によっては、買掛金のほうが大きくなってしまうケースも十分に考えられます。

買掛金が大きくなってしまった時ですが、問題は売掛金の入金です。入金がある程度計算できている状態で支払いができる、と判断できるのであれば問題ありません。

一方で売掛金の回収めどが立っていない状況で大量に買掛金が発生するような状況はなんとしてでも避けるべきです。

・売掛金が多かったとしても問題があるケースとは

売掛金の状態に注意しましょう。
売掛金には、回収時期がやってきているものと回収時期がまだであるものがあります。要は期日前の売掛金と期日後の売掛金があるのです。

売掛金が買掛金に比べて極めて多い状態で、すべてが期日前のものであれば大きな問題は発生していません。しかし売掛金の中に期日が来ているのに回収できていないものがある場合には、売掛金が多かったとしても問題が発生していると考えられます。

そもそも売掛金が多かったとしても貸し倒れしてしまうかもしれないのです。貸倒れてしまえば、1円も回収できないかもしれません。結果的には売掛金の入金額よりも買掛金の支払い額のほうが多かった、といった状況になってしまうことも考えられるわけです。

売掛金ですが、期日は必ず把握しておきましょう。期日が過ぎてしまったものに関しては、すぐに把握できるように別に管理しておくのもおすすめです。また入金が遅れるものに関しては、早急に回収活動を行ってください。回収活動が遅れてしまうと、気づいた時には倒産しているかもしれません。倒産されてしまえば、回収は絶望的です。

 

売掛金の回収サイトと買掛金の支払いサイトのバランスを徹底考察

・売掛金の回収サイトが早いほうが良い!

・売掛金の回収サイト・・・月末締め翌月末入金
・買掛金の支払いサイト・・・月末締め翌々月末支払い

上記のような回収サイトと支払いサイトのバランスであれば問題ありません。要は入金のほうが早くやってきて、支払いが後にやってきます。入金が先にくるので、入金がきてから支払いができる、という状態になっているわけです。

上記のような回収サイトと支払いサイトの間隔であれば、仕入れの時にかかった費用を売上の費用でまかなえる可能性も十分にあります。
前述したような大量仕入れを行ったケースであったとしても、大量仕入れ分の売上がある程度発生してからの支払いにできる可能性があるわけです。

問題はここで紹介している逆になるようなケースです。

・回収サイトよりも支払いサイトの間隔のほうが短いのは大問題!

先に買掛金の支払いがくるような状態になっていると、資金難の状態が起こりやすくなります。いつも一定の資金を社内に溜め込んでおかなければ対応できないようなケースも十分に考えられるわけです。

支払いサイトが先に来てしまうケースですが、いつも一定額の仕入れを行っている場合には特に問題は発生しません。創業当初はきついかもしれませんが、しばらく経てば順次入金が発生するので、支払いにも困らないようになります。

一方で前述したような繁忙期がある商売をしている方は気をつけなければなりません。繁忙期があるビジネスの場合は、繁忙期になると一期に支払いが多くなるわけです。商品の仕入れや原材料の仕入れを大量にしなければなりません。いつもよりも大きな額で仕入れるわけです。
そして多額の支払いのほうが売上金の入金よりも先に来てしまいます。当然、資金難になってしまうわけです。

【支払いサイトのほうが短い場合の対処法とは】
いくつかの対処法があるのですが、一部を現金決済にしてもらう、という方法があります。売掛金取引ではなく一部を現金取引にしてもらうのです。
現金取引をしてもらった場合には、5%などの割引に応じると中には対応してくれる企業も現れるでしょう。

 

売掛金のバランスを調整するためにファクタリングを利用しよう

・売掛金の入金速度を高めるファクタリング

ファクタリングは最短即日や翌日で対応してもらえるケースが多くなっています。1ヶ月後や2ヶ月後に期日を向かえる売掛金であったとしてもすぐに入金してもらえるのです。

売掛金は大量に持っているものの、期日までに時間がある、というケースは積極的にファクタリングで早期に回収していきましょう。特に回収サイトの間隔が長い、という場合には定期的に利用して一定の資金を確保していく、ということもおすすめです。

・貸倒れのリスクを減らしてくれるファクタリング

売掛金が多かったとしても、すべてが回収できるわけではありません。一部には貸倒れが発生するかもしれないのです。
そこでリスクを回避するためにファクタリングを利用する、という方法もあります。

ファクタリングを利用すると貸倒れてしまったとしても問題はありません。償還請求権なしであれば、自社に支払い義務は発生しないのです。

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