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金銭の貸し付けをメインに行うノンバンクとはどのような金融業者?

ノンバンク2019/02/07

資金を調達するときに融資を利用しようと考えたとき、銀行からの借り入れでは間に合わないのでノンバンクに申し込みを行うというケースもあるようです。

しかし、そもそもノンバンクとはどのような金融業者のことを指すのか、銀行以外から借り入れを申し込んで本当に大丈夫なのかなど、不安を感じる方もいるかもしれません。

そこで、ノンバンクの特徴や、融資を受ける際に注意しておきたいことをご説明します。

 

銀行ではない金融業者であるノンバンクとは

ノンバンクとは、銀行(バンク)ではない(ノン)という名称どおり、銀行が持つお金を預金するという機能はなく、与信業務を行い金銭の貸し付けを行う金融業者のことです。

中には銀行が中心となり形成されるファイナンシャルグループの傘下にある場合には、ノンバンクとは別で扱われていることもあります。

そのため、銀行からは独立した形で貸金業者を営んでいる金融業者がノンバンクとあると捉えてよいと考えられますが、大手のノンバンクはほとんど銀行傘下であるのが実情です。

銀行以外の貸金業者にはいろいろな業者があり、消費者金融や信販会社など以外にも、リースや不動産金融など特定分野に特化している金融業者もあります。

 

銀行とノンバンクの異なる点

銀行が融資を行う際、その原資とするものは預金者から集めたお金です。しかしノンバンクの場合は、預金という仕組みがないため、銀行や金融市場から資金を調達して貸し付けを行っています。

さらに銀行は免許を取得して事業を営んでいますが、ノンバンクである貸金業は登録を行った上で事業を営むという部分でも違いがあります。

 

事業者向けローンを扱うノンバンクの種類

ノンバンクの中には、個人向けのローン以外に事業者向けの貸し付けを行う金融業者もたくさんあります。事業者に対して融資を行うノンバンクは、次のような種類に分けることができるので確認しておきましょう。

 

信販会社

販売信用を主な事業とし、金銭の貸し付けや立て替え、他からの借り入れの保証などを行う会社のことです。

もともとは、商品などを購入する際にチケットやクーポンなどを用いて分割購入ができるよう、支払いを立て替えるといったビジネスモデルから生まれた金融業者といえますが、クレジットカードなどもその例です。クレジットカードの加盟店から得る立て替え手数料が財源とされています

 

消費者金融

一般的に消費者金融とは、個人に対して無担保で小口の融資を行う貸金業者のことを指しています。

1970年代頃には、サラリーマンを対象とした業者が多く存在したことで、サラリーマン金融を省略してサラ金業者と呼ばれたり、市街地にあることから街金と呼ばれていたこともあります。

大手の場合、多くは銀行傘下に入っており、銀行系ローンに分類されていることもありますが、独立した貸金業者も存在します。

過剰な融資や高い金利設定、さらに過酷な取り立てといったイメージを持つ方もいるでしょうが、テレビのCMなどに人気の高い芸能人などを起用し、女性向けの専用ダイヤルなども設け親しみやすさをアピールしたことで、それまでの暗いイメージから困ったときに利用できる借り入れといった印象に変わったといえるでしょう。

ただ、利用しやすさのあまり様々な消費者金融から借り入れを行う消費者が続出し、自転車操業で任意整理や自己破産などに至る債務者が増えてしまいました。

結果として、貸金業法が改正され、過払金返還請求などが実施されることとなり、収益は悪化し、消費者金融業務から撤退する企業なども増える結果となりました。現在、銀行からの出資や買収などで傘下として事業を営む消費者金融が多いのも、このような背景あってのことです。

 

不動産金融

不動産を担保として金銭の貸し付けを行う金融業者です。不動産の証券化や不動産投資、ノンリコースローンなど、不動産と金融という分野が融合された分野といえます。

 

事業資金を専門とする金融業者

事業者向けのローンを専門的に扱う金融業者のことです。事業資金を専門に扱うため、銀行にリスケジュールを申請している事業者や経営再建中の事業者などであっても、運転資金を調達できるように相談に応じてくれることもあるなど、対応が柔軟であることが特徴です。

 

 

ノンバンクを利用するメリット

資金を借り入れする場合には、真っ先に銀行からの融資を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、銀行ではなくノンバンクから融資を受けることのメリットもいろいろありますので、どのようなメリットがあるのかご説明します。

 

幅広い状況に柔軟な対応

銀行よりノンバンクのほうが審査の難易度は低めです。銀行に融資を申し込んだものの、審査が通過できず諦めるしかなかったという場合でも、ノンバンクから借り入れができたという方は多く存在します。

 

対応が早い

また、銀行の場合は、実績や業績を重視した審査がメインとなることが多いですが、ノンバンクの場合は実績よりも過去の借り入れなどでトラブルがなかったかなど、信用力で判断する傾向がみられます。

そのため、銀行の審査は難易度が高い上に、結果が出るまで一定期間を要します。そのため、すぐに資金を調達しなければならないという場面でも、まず即日融資を受けることは難しいでしょう。

しかし、ノンバンクの場合は、早ければ即日融資、長くても2~3営業日には融資可能となるなど、迅速さが魅力です。

 

担保や保証人は必要のないローンが充実

銀行に事業者向けローンを申し込んだとき、担保や保証人などを求められることもあり、単独で借り入れはできないものか…と悩むケースもあるようです。

しかし、ノンバンクの事業者向けローンなら、担保や保証人は原則不要で借り入れできることがほとんどです。

 

ノンバンクを利用するデメリット

銀行よりも借り入れしやすさが魅力のノンバンクですが、その一方で次のようにデメリットと考えられる部分もありますので、こちらも認識しておく必要があるでしょう。

 

銀行よりも金利は高めの設定

銀行よりもノンバンクのほうが、審査の難易度は低めで結果が出るまでのスピードも早めです。

その分、設定される金利は銀行よりも高くなり、10%を超えることも珍しくありませんので、返済負担が大きくなりがちであることを理解しておきましょう。

 

借入総額が少なく返済期間も短め

そもそも事業者向けのローンは、長期で借り入れを行うというよりも短期的に融資を受けることが前提になっており、返済期間として設定できる長さも5~10年までとされることが一般的です。

また、ノンバンクの融資限度額は高くても1,000万円、中には300万円や500万円という場合もあり、十分な資金を確保できないと感じてしまうかもしれません。

 

まとめ

銀行から融資を受けようと思っても、審査が厳しく利用できないという場合もあるでしょう。そのような場合でも、ノンバンクからなら借り入れができることもあるので、申し込んでみる価値はありそうです。

ただし、銀行よりもノンバンクのほうが金利は高く、融資限度額も低めなので、必要な資金を十分に補うことができない可能性はあります。

また、融資を受けるということは負債が増えるということであり、一時的には資金を手にして資金繰りは改善されたと感じるかもしれませんが、その後、返済負担の重さに悩まされるケースも少なくありません。

そのため、負債を増やさずに資金を調達する方法なども検討してみる必要があるでしょう。

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