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それぞれの資金調達方法を最適化|どんな目的で利用すべきか?

資金調達2018/05/03

資金調達方法はたくさんあります。さまざまな資金調達方法を採用している企業もあるのですが、利用する時にその方法が適切であるのかをしっかりと考えなければなりません。要は資金調達の最適化をしなければならないのです。

こちらではいくつかの資金調達方法における適切な利用について解説します。これから資金調達をおこなっていこうと考えている方、すでに資金調達をしているけどうまくいっていないという方は必見です。

 

日本政策金融公庫融資|どんなケースの資金調達におすすめなのか?

・創業前か創業直後の資金調達先としておすすめ
・数千万円規模の比較的高額の資金調達を考えている方におすすめ
・長期的な利用におすすめ

日本政策金融公庫については、国が100%出資している金融機関です。一般的な金融機関とは異なり、一般的に融資されにくいと考えられる企業に対しての融資も実施してくれます。

特に注目してほしいのが、創業前の会社や創業直後の会社に対しても融資を実施している、という点です。一般的な融資に関しては業歴が短い場合には対応してくれません。2年間程度の業歴が必須条件とされているケースが多いのです。
業歴がなかったり短かったりする企業の強い味方となってくれるのが日本政策金融公庫の融資なのです。

少額融資だけではなく3,000万円以上の高額の融資に対応していることにも注目しなければなりません。初期の設備投資資金としての利用も可能となっているわけです。

返済期間も比較的長く設定されており、据置期間の設定もOKです。長期的な利用ができる資金調達先となっています。

 

銀行融資|どんなケースの資金調達におすすめなのか?

・一定期間以上の業歴がある企業の資金調達先としておすすめ
・金利の低い融資を探している方におすすめ
・高額の融資を希望している方におすすめ

銀行融資の大きな特徴は、高額の融資にも対応している、という部分です。数千万円や条件によっては数億円の融資も可能となっています。大企業ともなれば数十億以上の融資を受けることもあります。

銀行なので金利的にも優遇されています。ノンバンクのローンと比較すると金利は雲泥の差となっています。基本的には5%未満の金利設定となっており、高額ともなると1%前後の金利で借り入れできるチャンスもあります。

問題点は審査が極めて厳しい、というところです。特に創業直後の企業に対しては厳しい審査を行ってくることでも知られています。審査には決算書などが必須であり、創業したての会社は利用条件で弾かれてしまうことが多いのです。

業歴が長かったとしても利用できないケースもあります。なるべく取引のある信頼してもらいやすい銀行の融資を模索する、ということが基本的には必要になってくるわけです。

ちなみに銀行融資が受けられるようになったら、一人前の企業になった、と判断してもらえるようになります。経営に問題がある場合には当然ですが利用はできません。経営状態には十分に注意してください。

 

ベンチャーキャピタル|どんなケースの資金調達におすすめなのか?

・創業前後の企業におすすめ
・経営的なサポートを受けたい企業におすすめ
・将来的に上場を計画しているケースにおすすめ

ベンチャーキャピタルは厳密に言えば融資ではありません。出資となっているのです。
ベンチャーキャピタルから出資を受けると株式を発行して渡します。ベンチャーキャピタルとしては、その株式の価値が高まれば利益につながるわけです。そのためには会社が発展して上場してもらうことが必要になります。

ベンチャーキャピタルは基本的に創業前後の企業を対象としています。将来性のある会社に対して出資をしているのです。出資者側としてもハイリスクハイリターンなことをしていることはわかっています。

ベンチャーキャピタルは出資するだけではありません。役員などを送り込むことで、経営サポートもしてくれるのです。取引先や提携先を紹介してくれることもあります。

一方で経営に口を出される、といったデメリットが有ることも否めません。

また株式の一定数以上独占されてしまうと経営権が握られてしまいます。せっかく創業したのに自分の思ったとおりの経営ができなくなる、ということも考えられるわけです。

ベンチャーキャピタルからの出資を受ける場合には、株式比率にも注意しなければなりません。

 

ファクタリング|どんなケースの資金調達におすすめなのか?

・短期的な資金調達におすすめ
・売掛金の保有額が高い時におすすめ
・一時的な資金難の対応におすすめ

ファクタリングは最近話題になっている資金調達方法の一つとなっています。
売掛金を業者に売却して現金化する手法となっており、要は売掛金を早く現金化することを指しているわけです。

あくまで予定よりも早く売掛金が入ってくる、という効果なので長期的な利用には適していません。一時的に資金繰りが悪化した、といったような状況に適したものなのです。

売掛金については、通常では入金までに1ヶ月から2ヶ月かかってしまいます。入金まで時間がかかってしまうような売掛金を持っていると、その期間現金を自由に使えなくなってしまうわけです。そこでファクタリングを利用して売掛金の回転率をアップさせます。

問題となってくるのは、売掛金を満額受け取れない、ということです。ファクタリング業者へは一定の手数料を支払わなければなりません。1ヶ月や2ヶ月待てば満額入金する予定であった売掛金が、一定額差し引かれた状態での現金化となってしまうわけです。

一方デメリットもあります。ファクタリングについては、償還請求権無しの契約が多くなっています。償還請求権がなければ、仮に売掛先から売掛金の入金がなくても自社でカバーする必要はないのです。売掛金の貸し倒れのリスクが少なくなる、といった効果がファクタリングにはあります。

 

ノンバンク(ビジネスローン)|どんなケースの資金調達におすすめなのか?

・短期的な資金調達におすすめ
・少額の資金調達におすすめ

ノンバンクのビジネスローンに関しては、金利的な問題から短期的な資金調達に適していると判断できます。ノンバンクのビジネスローンは金利が極めて高くなっています。最高で年15%から18%になることもあるのです。
仮に長期的に利用してしまうと、返済額がものすごく高額化してしまう恐れがあります。一時的な資金調達先としてのみ検討しましょう。

資金調達の金額にも特徴があります。
ノンバンクのビジネスローンは数十万円から数百万円の融資をメインとして取り扱っています。高額の融資には対応していないので、運転資金などの短期的な少額借り入れを検討している場合に利用すべき資金調達方法なのです。

 

資金調達の種類と最適化まとめ

ここまでお伝えしたように、各資金調達方法には特徴があるわけです。
短期的な利用を考えている方が長期的な利用に適した資金調達を行っても意味はありません。その逆もしかりです。

特に資金調達額にも注意しなければなりません。資金調達方法によって調達できる金額は大きく異なっています。あなたの会社はどれだけの資金調達を希望しているのでしょうか?まずはそのあたりを明らかにした上で、どの資金調達方法を選択するのか決めなければなりません。

資金調達方法を決める時には「資金調達額が高額になればなるほど審査は厳しくなる」ということも頭の隅に入れておくことも大事です。

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